ボールを打つ度にスライスやフックを繰り返してしまい、「クラブヘッドはどこから入って、どこへ抜けていくのが正しいんだろう?」と悩んでいませんか?
ゴルフスイングの軌道が安定しないままだと、微調整を繰り返しても状況が悪化してしまうことがよくあります。
ボールを真っ直ぐ飛ばすためには、まず正しいスイング軌道がどのようなラインを描くのかを知り、素振りなどで繰り返し練習して身体に覚えこませることが大切です。
元賞金女王の古閑美保プロも、一番キレイなスイングの練習には素振りが一番と語ってくれました。
古閑美保無駄な打数を減らしてスコアアップするためにも、このページでゴルフスイングの正しい軌道に関する知識と、図解つきの練習法をしっかり理解していきましょう。
“ざっくり言うと…”
- ゴルフスイングの正しい軌道は、身体の内側から内側へ抜ける「インサイドイン」軌道。図解で見ると一目で違いがわかります
- スイング軌道が崩れていると、スライスやフックといったミスショットの原因になります
- 軌道が乱れる主な原因は、重心のブレや肩の回転不足にあります
- 正しい軌道を身につけるには「ハーフスイング」の練習が効果的です
- ハーフスイングの具体的な練習法は「書籍 ザ・ビジネスゾーン」P123 第3章にくわしく記載!


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目次
1. 【図解】ゴルフスイングの正しい軌道「インサイドイン」とは
1.1. 3種類のスイング軌道と上達のロードマップ
2. ミスを生む2つのスイング軌道とその原因【図解で比較】
2.1. アウトサイドイン軌道|スライスが出る原因と仕組み
2.2. インサイドアウト軌道|フックが出る原因と仕組み
3. 正しいスイング軌道を身につけるポイントと練習法
3.1. 前傾角度を維持してスイングする
3.2. トップで背中をターゲットラインに正対させる
3.3. ハーフウェイダウンの姿勢を徹底する
3.4. ヘッドアップを防いで軌道を安定させる
3.5. グリップを見直してスイング軌道の土台を作る
3.6. フォロースルーまで意識して軌道を完成させる
4. スイング軌道を矯正する練習ドリル4選
4.1. ボール3個を使った軌道チェックドリル
4.2. 【動画】タオル1本でできる自宅スイング軌道チェック
4.3. 【動画】両足を揃えて打つドリル
4.4. 【動画】左手1本の片手打ちドリル
5. ドライバーとアイアンで交互に調子が悪くなる原因と対策
5.1. 飛距離の3要素とスイング軌道の関係
5.2. ドライバーは好調なのにアイアンが不調な時の対処法
5.3. アイアンは好調なのにドライバーが不調な時の対処法
5.4. どんなミスにも対応できる「ビジネスゾーン」を要チェック
6. 自分のスイング軌道をセルフチェックする方法
6.1. 【動画】肩から肩のスイング幅で手元の位置を確認する
6.2. スマホ撮影でスイング軌道を可視化する
1. 【図解】ゴルフスイングの正しい軌道「インサイドイン」とは
ゴルフスイングの軌道を改善するには、まず自分の現在のスイング軌道のクセを知ることが大切です。



ゴルフスイングの正しい軌道とは、「インサイドイン」と呼ばれるものです。下の図解のように、クラブヘッドが身体の内側(インサイド)から入り、ボールをヒットした後も内側(イン)へ抜けていく軌道を指します。


このインサイドイン軌道でスイングできると、クラブフェースがスクエアな状態でボールをとらえやすくなり、真っ直ぐで安定したショットが打てるようになります。
1.1. 3種類のスイング軌道と上達のロードマップ
ゴルフスイングの軌道は大きく分けて「アウトサイドイン」「インサイドアウト」「インサイドイン」の3種類があります。


