たった3つ!絶対に失敗しないアイアンのシャフトの選び方

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今、シャフトは様々な性能のものが発売されていますよね。ですがこれだけたくさんの種類が出回っていると、「どうやってシャフトを選んだらいいのだろう。」「これを選んでおけば間違いない!…みたいなシャフトはないのだろうか。」とお悩みになる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、クラブ購入時に、特にシャフトの選択が必要とされるアイアンのシャフト選びの基本を3点と、さらにこだわって選びたい方向けのポイントを2つご紹介します。

これを読めば、初心者の方は簡単に自分に合ったアイアンシャフトを選ぶことができ、中上級者の方は、よりコントロール性や弾道に優れたアイアンを手にすることが出来ます。

目次

1. アイアンのシャフト選びの基本-素材とフレックス
1.1. アイアンの基本は軽量スチールシャフト
1.2. フレックスはヘッドスピードと体感で決める
1.3. 適切なクラブの長さの決め方

2. さらにこだわって選ぶときにチェックしたい2つのポイント
2.1. 安定性とコントロール性を左右する「トルク」
2.2. つかまりと弾道を決める「キックポイント(調子)」

3. スチールシャフトとカーボンシャフトの歴史
3.1. スチールシャフトの登場
3.2. カーボンシャフトの登場
3.3. 軽量シャフトの台頭
3.4. 最新のカーボンシャフト
3.5. スチールシャフトとカーボンシャフトの違い

4. 重さを微調整したいときは鉛を貼る

5. まとめ

1. アイアンのシャフト選びの基本-素材とフレックス

アイアンのシャフトを選択するときに、最も大切なのは素材です。スチールとカーボン、この2つの中から、自分のスイングスタイルや力量に合ったものを選択する必要があります。

そして、素材と同じくらい大切なのがシャフトの硬さ、フレックスです。自分の力量に見合わない硬さのものを使ってしまうと、弾道が乱れてしまいます。

まだゴルフのことがよくわからないという初心者の方も、ひとまずこの2つの項目だけはチェックしてシャフトを選んでみましょう。以下でわかりやすくご説明します。

1.1. アイアンの基本は軽量スチールシャフト

アマチュアのHSの平均は38~43m/sと言われています。ご自身のHSが大体それくらいの方は、90~100g程度の軽量スチールシャフトがおすすめです。

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シャフトにはスチールとカーボンのものがありますが、スチールシャフトの方がシャフトのねじれ(トルク)が大きいため、正確性には定評があります。簡単に選んでしまいたいという方は、軽量スチールシャフトを選択するのが良いでしょう。

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逆に、HSが平均以下だという方には軽量スチールシャフトよりも更に軽量な、50~60gのカーボンシャフトがおすすめです。

ただし、最近ではカーボンシャフト並に軽い超軽量スチールシャフトや、あえてスチールシャフト並に重く作られた重量カーボンシャフトも出回っています。こうしたものも含めて、ゴルフクラブのシャフトがどのように変遷してきたのかを、第3章でご紹介します。

1.2. フレックスはヘッドスピードと体感で決める

フレックスとはシャフトの硬さのことで、柔らかい順にL,A,R,S,Xと表記され、間をとったSR,SXなどの硬さもあります。一般的に非力な人ほど柔らかいシャフトを、力のある人ほど硬いシャフトを選択します。

自分に適切な硬さでないと、弾道に影響が出ます。柔らかすぎると弾道が上がりすぎ飛距離が出ません。逆に硬すぎると、弾道が低くなりすぎて、キャリーは短くランが長くなってしまうので、コントロール性に難があります。

ただ、このフレックスは統一された基準がなく、同じ表記であってもメーカー・モデルによって硬さが異なってしまいます。ですので、フレックス表示は参考程度にしながら、実際にゴルフショップで打ち分けてチェックするというのがおすすめです。

参考として、ドライバーのHS・力量とフレックス選択の基準をご紹介します。

1.3. 適切なクラブの長さの決め方

その人にとって適切なクラブの長さは、手首から地面までの長さで決めることが出来ます。適切なクラブの長さよりも長くなれば飛距離は伸びやすいですが、コントロールするのが難しくなります。逆に適切なクラブの長さよりも短いと、コントロールはしやすいですが、飛距離は落ちやすいです。

