ゴルフのメジャー大会に詳しくなってゴルフ観戦を楽しもう!

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国内外を問わず毎週のように行われているプロゴルフトーナメントですが、すべての試合が同等の地位にあるわけではありません。誰もが認める権威と歴史があり、他とは一線を画す格式高いトーナメント、それがメジャー大会です。

メジャー大会は単に賞金額が大きいというわけではなく、その権威や歴史からプロ・アマを問わずすべてのゴルファーが憧れる独特の魅力を持った大会です。特に男子ゴルフの「四大メジャー」は、世界中のプロゴルファーがそのタイトルを手に入れることを目標とているといえるでしょう。

現在、世界で一般的にいわれるメジャー大会は男子で4大会(四大メジャー)、女子が5大会となります。日本国内でもメジャーと呼ばれる大会があり、男女それぞれ4大会ずつあります。メジャー大会では選手の気持ちの入り方が異なる上、特に有力な選手が集まることもあり見ごたえがあります。

この記事では国内外のメジャー大会の紹介と、各メジャーの特徴などについてご説明します。ご説明する特徴などを頭に入れながら、ぜひメジャー観戦を楽しんでください。

目次

1. 海外男子四大メジャー
1.1. マスターズ・トーナメント
1.2. 全英オープン(オープン選手権)
1.3. 全米オープン(全米オープン選手権)
1.4. 全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)

2. 国内男子四大メジャー
2.1. 日本オープン(日本オープンゴルフ選手権競技)
2.2. 日本プロ(日本プロゴルフ選手権大会)
2.3. 日本ツアー(日本ゴルフツアー選手権)
2.4. 日本シリーズ(ゴルフ日本シリーズ)

3. 海外女子五大メジャー
3.1. ANAインスピレーション(前クラフト・ナビスコ選手権)
3.2. 全米女子オープン選手権
3.3. 全米女子プロゴルフ選手権(前LPGA Championship)
3.4. 全英女子オープン
3.5. エビアン選手権

4. 国内女子四大メジャー
4.1. ワールドレディスチャンピオンシップ(LPGAウィメンズ チャンピオンシップ)
4.2. 日本女子プロゴルフ選手権大会(コニカミノルタ杯)
4.3. 日本女子オープンゴルフ選手権競技
4.4. LPGAツアーチャンピオンシップ

5. 四大メジャー大会優勝者ランキング
【1位】ジャック・ニクラウス
【2位】タイガー・ウッズ
【3位】ウォルター・ヘイゲン

6. まとめ

1. 海外男子四大メジャー

ゴルフで単に「メジャー」といえば、基本的には海外で実施される以下4つのトーナメントのことを指します。

  • マスターズ
  • 全英オープン
  • 全米オープン
  • 全米プロ

これらの大会はゴルフ界で特に権威のある世界最高峰のトーナメントで、ここで優勝することはこの上ない名誉であるとされています。また、これらの4大会を1シーズン(同一年)ですべて制覇することを「グランドスラム」といいます。

1.1. マスターズ・トーナメント

アメリカ・ジョージア州にあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで、毎年4月上旬、シーズン最初のメジャーとして開催されるのがマスターズ・トーナメントです。

The Course |MASTERS

紳士的なプレースタイルやふるまいから「球聖」と称された伝説のゴルファー、ボビー・ジョーンズが企画してスタートした大会で、1934年に第1回大会が開催されています。なお、当初は “Augusta National Invitation Tournament”の名で実施されました。

世界の名手たち、すなわち「マスターズ」しか出場できず、世界各国のランキング上位者や歴代マスターズ優勝者、アマチュア選手権の優勝者など厳格な出場資格があり、毎年90名前後の選手しか招待されません。したがって、ゴルファーにとっては出場できるだけでも大変な名誉ととらえられています。

会場となるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、ボビー・ジョーンズと著名なゴルフコース設計家であるアリスター・マッケンジーが設計したプライベートコースです。超高速グリーンの難しさは特に有名で、「オーガスタのグリーンには魔女が棲む」とも言われています。また、11~13Hはアーメンコーナーと呼ばれ、神に祈るしかないほどの難しさで有名です。

1.2. 全英オープン(オープン選手権)

毎年7月中旬に英国で開催されるR&A主催のメジャーが全英オープンです。ゴルフのふるさと・イギリスでは、夏の最高峰のスポーツの祭典として絶大な人気を誇っています。

メジャーの中で最も歴史と権威がある大会として知られ、イギリス以外では全英オープン(British Open)と呼ばれていますが、正式名称は「全英」も「ゴルフ」もつかない「The Open Championship」です。これはすなわち、大会開始当初には他の選手権と区別する必要もなかったことを示しており、この大会の歴史の長さが伺えます。

