【コンペの定番】ダブルペリアを理解して優勝を勝ち取ろう

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皆さんは「ダブルペリア方式」や「新ペリア方式」をご存知ですか?実際にこれを使ってコンペをおこなったことがある方もいれば、「名前は聞いたことがあるが使ったことはない、そもそもよくわからない」という方もいらっしゃるかと思います。

ダブルペリア方式とは、ゴルフにおけるハンディキャップの算出方法のひとつです。ゴルフでは、年齢や技量の異なるプレーヤー同士が公平な基準で競ってプレーを楽しめるよう、ハンデによってスコアを調整します。

この記事では、数あるハンディキャップの中でも特に一般的な方式である「ダブルペリア(新ペリア)方式」についてご説明します。正しいダブルペリアの計算方法を知り、迷うことなくゴルフコンペを楽しめるようにしましょう。

目次

1. ダブルペリアの意味と役割とは
1.1. ダブルペリアはゴルフでのハンディキャップ算出方法のひとつ
1.2. ダブルペリアにも5つの方式が

2. ダブルペリア以外の3つのハンディキャップ方式とは
2.1. JGA公認のオフィシャルハンディキャップ
2.2. 運の要素が強いペリア方式
2.3. 世界で使われるキャロウェイ方式

3. ダブルペリアの3つのメリット・デメリットとは
3.1. プレー経験が少なくてもハンデありでプレーできる
3.2. 大失敗をしてもスコアの開きが小さくなる可能性も
3.3. 上級者が多いコンペでは初心者は不利

4. ダブルペリアでのスコア計算方法
4.1. 打数制限なしの場合のスコア
4.2. ダブルパーカットを適用したスコア
4.3. トリプルボギーカットを適用したスコア
4.4. スマートに計算するにはアプリを活用

5. ダブルペリアでのコンペで好成績を出すコツ
5.1. ミドルホールは攻めの姿勢で挑む
5.2. ショートとロングのコースは特に集中しよう
5.3. ゴルフで好成績を出せる実力を身につける

6. まとめ

1. ダブルペリアの意味と役割とは

1.1. ダブルペリアはゴルフでのハンディキャップ算出方法のひとつ

詳しくは第2章でご説明しますが、HDCPは大きく2つに分けられます。ひとつは「オフィシャルハンディキャップ」という公式に認められたHDCPで、これはそれまでのスコアによって決定されます。

もう一方は「略式ハンディキャップ」という、主にプライベートなコンペで使われるHDCPです。ハンデ算出用の「隠しホール」のスコアを元にハンデを算出します。

ダブルペリアは後者の略式ハンデの一種で、隠しホールがアウトコースとインコースのそれぞれに6ホールずつ、合計パー48の12ホールに設定されています。一般的にはアウト・インのそれぞれでパー3とパー5を1Hずつと、パー4が4Hずつとなります。

これは日本で最もポピュラーな方式であり、一般的にはゴルフ場側で計算してもらえます。「なら自分で計算方法を知る必要はないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれのHDCP方式の仕組みを知りそれを利用することで、より好成績を出すことができることでしょう。

1.2. ダブルペリアにも5つの方式が

ダブルペリアの計算方法には、さらに以下の5つの方式があります。これは「打数制限」と呼ばれるものです。

  • 打数制限なし
  • ダブルパーカット
  • トリプルパーカット
  • ダブルボギーカット
  • トリプルボギーカット

先述のとおり、ダブルペリアでは隠しホールを12H設定します。この12Hでの打数を合計し、以下のように計算するのがダブルペリアです。計算の順番に注意しましょう。

(【隠しホール12Hの合計打数】 × 1.5 - 【パーの合計(72)が多い】 ) × 0.8 = HDCP

打数制限なし以外の場合では各隠しホールでの打数に上限が設けられるため、【隠しホール12Hの合計打数】に注意しましょう。計算上はどんなに叩いたとしても、それぞれ以下のように上限が設けられます。

  • ダブルパーカット:パーの2倍まで。パー4であれば8打まで。
  • トリプルパーカット:パーの3倍まで。パー4であれば12打まで。
  • ダブルボギーカット:ダブルボギーまで。パー4であれば6打まで。
  • トリプルボギーカット:トリプルボギーまで。パー4であれば7打まで。

また、こうした制限に加えて、HDCPの上限が定められていることもあります。「上限36」とされていたら、計算上HDCPが40であっても36となりますので注意が必要です。