適切なクラブの長さは、以下の5ステップで決めることが出来ます。

  1. 平らな地面の上に、ゴルフシューズを履いたまま、肩を水平にして力を抜きまっすぐ立つ
  2. 両腕をわきに、自然に下ろす
  3. 利き手の手首のシワから地面までの長さをメジャーなどで測る
  4. 下の表で5番アイアンの長さをチェック
  5. 5Iを基準にして、1番手につき0.5インチずつずらし、他のクラブの長さも決定
手首から地面までの長さ(cm) 5Iの長さ(インチ)
68~73 36.5
73~80 37
80~85 37.5
85~90 38
90~92.5 38.25
92.5~95 38.5
95~97.5 38.75
97.5~100 39
100~102.5 39.25
102.5~105 39.5
105~ 39.75

参照:ゴルフクラブ.com

以上の手順で、適切なクラブの長さを決定します。

クラブ購入時に、ショップに依頼して、自分の希望する長さにシャフトをカットしたり、伸ばしたりすることも可能です。ただし、このようにシャフトの長さを調整すると、全体のバランスが元のものと変わってしまいますから、店員さんとよく相談して判断しましょう。

2. さらにこだわって選ぶときにチェックしたい2つのポイント

2章では、さらにこだわってシャフトを選ぶ際にチェックしていただきたいポイントを2つご紹介します。

  • 安定性とコントロール性を左右する「トルク」
  • つかまりと弾道を決める「キックポイント(調子)」

2.1. 安定性とコントロール性を左右する「トルク」

トルクとは、シャフトのねじれやすさのことで、車のハンドルの「遊び」に似ています。トルクは数値で表しますが、アイアンの場合、この値の大小の境目は3です。アイアンのスチールシャフトだと、トルクは大体2前後で、カーボンシャフトだと3~6が多くなっています。

簡単に言ってしまえば、

  • 高トルク→安定性を重視する方・どちらかと言えば初級者向け
  • 低トルク→コントロール性を重視される方・どちらかと言えば上級者向け

というように分けることが出来ます。

トルクが大きいほど、

  • ヘッドの動きが鈍感→自分が打ちたい所に打ちにくい(コントロール性に劣る)
  • スイング中にミスをしても、リカバーしてくれる
  • スイングリズムがゆっくり(テンポ70以下)の人はタイミングがとりやすい

このような特徴があります。

逆にトルクが小さいほど、

  • ヘッドの動きが敏感→自分が打ちたい所にしっかり飛ぶ(コントロール性に勝る)
  • スイング中のミスが、ショットに反映されやすい
  • スイングリズムが速め(テンポ80以上)の人にとっては、ヘッドが暴れにくく扱いやすい

以上の特徴があります。

2.2. つかまりと弾道を決める「キックポイント(調子)」

キックポイントとは、スイングした時のシャフトのしなりの頂点です。これがヘッド側なのが先調子、グリップ側なのが元調子、シャフトの中央辺りにあるのが中調子で、3つに分けられます。

先調子(ヘッド側がしなる) 元調子(グリップ側がしなる)
つかまり いい→ドローを打ちやすい 悪い→フェードを打ちやすい
弾道 高くなる 低くなる

キックポイントの違いによって、上の図のような違いが出てきます。中調子は先調子と元調子の中間の特性を持つので、程よく安定したボールを打ちたい方は、中調子を選択しましょう。

ドライバーシャフトの選び方の7つのポイント |ゴルフ上達なら「けっこう真面目なゴルフ塾」

 

先調子は、

  • ドローを打ちたい方・スライスを緩和したい方
  • 高めの弾道にしたい方
  • スイングリズムが速め(テンポ70以上)の方
  • トップでタメがちな方

以上の方におすすめです。

逆に元調子は、

  • フェードを打ちたい方・フックを緩和したい方
  • 低めの弾道にしたい方
  • 普段スピンがかかりすぎてしまう方

このような方におすすめします。

3. スチールシャフトとカーボンシャフトの歴史

1章では、<スチール=重め><カーボン=軽め>とご説明しましたが、最近では一概にそうとも言い切れなくなってきました。あえて従来のスチールシャフト並に重く作られた「重量カーボンシャフト」や、カーボンシャフトとほぼ変わらない重さの「超軽量スチールシャフト」も販売されるようになりました。