コース紹介-カーヌスティCARNOUSTIE |全英オープン

第1回大会は1860年に実施され、2018年は147回目の大会となります。開催コースは不文律でリンクスコース(海沿い)となっており、かの有名なセント・アンドリュース・オールドコースをはじめ、カーヌスティ、ロイヤルトゥルーン、ロイヤルリヴァプールなど、英国内の歴史ある名門コースが持ち回りで会場となります。

なかでも世界最古のゴルフ場であるセント・アンドリュース・オールドコースはゴルフの聖地としても知られ、5年に1回は必ずここで開催されます。そのため、このセント・アンドリュース開催の全英オープンを別格と考えるゴルファーも少なくありません。

HERITAGE(Open Venues)-St Andrews |THE OPEN

先述のとおり、この大会は「リンクス」と呼ばれる海沿いの平坦な荒れ地にあるコースで開催されます。また、開催コースは特に人の手を加えない「あるがまま」の状態にされていることに加え、リンクス特有の海からの湿った強風を攻略しなければならないことなどが特徴です。比較的人工的とされる米国のコースとは一線を画します。

1.3. 全米オープン(全米オープン選手権)

毎年6月中旬に米国で開催される大会が全米オープンです。1895年からUSGA主催で実施されています。賞金総額は1,200万ドルにものぼり、世界最高額のゴルフトーナメントとして知られています。

この大会ではアメリカ国内はもとよりイギリスや日本でも予選会が行われており、その最終予選を突破すればプロアマを問わず出場できます。本選出場者総数は156名で、予選免除資格者と予選からの勝ち上がり出場者はおよそ半分ずつです。

全米オープンの特徴はそのコースセッティングの難しさにあります。開催コースは5年以上も前から、全米各地の名門コースの中から選ばれます。そして大会当日に向け、長い年月をかけてコースセッティングをしていきます。そのセッティングは狭いフェアウェイに深いラフ、速いグリーンであり、選手にひたすら忍耐を強いる世界で最も難しい大会といわれています。

U.S.Open Future Sites |U.S. OPEN(USGA/John Mummert)

とはいえ、近年ではその傾向が変化してきているともされています。従来は忍耐を強いるような設定でしたが、それが「リスク&リワード(危険と報酬)」という考え方に基づく設定にシフトしつつあります。これは「危険を冒して挑戦するショットが成功すれば大きな報酬が得られる」という考え方で、選手がチャレンジ精神を発揮しやすいコース設定といえるでしょう。

1.4. 全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)

2018年までは8月中旬に、2019年からは5月に米国で開催される大会が全米プロゴルフ選手権です。1916年からPGA主催で実施されており、PGA選手権とも呼ばれます。

この大会はその名の通りプロゴルファーにしか出場資格が与えられないため、他のメジャーとは異なりアマチュアは出場できません。したがって、全米プロでは「プロゴルファーNo.1」を決める大会といえます。

Bethpage State Park Golf Courses |NEW YORK STATE

開催コースはニューヨーク州のオークヒルカントリークラブやカリフォルニア州のリビエラカントリークラブなど、全米各地の名門コースの中から選ばれます。コースセッティングは従来から「リスク&リワード」の考え方に沿ったものであり、挑戦心を駆り立てるようなものになっています。

2. 国内男子四大メジャー

第1章でご紹介した四大メジャーのように世界にその名が知られているわけではありませんが、日本国内でもメジャー大会と呼ばれるトーナメントが4つあります。

  • 日本オープン
  • 日本プロ
  • 日本ツアー
  • 日本シリーズ

以下でそれぞれの大会の特徴を解説していきましょう。

2.1. 日本オープン(日本オープンゴルフ選手権競技)

国内で最も権威のあるトーナメントといわれているのが日本オープンです。毎年10月に開催されるこの大会がスタートしたのは1927年であり、途中戦争による中断がありましたが、2018年大会で83回を数えます。

前年度JGTO賞金ランキング上位20選手や関東・東北を除く各地区のオープン選手権の上位選手、各地区オープン選手権の上位成績者、日本アマチュアゴルフ選手権の上位成績者などに出場資格が与えられ、最大120名の選手が参加します。