実は、多くのアマチュアゴルファーには共通する「軌道の進化パターン」があります。
- ステップ1:アウトサイドイン軌道 ── ゴルフを始めた多くの方が最初に陥る軌道です。スライスが出やすく、飛距離も伸びにくい段階です
- ステップ2:インサイドアウト軌道 ── アウトサイドインを矯正する過程で、今度は内側から外側へ振りすぎてしまう段階。フックが出やすくなりますが、飛距離は伸びてきます
- ステップ3:インサイドイン軌道 ── プロや上級者が到達する最終形。方向性と飛距離の両方が安定します
多くのアマチュアゴルファーはステップ2まで進化できるものの、最終的なインサイドイン軌道に到達できずに伸び悩むケースが多いと言われています。まずは自分が今どの段階にいるのかを把握し、正しい練習を積み重ねていきましょう。
初心者の方でまだスイングの基礎が身についていない方は、まず正しいスイングを身につけるためのノウハウをまとめた記事を先にご覧ください。
プロゴルファー監修!ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップを確認する!
2. ミスを生む2つのスイング軌道とその原因【図解で比較】
ゴルフスイングの軌道は、正しい「インサイドイン」のほかに、ミスを生みやすい2つの軌道があります。それが「アウトサイドイン」と「インサイドアウト」です。
以下の図解で3つのスイング軌道の違いを確認してみましょう。


図解の通り、クラブヘッドがボールに対してどの方向から入り、どの方向へ抜けていくかによって、ボールの飛び方が大きく変わります。ここからは、それぞれの軌道の原因を詳しく解説していきます。
2.1. アウトサイドイン軌道|スライスが出る原因と仕組み
アウトサイドイン軌道とは、クラブヘッドが体の外側から入り、ヒット後に体の内側へ抜けていくスイング軌道です。この軌道になるとボールに右回転がかかり、スライスの原因になります。また、上から叩きつけるような動きになりやすいため、ドライバーでテンプラが頻発する原因にもなります。
アウトサイドイン軌道になってしまう主な原因は、以下の3つです。
- バックスイングでの肩の回転不足 ── 肩が十分に回りきらないと、ダウンスイングでクラブが外から降りてきやすくなります
- ダウンスイングで上半身がリードしている ── 下半身よりも先に上半身が動き出すことで、クラブが外側の軌道を通ってしまいます
- ダウンスイング〜インパクトで右重心になっている ── 体重が右足に残ったままだと、手元だけが先行してアウトサイドからの軌道になりがちです


注意:「手」で軌道を直そうとしないこと
アウトサイドイン軌道を直そうとして、「インサイドからクラブを下ろそう」と手先で操作するのはよくある失敗パターンです。手先だけで軌道を変えようとすると、ダウンスイングでクラブが寝てしまい、フェースが開いてさらにスライスが悪化したり、手元が浮いてシャンクが出るなど、別のミスを招いてしまいます。
正しい矯正方法は、「胸が右を向いている状態をできるだけ長く保つ」こと。手ではなく体の向きで軌道を修正する意識が重要です。
スライスのミスが出る詳しい仕組みと、アウトサイドイン軌道を直す具体的な方法は、書籍ザ・ビジネスゾーンでさらに詳しく解説されています。(詳細はこちら)
2.2. インサイドアウト軌道|フックが出る原因と仕組み
インサイドアウト軌道とは、クラブヘッドが体の内側から入り、ヒット後に体の外側へ抜けていくスイング軌道です。この軌道ではボールに左回転がかかり、フックの原因になります。
基本的にミスヒットが出やすい軌道ですが、どうしてもスライスが直らないという方が一時的にこの軌道を意識すると改善するケースもあります。
インサイドアウト軌道になる主な原因は、以下の3つです。
- バックスイングで肩が回転しすぎている ── 過度な回転によりクラブが内側に入りすぎ、そのまま外側へ振り出す軌道になります
- ダウンスイングで軸が右へ傾いている ── 体の軸が右に倒れると、クラブが内側から出やすくなり外へ抜けるパスになります
- ダウンスイング〜インパクトで左外重心になっている ── 重心が左足の外側へ流れると、ヘッドが内側から外側へ通り抜けやすくなります


フックの原因となる重心のズレや身体の軸を矯正する具体的な方法については、書籍ザ・ビジネスゾーンにさらに詳しく記載されています。(詳細はこちら)
3. 正しいスイング軌道を身につけるポイントと練習法
ここからは、ゴルフスイングを正しいインサイドイン軌道にするための具体的なポイントをご紹介します。
第2章で解説したミスが出やすい2つの軌道の原因は、これから紹介するポイントを実践することで同時に改善できます。正しいスイング軌道を身体に覚え込ませていきましょう。
3.1. 前傾角度を維持してスイングする
アドレスで作った前傾角度を、インパクトの瞬間まで変えないように意識しましょう。
前傾角度とは、アドレス時にできる背骨の傾きのことです。この角度がスイング中にブレてしまうと、クラブヘッドの軌道も一緒にズレてしまいます。前傾角度をキープすることで身体の軸が安定し、スイング軌道が一定に保たれます。


