皆さんのキャディーバッグの中は、どんなセッティングになっていますか?
ご存知のように、ラウンド中は14本までクラブをバックに入れることができます。
その14本の中で、最高のスコアが出るようにアレコレと策を講じているのではないでしょうか。
中でもサンドウェッジは、欠かすことのできない重要なクラブのうちの1つですよね。
ここではバンカーでの強い味方、サンドウェッジについて様々な角度から分析・解説をしていきます。
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目次
1.自分好みのサンドウェッジを見つけよう
1.1.サンドウェッジって、どういうクラブなの?
1.2.他のウェッジとの違い
1.3.サンドウェッジを選ぶ時はここに注目!
1.4.タイプ別おすすめのサンドウェッジ
2.サンドウェッジを自在に操ろう
2.1.アプローチの打ち方のコツ~基本編~
2.2.サンドウェッジの打ち方のコツ~バンカー編~
2.3.サンドウェッジの打ち方のコツ~中・上級者編~
1.自分好みのサンドウェッジを見つけよう
サンドウェッジも他のクラブと同じように、同じサンドウェッジでも使用感は様々です。
ここではサンドウェッジの特徴や選び方をご紹介します。
1.1サンドウェッジって、どういうクラブなの?
サンドウェッジとは、主にバンカーからボールを出しやすくする事を目的としたクラブです。
「sand(砂)」から、このように呼ばれていて、略して「SW」と記載されています。
サンドウェッジは、ウェッジの中で最もロフト角が大きいウェッジで、一般的に約56°前後あります。
サンドウェッジは、1929年にウォルター・ヘーゲン社が、それまであったバンカー用のクラブのソール幅をさらに広くして、フェースも凹面にして「SAND WEDGE」として発売しました。
「バンカーでのミスをもっと減らせば、自分はもっと勝てる」と、日本でも有名なジーン・サラゼンが発明しました。
バンカーショットが苦手だったサラゼンは、飛行機が上昇する時の尾翼についたフラップの動きを見ていて、ソールにバウンスを付けることを思いついたというのは、とても有名な話ですね。
1.2他のウェッジとの違い
ウェッジは、100ヤード以内でのショットや、グリーン周りからのアプローチ、バンカーショットなどで使用するクラブで、下の画像のように色々なタイプがあります。
これらはアイアンの一種で、9番アイアンよりも短く、重いのが特徴です。
ウエッジの種類 |
ピッチングウェッジ(PW)
|
アプローチウェッジ(AW)
|
サンドウェッジ(SW)
|
クラブの特性 |
ロフト角が、45度に近づくほど飛距離が伸びます。ウェッジの中でも、ピッチングウェッジが最も飛距離が出るクラブです。 |
アプローチに特化したクラブですので、使う場面も限られていますが、ピッチングウェッジとサンドウェッジの間の、飛距離の差を埋めるための大切なクラブです。 |
主にバンカーからボールを出すことが目的のクラブです。 |
ロフト角 |
4度~48度で小さい |
49度~53度で普通 |
56度~58度で大きい |
推定飛距離 |
110~120ヤード |
95~110ヤード |
80~100ヤード |
使用場面 |
ランニングアプローチを行いたい時 |
グリーン周りからのアプローチで、PWでは飛びすぎるしSWでは届かない時 |
バンカーにボールが入った時 |
(最近では、「PW」「AW」「SW」のようにクラブに刻印されるのではなくて、ロフト角ごとに販売されるモデルが増えてきています。)
これ以外にもロブウェッジというウェッジもありますが、ロブウェッジは上級者向けのクラブで使いこなすのが難しいです。
1.3サンドウェッジを選ぶ時はここに注目!