コース |横浜カントリークラブ

また、近年は「ドリームステージ」と称し、JGA/USGAハンディキャップインデックスさえ持っている一般アマチュアであれば、予選を勝ち抜くことで本大会に出場できる道もあります。アマチュア・プロを問わず、門戸が広く開かれたメジャー大会です。

開催コースは全国各地の名門コースから選ばれ、毎年開催地を変えることがひとつの特徴です。開催地では大会の数年前から綿密な調整が行われ、国内トーナメントの中では屈指の難易度で設定されます。この大会で優勝することは、プロアマ問わず最高の栄誉といえるでしょう。

2.2. 日本プロ(日本プロゴルフ選手権大会)

毎年5~7月に開催される日本プロゴルフ選手権大会は、1926年にスタートしました。プロゴルファーが出場できる日本最古の大会として知られています。当時は「全日本ゴルフ・プロフェッショナル卅六ホール・メダルプレー争覇戦」と呼ばれ、第1回大会の出場選手はたった6人でした。

その名の通り、日本プロはプロゴルファー向けのトーナメントです。国内メジャー大会の優勝者やチャレンジトーナメントの賞金ランキング上位者、予選通過者など、計144名が参加します。この大会からは日本のゴルフ界をリードした名選手が多数排出されたことでも有名です。

いぶすきゴルフクラブ |指宿いわさきホテル

開催コースは毎年変更されるサーキットトーナメント方式を採用しています。開催都道府県も毎年異なりますので、日本全国様々な場所でメジャー大会を観戦できます。近年では埼玉県、北海道、沖縄県、千葉県で開催され、2019年には鹿児島県で開催される予定です。

2.3. 日本ツアー(日本ゴルフツアー選手権)

日本ゴルフツアー選手権は2000年に創設された、メジャーでは一番新しいトーナメントです。2003年の第4回大会からは森ビルがトーナメントスポンサーとなったことで、傘下の宍戸ヒルズCC西コースで開催されています。

コース-NO.1 |日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ

ツアートーナメント賞金ランキング上位者や、メジャーの優勝者、各トーナメントの優勝者など計129名が参加します。有名選手が参加するものの、65歳以上と18歳未満の方は観戦無料であるため、親子3世代で有名選手のプレーを楽しむことができます。

また、「地域密着型トーナメント」と銘打って宍戸ヒルズが位置する笠間の文化やグルメを体験できる「グリーンフェスタ笠間」も同時に実施されます。ゴルフ以外も楽しめるのが特徴といえるでしょう。

なお、この大会で優勝した選手は同年の世界ゴルフ選手権のひとつである「WGCフェデックス・セントジュード招待選手権(前ブリヂストン招待選手権)」への出場資格を獲得できます。世界ゴルフ選手権は海外4大メジャーに次ぐ国際トーナメントとして知られる、トップレベルの大会です。

2.4. 日本シリーズ(ゴルフ日本シリーズ)

ゴルフ日本シリーズは毎年そのシーズンの最終戦として行われるメジャー大会です。1963年から毎年12月に実施されてきました。

東京よみうりカントリークラブ Hole1 |楽天GORA

当初は公式戦大会優勝者5名のみでの開催で、その後は出場条件も緩和されていきましたが、いずれにせよその歳の最優秀プロゴルファー決定戦という位置づけでした。そのため長くアマチュアが出場できませんでしたが、2007年に石川遼選手が高校生アマチュアとしてツアー優勝したことがきっかけで、アマチュア除外規定は削除されました。

現在ではそのシーズンの日本ツアー優勝者や賞金ランキング上位20選手など、計30名の選手が出場します。ゴルフシーズンを締めくくるメジャー大会であることもあり、ギャラリーが多く集まる大会として注目を集めています。

かつては兵庫県西宮市のよみうりCCと東京都稲城市の東京よみうりCC両方のコースを使って開催されてきましたが、1995年から現在に至っては東京よみうりCCに会場が固定されるようになりました。

3. 海外女子五大メジャー

男子のメジャー大会と同様に、女子にもメジャーと呼ばれる大会があります。第3章では、以下の海外における女子の5大メジャーをご説明します。

  • ANAインスピレーション
  • 全米女子オープン選手権
  • 全米女子プロゴルフ選手権
  • 全英女子オープン
  • エビアン選手権

女子のメジャーは長い歴史の中で何度か変更されたことや、そもそもゴルフの歴史自体が浅いこともあり、その権威や知名度は男子に比べれば低いとされています。しかし、女子ゴルフ界の中では特に注目される大会であることには変わりありません。