単に「ダブルペリア」といってもこのようにいくつかの種類があるため、コンペの前にどのような条件が設けられているのか確認することをおすすめします。

2. ダブルペリア以外の3つのハンディキャップ方式とは

この記事のテーマであるダブルペリア以外にも、大きく3つのハンディキャップ方式があります。以下でそれぞれについてご説明します。

2.1. JGA公認のオフィシャルハンディキャップ

先述のように、HDCPにはオフィシャルハンディキャップと略式ハンデの2つがあります。その中でも日本国内唯一のオフィシャルHDCPであるのが、JGA(日本ゴルフ協会)公認の「JGA/USGAハンディキャップ」です。

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JGA/USGAハンディキャップインデックスの取得方法 |日本パブリックゴルフ協会

正式なコンペで通用するHDCPはこのJGA/USGAハンディキャップのみで、最も公平なHDCPといえます。一般的にシングルプレーヤーといえば、このHDCPが一桁のプレーヤーのことを指します。

JGA/USGAハンディキャップを取得するには、通常はJGA加盟のゴルフ場の会員になっており、そこで最低5ラウンド分のスコア提出が必要です。

しかしゴルフ場の会員になっていなくても、JGAの個人会員に登録したり、JGAが認めた「楽天GORA/JGAハンディキャップ倶楽部」に加入する、あるいはGDO経由でスコアを提出することでHDCPを取得することができます。ゴルフ場の会員になるよりも気軽に取得可能です。

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楽天GORA/JGAハンディキャップ倶楽部

2020年からオフィシャルハンディキャップは世界統一へ

現在、世界では6つのHDCPが運用されています。しかし、その基準はHDCPによってやや異なり、平等であるとはいえませんでした。

そこで2020年1月1日からは “World Handicap System” (WHS)と銘打って、世界統一のHDCPが導入されることになりました。

主な変更点としては、

  • コースコンディションや気象による影響を考慮
  • 最少3ラウンドでHDCP取得可能
  • HDCP算出用のスコア上限はネットダブルボギー

などが挙げられます。

なお、現在日本で使われているHDCPシステムは、USGAの方式に基づきコースレーティングとスロープレーティングを基礎としています。今後施行されるWHSも同様のシステムが用いられるため、国内のプレーヤーへの影響は少なそうです。

2.2. 運の要素が強いペリア方式

新ペリア方式は隠しホールが12Hあり、それをもとに算出していました。 ペリア方式ではパーの合計が24になるように隠しホールを6H決め、以下の計算式で算出します。

(【隠しホール6Hの合計打数】 ×3 - 【パーの合計(72が多い)】) ×0.8 = HDCP

この方式では、HDCPが運に左右されやすいことが問題でした。隠しホールが6Hということで、たまたまそのホールで打数を重ねればハンデを多く獲得できてしまうという点で運の要素が強く、不公平だという認識が強まったのです。

そこで生まれたのが、新ペリア方式、つまりこの記事のテーマであるダブルペリア方式です。これにより、極力実力に近い形でHDCPを算出できるようになり、これが現在の主流となっています。

新・新ペリア方式とは

ペリア方式では運の要素が強く、逆にダブルペリア方式では実力に近すぎるということで、その中間として「新・新ペリア方式」というものも生まれました。

この方式ではパーの合計が36になるように隠しホールが9H設定され、以下の計算式で算出されます。

(【隠しホール9Hの合計打数】 ×2 - 【パーの合計(72が多い)】) ×0.8 = HDCP

2.3. 世界で使われるキャロウェイ方式

世界で主流なのは「キャロウェイ方式」です。アメリカのティーチングプロ、ライオネル・キャロウェイ氏が考案したことがこの名の由来です。 この方法では元々のスコアであるグロススコアとスコアの悪いホールのスコアに基づいて、以下の「査定表」でHDCPを決定します。

この表をもとに計算をしてみましょう。たとえばグロスが95で、スコアの悪いホールのスコアが下から8,7,6だったとします。そうすると計算方法は「悪いスコアを下から2つ+次に悪いスコアの1/2」となりますから、これは以下のように計算できます。

8+7+6/2 = 18

この18に、表の一番下にある「調整スコア」の2を足し、HDCPは【20】となります。

「変則キャロウェイ方式」とは

キャロウェイ方式ではスコア操作、つまり不正ができてしまうという問題があります。隠しホールがある他の方式とは異なり、査定対象のホールがわかってしまうため、よりHDCPを得られるように自ら打数を調整するという不正もできなくはありません。

