フェアウェイってなに?マナーとルールを知って気持ちよくプレーしよう

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ゴルフを楽しむうえで欠かせないのが、ルールとマナーです。ゴルフには様々なルール・マナーがあり、それらをある程度知っておかなければ同伴者と気持ちよくプレーできません。

しかし、ゴルフ初心者の方は、単に「ゴルフ規則」を読んでもなかなか理解が及ばないのではないでしょうか。「ゴルフ用語がわからないのに、規則を読んでも理解のしようがない」という方もいらっしゃるはずです。

そこでこの記事ではゴルフを理解する上で特に大切な「フェアウェイ」に着目して、用語の説明からこれに関するルール・マナーについてご説明します。フェアウェイについての理解を深め、よりゴルフを楽しめるようになりましょう。

※この記事では2018年時点の規則に基づいて解説しています。必ず最新のゴルフ規則を確認するようにしてください。

目次

1. 「フェアウェイ」とは?
1.1. ゴルフコースの一要素
1.2. 短く刈り込まれた芝で構成

2. フェアウェイで特に注意すべき3つのマナー
2.1. ディボット跡は修復する
2.2. スロープレーに注意する
2.3. 打ち込みに注意する

3. 【シチュエーション別】フェアウェイに関連するルール4選
3.1. 打つ前にボールのすぐ後ろを踏みつけた
3.2. ディボット跡にボールが入った
3.3. ドロップしたボールが自分の足に当たった
3.4. 間違えて他人のボールを打ってしまった

4. まとめ

1. 「フェアウェイ」とは?

「そもそも『フェアウェイ』が何を指しているのかわからない」という方のために、まずはこちらの用語の説明をしましょう。正しい意味を覚えて、ルールの理解に繋げていきましょう。

1.1. ゴルフコースの一要素

「フェアウェイ」という言葉は、実は「ゴルフ規則」で定められた公式の用語というわけではありません。一般的には「ティーインググラウンドからパッティンググリーンまでの間の、芝生が短く刈り揃えられた区域」とされています。

■ゴルフ用語

  • ティーインググラウンド:ホールのスタート場所。奥行き2クラブレングス(=クラブ2本分の長さ)の長方形の区域。
  • パッティンググリーン:パッティングのために作られた場所。カップ(=ターゲット)が設置されているコース内で最も芝が短く狩られた区域。

フェアウェイ(fairway)はもともと航海用語で、「安全な航路」を意味していました。ゴルフでも同様で、フェアウェイをボールが進んでいけばとりあえず安全であることから、「フェアウェイキープ」が重視されています。

1.2. 短く刈り込まれた芝で構成

コース内はその区域に応じて、様々な長さの芝で構成されています。その中でもフェアウェイは短く刈り込まれた芝で構成されています。コース内で最も短いのがグリーン(3~4mm)で、次いでティーインググラウンド(6~10mm)、そしてフェアウェイはそれと同じくらいか少し長いくらいになっています。

グリーンとフェアウェイの間のスペースは何ていうの(カラー)? |Beginner’s Golf

フェアウェイはその芝の長さからボールの転がりが妨げられにくいため、よく弾み転がりやすいという性質があります。ゴルフでは、このフェアウェイにボールをキープすることが重要です。

一方、芝が30~50mmと長くなっている区域が「ラフ」です。芝に阻まれてしまうためにラフからのショットは難しいので、一般的にはここにボールが飛ばないようにします。

2. フェアウェイで特に注意すべき3つのマナー

第2章ではフェアウェイで特に注意すべきマナーを3つご紹介します。すべてのゴルファーがこうしたマナーを守ることが気持ちの良いプレーに繋がりますので、気をつけるようにしましょう。

2.1. ディボット跡は修復する

ディボット(divot)とは、ショットの際にクラブではぎ取ってしまった芝生のことを指します。そしてディボットができた際に生まれた地面の穴や凹みを「ディボット跡」といいます。

「ディボット跡」の放置はゴルフマナー違反ですよ! |マイベストプロ大阪

このディボット跡は、作った本人が自身で直さなければなりません。もしそのまま放置してしまうと、後続のプレーヤーのボールがディボット跡に入ってショットが困難になったり、ディボットがボールの転がりを塞ぐことにもなりかねません。これについてはゴルフ規則のエチケットの章でも言及されています。

ゴルフ場では目土とそれを入れるための目土袋が用意されていますので、それを携帯してください。そしてディボット跡を作ってしまった場合にはそこに目土を入れ、足で踏んで平らに直します。もしディボットに根がついているのであれば、それもディボットに戻してから直しましょう。