サンドウェッジを選ぶ時に注目してほしいポイントは3つあります。
- ネックの形状
- ロフト角
- シャフトの重量
1つ1つポイントを解説しますので、是非参考にしてください。
■ネックの形状
サンドウェッジのネックは、ストレートネックとグースネックという2つの形状があります。
どちらが自分に合っているのかは、日頃使っているアイアンで変わります。
日頃使っているアイアン |
自分に合うタイプ |
ポケットキャビティーのような優しいタイプの場合(大体ネックにはグースがついている) |
グースネック |
マッスルバックの様なネックがストレートなタイプの場合 |
ストレートネック |
以上の画像はゴルフ総合研究所より出典
■ロフト角
ロフト角は、現在持っているアイアンセットのピッチングウェッジのロフト角度を基準に選びましょう。
ロフトの立ったピッチングウェッジをお使いの方であれば、サンドウェッジも56度がおすすめです。
■シャフトの重量
サンドウェッジを選ぶ際に、シャフトの重量がとても大事なポイントです。
現在使っているアイアンよりも、必ず重いシャフトを選びましょう。
ウェッジが他のクラブよりも重いのは、重めのシャフトがついているからなのです。
そうすることで、ゆっくりとクラブを動かすことになるので、手打ちになりにくく、他のクラブと同じようなスイングで打つ事が出来るのです。
もし、サンドウェッジをバンカー専用にお使いになるのであれば、多少軽くても打ちやすさを優先しても良いです。
しかし重さがあることで、安定したスイングを得ることも出来ます。
- グリーン周りの微妙な距離での使用が可能になる
- サンドウェッジでもフルショットやコントロールショットが可能になる
- アプローチウェッジの次としてサンドウェッジを使うことが可能になる
サンドウェッジは、他のクラブと比べて飛ばす必要がないので、飛びすぎないシャフトで良いです。
以上の3点に気をつけながら、フィッティングもして、ご自分にぴったりなサンドウェッジを選びましょう。
1.4タイプ別おすすめのサンドウェッジ
■アプローチやバンカーが苦手な人・初心者など
バンカー名人
ウルトラワイドソール、特殊フェース面、スリムネック、そしてロフト角70度という、4つの特徴で、真っすぐに振り下ろすだけで美しいバンカーショットが打てる秘密兵器です。 バンカーを克服して、上達していきたい。レベルアップしたいと考える方、堅実派な方におすすめです
■デザインにこだわりがある方・新しいものがお好きな方など
FOURTEEN フォーティーン DJ-33 ウェッジ(2017発売)
人気のウェッジDJシリーズから、DJ-33ウェッジが2017年に発売されました。 リッジ、ワイドソール、そしてグースネックの最新ウェッジです。中級者以上のスコアアップを目指す方におすすめです。
■上級者・球筋を打ちわけたい方など
キャロウェイ MACK DADDY FORGED スレート2(2016発売)
フィル・ミケルソンが思わす「MACK DADDY!(すごい!)」と唸ったことから始まった人気のウェッジ。 強烈なスピンはそのままに、軟鉄鍛造のソフトな打感が加わわり、プロからアマチュアまで幅広く使える1本に仕上がりです。 プロ・上級者のように、繊細なタッチで、グリーン周りを攻めたいゴルファーにおすすめです。
2.サンドウェッジを自在に操ろう
第2章では、サンドウェッジの打ち方について説明していきます。宝の持ち腐れにならないよう、しっかり練習して使いこなせるようにしましょう。
2.1アプローチの打ち方のコツ~基本編~
サンドウェッジを使うシーンは、主にバンカーや深いラフなどになるのかもしれませんが、まずはアプローチの時の打ち方をマスターすることがとても大事です。
ダフッたり、トップしたりしないで、ボールの芯にちゃんと当てる事で、ピンまでの状況によって球種を打ち分けられるようになるなどの、アプローチスイングの土台となるのです。
このベースをきちんと確立することがサンドウェッジを使いこなす基本となります。
■ベースとなる構え方の6つのポイント
- 1 グリップの位置
- 2 ボールの位置
- 3 スタンス幅
- 4 重心
- 5 ハンドファースト
- 6 スタンスの向き
1.グリップの位置 |
いつもより少し短く、両方の手がグリップの真ん中にくる程度に持ちましょう。 身長の低い方→もう少し短く持っても大丈夫です。 |
2.ボールの位置 |
スタンスの中央に置くのが基本です。
|
3.スタンス幅 |
拳一つ分、取ります。
|
4.重心 |
左右均等にします。
|
5.ハンドファースト |
安定したボールの高さ、一定のスピンを作るためにハンドファーストの構えが大切です。 |
6.スタンスの向き |
1ピン程度つま先を左に開いて、ややオープンスタンスに構えます。 小さいアプローチショットほどオープンスタンスの度合いが大きくなり、距離が長くなればなるほどスタンスの向きはスクエア(ターゲットと平行)になります。 |
正しいアドレスが出来ても、スイングで崩れてしまっては台無しです。
スイングで意識して欲しい、崩れやすいポイント4つを説明します。
■ベースとなるスイングで意識する4つのポイント
- 1 重心を保って打つ
- 2 頭の高さをフィニッシュまで変えない
- 3 手首の角度を保つ
- 4 グリップフレッシャーを変化させない
1.重心を保って打つ |
足の裏の重心を左右で変化させないように打ちます。(足の裏に意識を集中させましょう。) |