そのため最近では、スチールとカーボンの最大の違いであった「重さ」に差がなくなってきて、皆さんの中には、「じゃあどうやってスチールとカーボンを選んだらいいの?」とお悩みになる方も多いかもしれません。こうしたもことも含めて、クラブのシャフトがどのように変遷してきたのかを簡単にご紹介します。

3.1. スチールシャフトの登場

ゴルフが発祥した当初から20世紀まで、クラブシャフトの素材は木材でした。元々は重い果樹の枝を使ったシャフトでしたが、19世紀にはクルミ科の樹を使ってヒッコリーシャフトが開発されました。

ゴルフクラブの原点:ヒッコリーシャフト |バロック木管図書館 woodwind

 

ですが20世紀初め、ヒッコリーシャフトより50gも軽い上に、耐久性に優れたスチールシャフトが開発されます。これは、ゴルフの歴史において最大の革命とも言われる出来事でした。それから約50年後、1980年に、今でも代表的なスチールシャフトのひとつである、「ダイナミックゴールド(DG)」がアメリカのトゥルーテンパー社から発売されます。

Dynamic Gold CPT |Amazon

 

このシャフトは、当時それまでにないレベルの正確性とコントロール性を備えており、発売から約35年経った今でも、プロや上級者から強い人気を集めている、ロングセラーシャフトです。

3.2. カーボンシャフトの登場

1969年、アメリカのシェイクスピア社がカーボンシャフトを開発してから、徐々にその人気が高まり、1980年代後半では、アマチュアの間にも幅広く浸透しました。日本では、1990年代初めに、肩を負傷したジャンボ尾崎さんがアイアンをカーボンシャフトにしたことがきっかけで、一気に普及しました。

カーボンシャフトとスチールシャフトの大きな違いは重さです。当時最も人気を集めていたDGに比べて約50~60gも軽量化されています。軽量化により、操作性も大幅に向上したので、アマチュアからの人気も高まりました。

3.3. 軽量スチールシャフトの台頭

1999年、新しいタイプのスチールシャフトが誕生しました。それは、今でも「軽量スチールシャフト」の代名詞となっている、日本シャフトの「NS PRO 950GH」です。このシャフトは約95gという、これまでのスチールシャフトにはなかった軽さを実現しました。

軽量スチールシャフトは

  • 正確性が高い
  • いつも同じ距離を打ちやすい
  • 手打ちになりにくいが、かと言って振りづらい重さではない、安定して振れる重さ

という3つの強みを持っています。

アイアンは遠くに飛ばすというよりも、狙った場所にしっかり飛ばす「正確さ」が求められるクラブですから、「軽量スチールシャフト」という新たなジャンルは見事にアイアンにマッチし、人気を集めました。また、スチールシャフトはカーボンシャフトよりも圧倒的に安価なので、これも人気の理由のひとつでした。

N.S. PRO 950 シリーズは、発売以来3000万本を超える本数が発売され、いま市販のアイアンの多くには、N.S. PRO 950シリーズが設定されています。

3.4. 最新のカーボンシャフト

「軽さが命」と言われていたカーボンシャフトでしたが、近年、軽量スチールシャフトと重さの変わらない、90~100g程度の重量級カーボンシャフトが発売されました。これにより、市販のカーボンシャフトの重量帯は30~120gになりました。スチールシャフトの重量帯が70~120gですから、一般的に使われる重量の範囲内であれば、どちらでも選択できるようになりました。

MCI |フジクラシャフト

 

スチールとカーボンの最大の違いが「重量」でしたが、ついにここで肩を並べてしまいました。すると、ゴルファーの皆さんの頭の中には「じゃあ今はどうやってスチールとカーボンを選んだらいいの?」という疑問が浮かんでくると思います。