そこで生み出されたのが「変則キャロウェイ方式」です。この方式ではあらかじめ隠しホールをいくつか設定し、そのホールのスコアを査定対象とするため、通常のキャロウェイ方式よりも公平さが増します。

3. ダブルペリアの3つのメリット・デメリットとは

第3章ではダブルペリアの3つのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット・デメリットのどちらになるのかはプレーヤーのレベルによって異なります。コンペの主催者などを務める場合には、あらかじめこのようなメリット・デメリットを知っておき、最適なHDCP方式を選択できるようにしましょう。

3.1. プレー経験が少なくてもハンデありでプレーできる

オフィシャルハンディキャップではある程度のラウンド経験がなければHDCPを取得することはできませんが、ダブルペリア方式ではそのときどきのスコアに応じてHDCPを決定できます。したがって、プレー経験が少なく方でもハンデありでプレーできます。

これはダブルペリアに限らず略式ハンデすべてのメリットといえますが、そのなかでもダブルペリアは最も公平性が担保された方式とみなすことができるでしょう。

3.2. 大失敗をしてもスコアの開きが小さくなる可能性も

ダブルペリアでの隠しホールは12Hと、全体の6割以上を占めます。そのため、各ホールが隠しホールである確率は他の方式よりも高いです。

特定のホールで大叩きをしただけで、なおかつ幸いにもそこが隠しホールなのであれば、全体のスコアへの影響は小さいでしょう。一方、隠しホールでなかった場合には通常通りそのまま打数が加算されますので、スコアへの影響は大きいです。

3.3. 上級者が多いコンペでは初心者は不利

先述のとおり、ダブルペリアは比較的実力に沿った形でHDCPを算出できる方法です。

ダブルペリアはあくまでも「悪いスコアを緩和するためのハンデ」です。HDCPで悪いスコアを良いスコアに転換することはもちろんできません。

上級者であれば、基本的にはどのホールでもコンスタントに好スコアを出せますので、スコアはほぼそのまま反映されます。隠しホールで大叩きをしてしまった場合は別ですが、そうでない限りはHDCPにかかわらずよいネットスコアが出ます。

運の要素が強いペリア方式では初心者が好成績を残せる可能性もありますが、ダブルペリアではそれは難しくなり、初心者の方から不満が出る可能性があります。しかし、逆に実力のあるプレーヤーにとっては公平な方式だと評価されるでしょう。

4. ダブルペリアでのスコア計算方法

第4章では、実際の値を使いながらダブルペリアの場合のスコア計算方法についてご説明します。なお、以下はスコア(グロス)の例です。

これをもとに、打数制限なし、ダブルパーカット、トリプルボギーカットの場合のスコアを計算してみましょう。

4.1. 打数制限なしの場合のスコア

まず、打数制限なしのの場合のスコアを計算してみましょう。計算式は以下のとおりです。

(【隠しホール合計打数】 × 1.5 - 【パーの合計(72が多い)】) ×0.8 = HDCP

これに実際の値を入れてみましょう。まず、隠しホールの合計打数はどうなるでしょうか。

【隠しホールの合計打数】 = 5+9+4+7+4+7+8+9+11+4+6+8 = 82

この合計打数を式に入れると、HDCPは以下のようになります。

( 82 × 1.5 - 72 ) × 0.8 = 40.8

打数制限なしの場合、グロススコアである119からHDCPである40.8を引くと、ネットスコアは78.2となります。

なお、打数制限の他にHDCP上限が定められることがあります。多くの場合、HDCP上限は36とされることが多いです。例の場合ではHDCP上限を超えてしまっているため、HDCPは上限の36となり、正しいネットスコアは83となります。