2.頭の高さをフィニッシュまで変えない |
頭の高さをフィニッシュまで変えないように打ちます。 |
3.手首の角度を保つ |
ハンドファーストで構えた手首の角度を、変えないで打つことが大事です。 |
4.グリッププレッシャーを変化させない |
特にインパクトの時に入って変わりやすいので、気をつけましょう。 |
練習をする時は、1から順番に、まずボディモーションを身につけてから手首の使い方を練習していきましょう。
それぞれに対して、5~10ヤードの短い距離から始めていきます。
個人差もあるでしょうが、スイング幅は5ヤードの距離でおおよそ時計の4時~8時の幅で練習をします。
こうすることでスイングが手打ちではなく、体全体を使ったアプローチショットが身につきます。
2.2サンドウェッジの打ち方のコツ~バンカー編~
バンカーではサンドウェッジを使う方が多いのですが、実力によってウェッジを使い分けることも必要です。
初心者(バンカーから1回で出せない人) |
アプローチウェッジかピッチングウェッジを使用 |
中級者以上 |
サンドウェッジを使用 |
なぜ初心者の方にサンドウェッジをおすすめしないかというと、初心者はコントロールを考えるよりも、まずバンカーから出すことを考えるべきなので、飛距離が出るウェッジを使うことをおすすめしているのです。
時と場合、そして腕前でも持つクラブを変えるということですね。
バンカーだからといって、サンドウェッジにこだわらなくても良いのです。
どんな場合でも、どのクラブ(ウェッジの含める)を持っても、バンカーでの打ち方や構え方の基本は同じです。
- 1 手を大きく動かさない
- 2 体重移動は最小限
- 3 バンカー特有のアドレスの徹底
この3つのポイントを抑えることで、砂の上でもバランスを崩さないで打つ事が出来ます。
1.手を大きく動かさない |
バランスを崩さないためにフルスイングはしないようにしましょう。手首のコックを使ってショットに勢いを出します。 グリップしている左手がバックスイング時に手の甲側に折れることをコックと言います。 |
2.体重移動は最小限 |
バランスを維持するために、体重はずっと左足に多めにかけます。 左足:右足にかかる体重の割合は7:3です。 |
3.バンカー特有のアドレスの徹底 |
バンカーで最も大事なポイントがアドレスです。 グリップはゆるめに握ってヘッドスピードを上げます。 クラブフェースを開くことで、クラブが砂に潜ることを防ぎます。 フェースの向きは、1~2時です。 ボールの位置は、左かかと線上に置く。 左足に体重をかけるので、左足に近い場所でインパクトする方が安定して打てます。 |
2.3サンドウェッジの打ち方のコツ~中・上級者編~
■ロブショット
木やバンカーなどを飛び越えたい時ってありますよね。
そんな時にサンドウェッジを使って、ボールをフワッと高く上げて打ったら良いです。この球種をロブショットと言います。
フェースを思いっきり開いて、ボールを高く打ち上げ、ボールを転がさない打ち方のことです。
ロブショットは、格段に難易度が高く、上級者の方に向いています。
ボールの位置 |
センターよりボール1個分左に置く |
重心 |
右足体重にする |
フェースの向き |
最初は1-2時に開き、慣れてきたら少しずつ広げていく |
スタンス幅 |
ドライバーと同じくらい広く取る |
ボールと自分の距離 |
基本より離れた位置に置く |
スイング |
普通のアプローチショットより大きくなるが、狙ってるピンに対して変化する |
3.使ったらメンテナンスをしよう
日常的にクラブのお手入れ(掃除)をしていても、よくよく見てみるとサビやキズなどが目につくものですよね。
特に、サンドウェッジは最もキズが付くクラブではないでしょうか。
そこで、第3章ではサンドウェッジのメンテナンス方法をご紹介いたします。
STEP1 |
まずは、パーツクリーナーを噴射して、キッチンペーパーなどで色々な汚れを拭き取ります。
乾いた布(マイクロファイバーなど)で乾拭きをしたらOKです。 |
STEP2 |
ちょっとしたキズには、コンパウンドを使用しましょう。 |
STEP3 |
最後はコーティング剤を吹き付けて、マイクロファイバーなどで乾拭きをします。 |
どのクラブのお手入れでもそうですが、購入時の性能を維持するためにもSTEP1くらいは、日頃からやりたいメンテナンスですね。
また表面上のサビならば、磨けば何となりますが、内部まで錆びてしまうとどうにもならなくなりますし、キャディバッグの中で、他のクラブにもサビを起こさせる原因にもなりかねません。
愛着も湧くことでしょうし、ぜひメンテナンスをしましょう。
しかしクラブの材質や状態によっては、効果がなかったり、逆に痛めたりすることもありますので、細心の注意を払いましょう。
4.まとめ
サンドウェッジと言うと、「バンカーから出すことのみが目的」と思っていた方も多いと思います。
しかし実際にはアプローチをしていく上で、他のウェッジも上手に使い分けていくことがスコアを伸ばしていくポイントになるんですね。
そうは言っても、やはりメインはバンカーでの使用になってしまうかもしれませんね。
バンカーからボールを出す時の打ち方のポイントを抑えて、自分なりのサンドウェッジの使用ポイントを確立していってください。
必ずラウンド中のスコアをアップさせる鍵になるはずですよ。
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