2.2. スロープレーに注意する

スロープレーとは、その名の通りプレーが遅いことです。スロープレーはゴルフでは重大なマナー違反であり、多くのプレーヤーから非難の的となります。初心者のうちは何度も素振りをしてしまったり、必要以上にラインを読んだりして時間をかけてしまいがちです。

ゴルフでは「プレーファスト」が求められます。目安としては、1ラウンドを4時間以内で終わらせられるのが適切です。ゴルフ規則でもプレーを不当に遅らせた場合は2打罰となり、その後さらに同じ違反があった場合には競技失格という厳しい罰になっています。

スロープレーは単にルール違反となるだけではなく、先述のとおりマナー違反となります。後続組のプレー時間が限られることでゴルフを十分に楽しめなかったり、リズムが乱れスコアが崩れることにも繋がります。自分の番がきたらすぐに打てるよう準備しておいたり、ロストボールを長い時間探さないようにするなど、十分に注意しましょう。

2.3. 打ち込みに注意する

「打ち込み」してしまったときの対処には注意が必要です。ゴルフにおける「打ち込み」とは、前の組や隣のホールにいるプレーヤーのあたりにボールを飛ばしてしまうことをいいます。特にドライバーショットの場合、ボールの初速は200km/hという速さのため、万が一人に当たってしまったら大変な事態です。

ゴルフの打球事故は死の危険も・・・・「打ち込み」は絶対ダメ! |有馬カンツリークラブ

打ち込みを防ぐためには、ボールが飛ぶであろう区域に前の組がいなくなってからショットすることが大前提です。しかし、それでもボールを飛ばしてしまうときもあることでしょう。そのような時には「フォアー!」と叫んで前方のプレーヤーに危険を知らせてください。

「フォアー(fore)」はゴルフにおいて危険を知らせる言葉です。他の人にボールが当たってしまいそうなときには、事故を防ぐためにこの言葉を叫ぶのが通例です。

ボールが当たってしまったときはもちろん、幸い当たらなかったときにも速やかに危険を与えてしまった相手方に謝罪をしましょう。まずはその場で手を上げたり頭を下げるなどのジェスチャーをしながら「すみません」などの言葉で謝意を伝えます。その後そのプレーヤーのもとまで行き、直接しっかりと謝罪をするようにしましょう。

ボールを打ち込んだ、あるいは打ち込まれたときの対処法については「ゴルフで使う「ファー」の意味|ゴルフ初心者は覚えよう!」をご覧ください。

3. 【シチュエーション別】フェアウェイに関連するルール4選

第3章では、フェアウェイに関連するルールをシチュエーション別に4つご紹介します。ルールを覚えておくことで、万が一トラブルが発生した場合でも速やかに対処できるようにしておきましょう。

3.1. 打つ前にボールのすぐ後ろを踏みつけた

打つ前にボールのすぐ後ろを踏みつけた場合、「ライ(ボールがある場所の状態)の改善」または「スイング区域の改善」でルール違反となり2打罰が加えられます。

ゴルフでは「あるがままの状態でプレー」することが大原則です。そのため、ゴルフ規則13-2ではライを改善したり、スタンス・スイング区域の改善を禁じています。ティーショットのとき以外でボールの後ろを踏みつけたり、クラブヘッドで邪魔な芝を押さる、あるいはならしたりしてはいけません。

3.2. ディボット跡にボールが入った

打ったボールが修復されていないディボット跡に入ってしまった場合、残念ながらルール上の救済はありませんので、あるがままの状態でプレーしなければなりません。もし打つ前にディボットを直した場合、ライの改善とみなされて2打罰となります。

「ディボット跡」の放置はゴルフマナー違反ですよ! |マイベストプロ大阪

ここで注意していただきたいのは、自分が打ったボールそのものが地面に穴(ピッチマーク)を作り、そこに埋まってしまった場合です。この場合には規則25-2に基づいて救済を受けることができますので、罰なしでボールを拾い上げて拭き、ホールに近づかない範囲でそのボールのあった場所近くにドロップできます。

しかし、必ずしも元からあったディボット跡にボールが入ったのか、あるいは自身が打ったボールが穴を作りそこに埋まったのかを判断できないこともあるでしょう。このようなときには単にあなたが状況判断するのではなく、同伴競技者からの意見を合わせて、合理的に判断するほかありません。これに絡んで、以下のようなケースがありました。

キーガン・ブラッドリーの決断

2014年8月の米ツアープレーオフ第3選のBMW選手権で、キーガン・ブラットリーはある英断を下しました。

ブラッドリーは4Iでの第3打において、「自らのボールが作った穴にボールが埋まった」と判断し、ペナルティなしでボールを動かしました。しかし、その後観客からの指摘で「ボールは元からあった穴に落ちた」ことを知ったのです。したがって、本当にその観客の言う通りなのであればスコアを少なく申告したことになり、失格になってしまいます。