3.1. ANAインスピレーション(前クラフト・ナビスコ選手権)

ANAインスピレーションは、その名の通り2015年から全日空がスポンサーを務めるメジャー大会です。毎年3月下旬に米国・カリフォルニアの「ミッションヒルズCC」で開催されており、そのシーズンの女子メジャー初戦として知られています。

GOLF |MISSION HILLS COUNTRY CLUB

1972年に歌手であるダイナ・ショアが企画した「コルゲート・ダイナ・ショア・ウィナーズ・サークル」が前身であり、1983年からメジャーに昇格しています。その後何度かトーナメント名が変更され、特に2002年から2014年は「クラフト・ナビスコ選手権」として開催されていたことから、その名前で認識されている方もいらっしゃることでしょう。

この大会最大の特徴は、優勝者が18番ホールにある「ポピー池」にダイブすることです。1988年にエイミー・オルコットが自身の優勝を祝って飛び込んだのが最初であり、1994年のドナ・アンドリュース以降これが恒例となっています。ずぶ濡れになった優勝者がバスローブで優勝トロフィーを掲げる恒例のワンシーンを楽しみにしているゴルフファンも大勢います。

なお、ANAがスポンサーに変わって以降、濡れた選手の身体を包むバスローブは今治タオルになったことでも有名です。

3.2. 全米女子オープン選手権

男子の全米オープン同様、USGAが主催する女子メジャー大会が全米女子オープンです。戦後間もない1946年にスタートし、現在開催されている全米女子メジャーの中で最も歴史のある大会とされています。2018年に74回目を迎えました。

ABOUT THE COURSE |Trump National Golf Club Los Angeles

この大会は毎年5月~6月に開催され、コースは全米各地の名門コースの中から選ばれます。コースセッティングの難度は高く、本大会の特徴である深いラフと高速グリーンを制することが優勝に繋がるといわれています。

出場者はメジャーの優勝者や全米女子オープンの上位者、LPGAや欧州女子ツアー・日本ツアー・韓国ツアーの賞金ランキング上位者、地区予選の通過者(アマチュア含む)など、計156名です。

3.3. 全米女子プロゴルフ選手権(前LPGA Championship)

全米女子プロゴルフ選手権は1955年にスタートした、全米女子オープンに次いで歴史のある大会です。PGAとLPGAの共催で実施されます。

The North Course at Olympia Fields |Olympia Fields Country Club

PGAと共催になる2014年までは「LPGA選手権(Championship)」と呼ばれていたため、この名称のほうが聞きなじみがあるという方もいらっしゃることでしょう。2015年からはKPMGがスポンサーになったことで、KPMG女子PGA選手権と呼称されることもあります。

開催コースは、2013年までは数年おきに違うコースが使われていましたが、2014年からは毎年異なるコースが使われています。コースだけではなく、開催地区を変えているのが特徴のひとつです。日本人では唯一樋口久子が優勝しており、これは男女通じてアジア出身選手初のメジャー優勝でした。

3.4. 全英女子オープン

全英女子オープンは1976年に創設されたR&A主催の大会で、男子の全英オープンに相当します。原則として毎年8月に実施されています。

1987年から2006年までは英国のシリアルメーカーであるウィータビックスがスポンサーでしたが、2007年から2018年までは日本のリコーがスポンサーとなり、「全英リコー女子オープン(RICOH Women’s British Open)」の名で開催されたことから、この名称で認識している方も多いかと思います。

Home |ROYAL LYTHAM & ST ANNES GOLF CLUB

コースは英国内名門コースでの持ち回りとなっています。出場資格保持者は他ツアーと同じくメジャーの優勝者や欧州女子ゴルフツアー賞金ランキングの上位者、予選通過者をはじめ、日本ツアー賞金ランキング上位5名も含まれ、計144名が出場します。

なお、2018年まではリコーが冠スポンサーでしたが、2019年以降は保険会社であるAIGがスポンサーとなり、名称は「AIG全英女子オープン」となる予定です。

3.5. エビアン選手権

2013年に第5のメジャー大会となったのがエビアン選手権です。1994年に欧州女子ツアー(LET)の一戦としてエビアン・マスターズの名でスタートした同大会ですが、2000年からはLETとUSLPGAの共催になり、2013年にメジャーへ昇格しました。

コースはフランスのエビアンリゾート・ゴルフクラブに固定されており、2013年以降は毎年9月に開催されます。2012年以前は6月から7月に実施されていたため、当時は直後に行われる全英女子オープンの前哨戦としても捉えられていました。なお、2019年以降からは雨の時期を避けるため、再び7月実施に変更される予定です。