3.2. トップで背中をターゲットラインに正対させる
バックスイングのトップでは、背中がターゲットライン(目標方向)に正対するようにしましょう。
背中が正対することで股関節のポジションが適正になり、理想的な肩の回転量が確保されます。その結果、ダウンスイングで内側からクラブを振り出しやすくなり、インサイドイン軌道が作りやすくなります。


3.3. ハーフウェイダウンの姿勢を徹底する
インパクトの瞬間だけを意識してスイング軌道を正そうとしても、なかなかうまくいきません。インパクトの手前にあるハーフウェイダウン(ダウンスイングの中間地点)の姿勢を正しくすることが重要です。


ハーフウェイダウンからインパクトまでの軌道を正しくするには、以下の5つのチェックポイントを意識しましょう。
- 手元は右腰の前 ── グリップが右腰の正面にあることで、クラブが内側から降りてくる軌道になります
- 重心は左の土踏まずに乗っている ── 左足への適切な体重移動ができていれば、軸がブレずに安定した軌道を描けます
- フェースの向きは11時方向(許容範囲は10時〜12時) ── フェースが開きすぎ・閉じすぎていないかの目安になります
- 胸の向きは右斜め45度 ── 上半身が正面を向きすぎていると、アウトサイドから降りてきやすくなります
- シャフトはターゲットラインに対して平行 ── シャフトが平行であれば、クラブがオンプレーンに乗っている証拠です
この5つのポイントをマスターできれば、インサイドイン軌道のスイングはそれほど難しくありません。
ハーフウェイダウンを含む腰から腰までのスイングのことを「ビジネスゾーン」と言います。このビジネスゾーンを徹底して練習することで、ブレない安定したスイング軌道を手に入れることができます。


ビジネスゾーンについての詳しい練習方法はこちらの書籍で解説していますので、あわせてご覧ください。
3.4. ヘッドアップを防いで軌道を安定させる
スイング中に頭が上がってしまう「ヘッドアップ」は、スイング軌道を乱す大きな原因のひとつです。
ヘッドアップが起きると、前傾角度が崩れて体が起き上がり、クラブヘッドの軌道が本来のプレーンから外れてしまいます。その結果、トップやダフリだけでなく、アウトサイドイン軌道やインサイドアウト軌道の原因にもなります。
ヘッドアップを防ぐためには、以下の2点を意識しましょう。
- インパクト後もボールがあった位置を見続ける ── ボールの行方が気になって早く顔を上げてしまうのがヘッドアップの主な原因です。インパクトの後、ワンテンポ遅れて顔を上げる意識を持つだけで改善できます
- 右肩がアゴの下を通過するまで頭を残す ── フォロースルーで右肩がアゴの下を通過するまでは頭の位置をキープしましょう。この意識があれば、自然と前傾角度が維持され、スイング軌道が安定します
3.5. グリップを見直してスイング軌道の土台を作る
意外と見落とされがちですが、グリップの握り方がスイング軌道に大きく影響します。
アマチュアゴルファーの多くは、グリップがウィーク(弱い)すぎると言われています。ウィークグリップだとスイング中に遠心力でフェースが開きやすくなり、それを補うために無理なアームローテーション(前腕のねじり)が必要になります。この動きが入ると、クラブヘッドの軌道が複雑になり、ショットの再現性が大きく低下してしまいます。
正しいグリップの目安として、以下をチェックしてみてください。
- 左手のナックルが2〜3個見える ── アドレス時に上から見て、左手の指の付け根(ナックル)が2〜3個見えるのが適正なグリップです。1個以下しか見えない場合はウィークすぎる可能性があります
- 左腕をまっすぐ前に伸ばした時の手の向きが基準 ── 左腕でストレートパンチを出すように腕を伸ばし切った時の手の向きが、自然なグリップの目安になります
グリップを適正に整えるだけで、無理にフェースを閉じる動きが不要になり、スイング軌道がシンプルに安定します。
3.6. フォロースルーまで意識して軌道を完成させる
スイング軌道というとバックスイングからインパクトまでに意識が集中しがちですが、フォロースルーの軌道も同じくらい重要です。
正しいインサイドイン軌道では、インパクト後のクラブヘッドは体の内側(インサイド)へ自然に抜けていきます。しかし、フォロースルーで以下のような動きが出ている場合は、軌道が崩れているサインです。
- 左肘が引けて「チキンウィング」になっている ── インパクト後に左肘がたたまれてしまう動きは、アウトサイドイン軌道の症状です。フォローで左腕がターゲット方向にしっかり伸びる意識を持ちましょう
- フォローが極端に低い ── フォロースルーが低すぎる場合は、インパクトで詰まっている(軌道がアウトサイドインに切れ込んでいる)可能性があります
- フィニッシュでバランスが崩れる ── フィニッシュで安定して立っていられない場合は、スイング全体の軸や軌道がブレている証拠です
フォロースルーまで含めた「スイング全体の軌道」を意識することで、インパクトの精度も自然と高まります。
4. スイング軌道を矯正する練習ドリル4選
正しいスイング軌道を身につけるためには、知識だけでなく実際に体を動かす練習が欠かせません。ここでは、ゴルフスイングの軌道を効果的に矯正できる4つのドリルをご紹介します。
4.1. ボール3個を使った軌道チェックドリル
まずは、スイング軌道が正しいかどうかをその場でセルフチェックできる、ボール3個を使った練習法です。
ボールを3つ用意し、以下のように斜めに配置してください。
- 1つ目:右足の前(手前側) ── アウトサイドイン軌道になっている場合、このボールに当たります
- 2つ目:左足の前(奥側) ── インサイドアウト軌道になっている場合、このボールに当たります
- 3つ目:2つのボールの真ん中 ── この真ん中のボールだけを打ちます
この配置で真ん中のボールだけをクリーンに打てれば、正しいインサイドイン軌道でスイングできている証拠です。