そこで、重さ以外のスチールシャフトとカーボンシャフトの違いを以下でご説明します。

3.5. スチールシャフトとカーボンシャフトの違い

スチールシャフトとカーボンシャフトの重量以外の違いは、以下の4つです。

  • トルク
  • 打感
  • 設計の自由さ
  • メンテナンスの容易さ

それぞれどのような違いがあるのかをご紹介します。

スチール カーボン
トルク(ねじれやすさ) 小さい→方向性が安定 大きい→方向性に劣る
振動 大きい→身体への衝撃が大きい 小さい→身体への衝撃が小さい
設計の自由さ 低い→打ち出し角などを微調整しにくい 高い→打ち出し角などを微調整しやすく、要望に近づけやすい
メンテナンス しっかり→金属のため錆びる可能性あり 楽→金属でないから錆びない

それぞれ以上のような違いがあります。中でも特に大きな違いは振動とメンテナンスのしやすさです。

首や手を負傷してしまったために、振動の大きいスチールシャフトはもうキツく、身体への衝撃が小さいカーボンシャフトに乗り換えたというゴルファーは、プロ・アマチュアを問わずいます。

また、スチールシャフトは金属のため、錆びる可能性があるというデメリットがあります。シャフトは錆びると折れてしまうかもしれないので、すぐに交換する必要があります。ですがその点、カーボンシャフトは錆びないのでメンテナンスも楽ですし、サビが原因で交換する必要もありません。

ちなみに、最近はカーボンシャフトの方向性の悪さも改善されてきています。そのため、これも近いうちにスチールシャフトと互角になるかもしれませんね。

4. 重さを微調整したいときは鉛を貼る

「このアイアン、ちょっとだけ重くしたい」という時には、鉛を貼るのが便利です。少しだけ重くしたいだけなのにシャフトを交換するのは、お金も手間もかかってしまいますよね。そこで鉛のシートを使うという手があります。鉛のシートであれば貼るだけですし、値段も数百円で済みます。プロの多くも、これで重量やバランスを微調整しています。(ゴルフ用の鉛はAmazonで購入できます)

バランスは変えず、重さだけを増やしたいという場合には、グリップの真下のシャフトの部分に鉛を貼り付けましょう。

鉛はヘッドに貼るものだと思っている方も多いかもしれませんが、たかが数gといえども、ヘッドに貼ってしまうと全体のバランスが変わってしまいます。そのため、重さだけを増やしたいという場合には、グリップ真下のシャフトに貼り付けるのがおすすめです。逆にバランスを調整したい時にはヘッドのバックフェースに貼り、重心を変えていきましょう。

鉛貼り1

JPX E3 |Amazon

シャフトに鉛を貼り付ける際には、シャフトを一周するようにして鉛の端と端とを合わせ、ぴったりと貼り付けましょう。シャフトの全周に対して鉛が足りなくなってしまって、鉛と鉛の間に隙間ができていたり、鉛が余って鉛同士が重なっていると、ルール違反になってしまう可能性があります。

鉛が重なってしまうときは余った部分をハサミで切り、逆に鉛が足りずに隙間ができてしまう時は、ヘラや指先で鉛を伸ばしましょう。そして最後に、出来るだけ隙間や凹凸が出来ないように指先でなじませます。

5. まとめ

シャフトは長い年月をかけて発展を繰り返し、いまでは様々な種類のシャフトが登場しています。

様々な種類のシャフトが登場したことで、ゴルファーひとりひとりに合ったシャフトセッティングが出来るようになりました。しかし、逆に選択肢が増えたことで、特にスチールとカーボンの選択などが難しくなったことは事実です。

ですが、この記事に書かれたことに注意してシャフトをチェックしてみれば、モデルごとの違いもはっきりと分かり、多くの皆さんが思っているよりも簡単にシャフトを選ぶことが出来るはずです。

ちなみに、こちらの「ゴルフ初心者必見!クラブのシャフトを選ぶときの2ポイント」という記事には、クラブのシャフト選びについて、より詳しく説明されています。こちらも併せてご覧ください。

もっとシャフトにこだわって、アイアンをより自分仕様に仕上げていきましょう!


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