4.2. ダブルパーカットを適用したスコア

続いてダブルパーカットを適用したスコアを計算してみましょう。ダブルパーカットでは、各ホールのパーの2倍が計算上の打数上限値となります。

この場合、12・13番ホールは打数制限を超えてしまっているため、隠しホールの合計打数は以下のようになります。

【隠しホールの合計打数】= 5+9+4+7+4+7+8+6+10+4+6+8 = 78

これをもとにHDCPを出してみましょう。

( 78 × 1.5 - 72 ) × 0.8 = 36

ダブルパーカットの場合だと、グロスの119からHDCP36を引いて、ネットスコアは83となります。

4.3. トリプルボギーカットを適用したスコア

最後にトリプルボギーカットを適用したスコアを計算してみましょう。トリプルボギーカットでは、各ホールのトリプルボギー、つまりパー+3打が打数上限値となります。

この場合には4・11・12・13・17番ホールが打数制限を超えることになるため、隠しホールの合計打数は以下のようになります。

【隠しホールの合計打数】 = 5+8+4+7+4+7+7+6+8+4+6+7 = 73

これをもとにHDCPを出しましょう。

( 73 × 1.5 - 72) × 0.8 = 30

トリプルボギーカットの場合だと、グロスの119からHDCP30を引いて、ネットスコアは89となります。

各条件でのスコアをまとめると、以下のようになります。

打数制限なし 打数制限なし+HDCP上限あり ダブルパーカット トリプルボギーカット
78.2 83 83 89

条件によってこれだけスコアに差が出ますので、あらかじめ条件を確かにしておくことが大切です。

4.4. スマートに計算するにはアプリを活用

「いちいち計算するなんて面倒」と思われる方も少なくないでしょう。しかし、最近ではツールが充実しているため、毎度電卓を叩いたり暗算をしたりする必要はありません。

たとえば、スマートフォンのアプリなどでも計算することができます。スコアを管理するアプリの中にはダブルペリアでのスコアなどを計算してくれるコンペ機能を搭載しているものも多いので、そうしたアプリを活用するとよいでしょう。そのほか、エクセルなどの表計算ソフトでHDCPを計算することもできます。

また、先述のとおりゴルフ場にHDCPの計算をしてもらえることも多いです。ゴルフ場に代行してもらい、自らはプレーに集中するのもよいでしょう。

5. ダブルペリアのコンペで好成績を出すコツ

5.1. ミドルホールは攻めの姿勢で挑む

ミドルホールでは攻めの姿勢でプレーしていきましょう。

ミドルホールとは、パー4のホールのことです。先述のとおりアウト・インのそれぞれでパー3とパー5が1Hずつと、パー4が4Hの計12Hが隠しホールとなります。

一般的に全18Hのうちミドルホールは10Hです。ダブルペリアの場合、ミドルホールの隠しホールは8Hになりますから、実にミドルホール全体の80%は隠しホールだというわけです。

仮にミドルホールで叩いてしまう分にはハンデが付きますので、あまり臆することなく積極的に攻めていくのがよいでしょう。

5.2. ショート・ロングホールは特に集中しよう

パー3のショートホールとパー5のロングホールはそれぞれ4Hずつです。そのうち隠しホールは2Hずつですから、ショート・ロングホールの場合、隠しホールである確率は50%ということになります。

ミドルホールが隠しホールである確率は80%なのに対し、ショート・ロングホールの場合にはそれよりも少ない50%です。そのため、ショート・ロングホールではハンデのことなどは考えずに、良いスコアを出せるように集中しましょう。

ミドルホールで叩いてしまう分にはハンデが付きやすいためスコアへの影響は小さく済みますが、ショート・ロングホールで叩いてしまうと打数がそのまま反映されてしまう可能性が比較的高いため、注意が必要です。

5.3. ゴルフで好成績を出せる実力を身につける

先述のとおり、ダブルペリアはあくまでも悪いスコアをカバーするためのハンデ方式です。悪いスコアの程度を低減することはできても、それを良いスコアに転換することは望めません。

実力差が小さいゴルファーのコンペであればハンデによってグロスとは異なる順位が出ることも多いですが、あまりに実力差が大きいコンペの場合にはそうなることは少ないです。

したがって、実力を上げることに越した対策はありません。実力を上げた上で、上に挙げたコツを意識してプレーすれば、ダブルペリアでも好成績を出すことができるでしょう。

6. まとめ

この記事ではダブルペリア方式の計算方法や、他のハンデ方式に比べたダブルペリアのメリット・デメリット、好成績を残すコツについてご説明してきました。

ダブルペリアのスコアを計算する自体はゴルフ場でやってもらうこともできますし、ご自身でも表計算ソフトやアプリなどを使って簡単に計算できます。

しかし、仕組みや計算方法を自ら知っておくことで、よりダブルペリアで好成績を出しやすくなります。実力アップを目指しながら、仕組みやコツなどをうまく活用し、優勝を狙っていきましょう。


 
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