HOSPITALITY |THE evian CHAMPIONSHIP

会場となるエビアンリゾートは比較的易しく、日本のコースに似ているとされていることからも、毎年日本人選手が積極的に挑戦しています。日本人では現JLPGA会長の小林浩美が1回、宮里藍が2回優勝してしますが、残念ながらいずれもメジャー昇格前の優勝でした。

4. 国内女子四大メジャー

日本国内でも女子四大メジャーとされる大会があります。

  • ワールドレディスチャンピオンシップ
  • 日本女子プロゴルフ選手権大会
  • 日本女子オープンゴルフ選手権競技
  • LPGAツアーチャンピオンシップ

日本国内で女子四大メジャーとされている大会はすべてLPGAもしくはPGA主催(公式戦)のトーナメントです。メジャーではないトーナメントに関しては、主催は民間企業などであり、それをLPGAが公認する形になっている点で違いがあります。

第4章ではそれぞれについてご説明します。

4.1. ワールドレディスチャンピオンシップ(LPGAウィメンズ チャンピオンシップ)

ワールドレディスチャンピオンシップは、1973年に日本テレビが開局20周年記念としてワールドレディスゴルフトーナメントを開催したのが始まりです。2008年にワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップに名前を変え、同時に公式戦となりました。

当初のコースは東京よみうりCCでしたが、2009年からは茨城ゴルフ倶楽部となり、それ以降は固定して開催されています。毎年5月のゴールデンウィークごろの実施で、計120名が出場します。出場資格は他の大会とほぼ同じですが、最優先出場資格が世界ランキングの上位50選手に割り当てられており、その後に日本ツアー選手が続く形になっているのが特徴的です。

茨城ゴルフ倶楽部 |TOKYO2020 PRE-GAMES TRAINING CAMPS ONLINE GUIDE

なお、2018年まではLPGAと日本テレビの主催で開催されてきましたが、放映権を巡り両者が衝突し、2019年以降は日本テレビが撤退することになりました。したがって2019年についてはLPGAが単独主催になったことで、名称が(仮)LPGAウィメンズ チャンピオンシップと変更になります。

4.2. 日本女子プロゴルフ選手権大会(コニカミノルタ杯)

日本女子プロゴルフ選手権大会は、日本女子オープンと同じく1968年から開催されている歴史あるトーナメントです。コニカミノルタが長く特別協賛となっていることから「コニカミノルタ杯」という名前でも知られています。

TOP |小杉カントリークラブ

現在では毎年ゴルフコース、開催都道府県を変更して行うサーキット方式となっており、1981年以降は9月に実施されています。出場者は計132名で、すべてプロゴルファーです。賞金総額は2億円で、国内女子のトーナメントとしては最大額となります。

この大会ではLPGA元会長である樋口久子が第1回から第7回大会において7大会連続優勝をしたほか、第9・10回大会でも優勝したため、計9回優勝を果たすという偉大な功績を残しました。

4.3. 日本女子オープンゴルフ選手権競技

日本女子オープンゴルフ選手権競技は日本女子プロと同じく1968年にスタートしました。当初はTBS女子オープンという名でTBS主催でしたが、1971年にJGAが主催者となると同時にその名が現在のものになりました。

フォトギャラリー |我孫子ゴルフ倶楽部

コースおよび開催都道府県は毎年変更され、2001年以降は9月下旬から10月初旬に実施されます。出場選手は計120人で、参加資格はアマチュアゴルフ選手権の優勝者や賞金ランキングの上位者、そのほか男子の日本オープンと同じくドリームステージを含む予選会を勝ち抜いたゴルファーとなります。

日本女子オープンは特に大きな大会であり、男子オープンと同様内閣総理大臣賞が授与されます。また、第45回大会(2012)では海外メジャーの優勝者が全員出場したりするなど、ハイレベルな大会になることもあります。

4.4. LPGAツアーチャンピオンシップ

LPGAツアーチャンピオンシップは1979年にJLPGAレディーボーデンカップとして開催されたのが始まりで、2001年から現在のLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップとなりました。

ホーム |宮崎カントリークラブ

2003年以降は宮崎CCに固定され、毎年11月に開催されています。1シーズンの最後の大会であることから、男子の日本シリーズと同様に日本の最優秀女子ゴルファー決定戦とも位置づけられています。