ですが、ブラットリー自身がディボット跡に落ちたのか、あるいは自身が放ったボールそのものが地面に穴を作りそこに埋まったのかを正確に判断することは必ずしもできません。そうした意味も含めてルール担当のオフィシャルは「現状の処置は正しかった」と結論づけ、ブラットリーにペナルティはありませんでした。

しかし、ブラットリー自身は心に疑義が残ってしまい、最終的に競技を棄権することにしました。ブラットリーは疑わしい以上は自らを罰さなければならないということで大きな決断を下しましたが、これはあくまでも一つの例です。あなた自身がどうするかは、その時の状況をつぶさに見るとともに、同伴競技者と相談して決定しましょう。

ディボット跡はこのように無用な支障をもたらすことになるので、第2章でご説明したように必ずきれいに修復するようにしましょう。

3.3. ドロップしたボールが自分の足に当たった

ウォーターハザードからの救済のときや、異常なグラウンド状態からの救済などのときには、新たなボールの位置を決めるためにボールを「ドロップ」します。ゴルフにおけるドロップとは、ルールに従って肩の高さからボールを落とすことです。(2018年まで。2019年からは新ルールで膝の高さから落とす。)

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ゴルフプレーの救済方法「ドロップ」は正しく! |マイベストプロ大阪・和歌山

では、ドロップした際に万が一ボールが自分の足に当たってしまったらどう対処すればいいのでしょうか。この場合にはペナルティなしで、同じ位置から再ドロップしなければなりません。もし再ドロップせずにプレーを続行すれば、2打罰となります。このことはゴルフ規則20-2で規定されています。

ドロップした球がコース上に落ちる前や落ちた後で球が止まる前にいかなる人またはいかなるプレーヤーの携帯品に触れた場合、その球は罰なしに再ドロップしなければならない。その際の再ドロップについては、回数に制限はない。

ゴルフ規則 20-2 a 人、方法

3.4. 間違えて他人のボールを打ってしまった

ゴルフボールには、たとえプレーヤー同士で同じブランドのボールを使っても識別できるよう、数字が印字されています。しかし、それでも誤って他人のボールを打ってしまうということもあります。このときはどのように対処すればいいのでしょうか。

ゴルフ規則では「インプレーの球(プレー中の球)」、「暫定球」、「規則に基づいてプレーしている第2の球」以外を「誤球(Wrong Ball)」と呼びます。簡単に言えば、自分のボールや自分の所有するボールではあるがそのプレーには関係ないボールのことです。

誤球でプレーしてしまうと2打罰が加えられ、あらためて正球(自分の正しいボール)でプレーすることになります。ただし誤球での打数は数えないので、たとえば2打目で誤球を打ったあとの正球の1打目は、2打罰分を加えて4打目となります。

一方、自分のボールを誤球としてプレーされてしまった方は、そのボールを無罰で元に戻します。このとき戻す場所は誤球のプレーが最初に起きたところで、そこにプレースし(置き)ます。もしプレースする場所がわからない場合でも、その場所を推定しプレースしなければなりません。

識別マークをつけよう

ゴルフ規則12-2では、各プレイヤーが自身のボールに識別マークをつけておくことを推奨しています。

識別マークとは自分のボールかどうかを識別するための印で、通常はマジックペンで好きな印を付けます。同伴者とブランド・番号ともに違うボールを使っていたとしても、林の中に落ちていたロストボールと被ってしまう可能性もありますよね。しかし、ご自身だけの印をつけておけばそのような心配は大きく減ります。

タイトリストにマークしよう! |タイトリスト

このような形で、ご自身のお好きな印をつけておくようにしましょう。

4. まとめ

ゴルフはルールを守ることでその競技性を一層楽しめるスポーツです。「マナーやルールばかりに気を取られていると楽しめない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、皆が気持ちよく楽しめるようにマナーやルールが細かに設定されています。

また、ゴルフには原則審判がいません。そのためルール違反などがあった場合でも、基本的には自己申告で判断しなければいけないことからも、すべての人がルールを把握しておかなければならないのです。

まずは最低限守るべきマナー・ルールを学びましょう。そのあとは実際にプレーを重ねる中で、このような場合にはどうするのかという疑問が湧いてきますから、それを元にルールへの理解を深めるとよいでしょう。特に上級者の方と一緒にプレーをすればどのような点がマナー・ルール違反になるのかを学べるので、経験豊富なゴルファーとプレーする機会を積極的に設けることもおすすめします。


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