出場資格者は同年のLPGAツアー優勝者や賞金ランキング上位者などを中心としたわずか30人であり、最優秀女子ゴルファーを決めるのにふさわしい大会といえるでしょう。

5. 四大メジャー大会優勝者ランキング

四大メジャー大会(海外・男子)で特に顕著な功績を残した3人のゴルファーをご紹介します。3人とも著名なゴルファーであるため、初心者の方は頭に入れておくとよいでしょう。

【1位】ジャック・ニクラウス

メジャー優勝18勝と、歴代1位を誇るのは、“帝王”ジャック・ニクラウスです。トレードマークともいえる美しい金髪と、他を圧倒する力強いスイングから、「ゴールデンベア」という愛称で親しまれてきました。

マスターズ6勝、全英オープン3勝、全米オープン4勝、全米プロ5勝と、メジャー18勝を挙げています。メジャーのそれぞれのトーナメントで3勝以上挙げることを「トリプルグランドスラム」といいますが、彼はこれを達成しています。これまでも、これからもこれを凌ぐ選手はまず現れないのではないかという圧倒的な勝利数です。

ジャック・ニクラウスの強さはプレースタイルをフレキシブルに変えていったことにあると評する人もいます。若いころはパワフルなゴルフをしましたが、腰を痛めてから腰に負担の少ないスイングにし、またパッティングにも素晴らしい能力を発揮しました。

いずれにせよ、彼の技術を支えたのは環境や彼自身の弱点に負けない、常に勝利を求める向上心にあったといわれ、その人間性も高く評価されています。

【2位】タイガー・ウッズ

ジャック・ニクラウスに続き、メジャー通算14勝で2位につけるのはタイガー・ウッズです。マスターズ4勝、全英オープン3勝、全米オープン3勝、全米プロ4勝という内訳となっています。彼はニクラウスと同じくトリプルグランドスラムの達成者であり、この偉業を達成したのは実にこの二人しかいません。

また、ウッズは2000年のメジャー第2選である全米オープンから次シーズンである2001年のマスターズまでのメジャーを4連覇しましたが、これを1シーズンで4大会を制覇した際のグランドスラムと認定するかどうかで論争が起こりました。結果、定義どおりグランドスラムとは認められませんでしたが、史上例をみないこの偉業を称えるべく「タイガースラム」と呼ばれるようになりました。

ウッズは2000年前後には破竹の勢いで活躍しましたが、2009年以降は度重なるケガやスキャンダルで低迷期を迎えることになります。しかし2018年の全米プロでは2位を獲得したり、ツアー選手権において5年ぶりの優勝を遂げるなど復活傾向をみせています。

【3位】ウォルター・ヘイゲン

ウォルター・ヘイゲンは歴代3位となるメジャー通算11勝を挙げています。内訳は全英オープン4勝、全米オープン2勝、全米プロ5勝となっています。1920年代に11勝のうち9勝を挙げました。

ヘイゲンは1900年代初期に活躍した米国のプロゴルファーですが、そのころのメジャー大会は全米オープン、全英オープン、全米アマチュア選手権、全英アマチュア選手権で構成されており、現在とは異なります。1916年に全米プロが、1934年にマスターズが始まり、1960年ころにメジャーの定義が現在のものになったとされています。

ヘイゲンは1969年に76歳で逝去しましたが、その後1974年には世界ゴルフ殿堂入りを果たしました。ニクラウスがメジャー12勝目を挙げるまでは、ヘイゲンが44年間にもわたって優勝回数1位をキープしてきたことや、プロスポーツ選手としてはじめて生涯に100万ドル以上稼いだことなどから、競技ゴルフを確立したゴルファーの一人とも評されています。

1930年に来日して、当時の日本のトップ選手らとエキシビションラウンドを開いたこともあります。また、1937年に開場した日本の名門コースの一つとして知られる小金井カントリー倶楽部(東京都小平市)は彼が設計しました。

6. まとめ

この記事では数あるプロゴルフトーナメントの中から、世界そして日本国内でメジャー大会とされるトーナメントについてご説明してきました。

ゴルフは自分でプレーするだけではなく、プロゴルファーやトップアマなどといった実力のあるプレイヤーのプレーを観戦するのも楽しいものです。ましてメジャーとなれば、ひとしお見応えがあるでしょう。

これまでメジャーを観たことがなかったという方は、ぜひこの記事を参考にしてテレビ放送などでメジャーを観てみてください。そしていつかは実際に現地を訪れて、迫力あるプロたちのプレーを直に観戦するのもよいでしょう。


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