もし手前や奥のボールに当たってしまう場合は、スイング軌道がズレているサインです。どの方向にズレているかがすぐにわかるので、軌道の矯正に効果的な練習法です。
この練習方法の詳しいやり方は、こちらの動画でも解説しています。
4.2. 【動画】タオル1本でできる自宅スイング軌道チェック
練習場に行けない日でも、タオル1本あれば自宅でスイング軌道をチェックできます。
やり方はシンプルです。
- やや厚みのあるタオルの先端を結んで重りを作る ── フェイスタオル程度の大きさがおすすめです
- タオルをクラブに見立ててスイングする ── タオルの先端が描く軌道がそのままクラブヘッドの軌道を再現します
- タオルが体に巻き付く位置を確認する ── 正しいインサイドイン軌道なら、フォローで左肩の上にタオルが自然に巻き付きます。外側に逸れたり、体の前を横切る場合は軌道がズレています
場所も道具もほとんど要らないので、毎日の習慣にしやすいドリルです。高頻度でスイングを確認できるため、軌道の改善と定着に非常に効果的です。
4.3. 【動画】両足を揃えて打つドリル
両足を完全に揃えた状態でボールを打つドリルは、スイング軌道の矯正に非常に効果があります。
両足を揃えると下半身の動きが制限されるため、上半身の力や手先の動きだけでは正しくボールを打てません。必然的に体の回転でクラブを振る感覚が身につき、アウトサイドインやインサイドアウトの極端な軌道が自然と矯正されます。
最初はハーフスイングの振り幅で、7番アイアンなどのミドルアイアンから始めてみてください。慣れてきたら徐々に振り幅を大きくしていきましょう。
4.4. 【動画】左手1本の片手打ちドリル
左手1本でクラブを持ってボールを打つドリルは、スイング軌道を体幹で作る感覚を養うのに最適です。
左手だけでスイングすると、手先の力だけではクラブをコントロールできないため、体全体の回転でクラブを動かすしかなくなります。この結果、正しいインサイドイン軌道が自然と身につきます。
最初はティーアップしたボールをウェッジで軽く打つところから始めましょう。距離を出す必要はありません。正しい軌道でクラブを振り抜く感覚をつかむことが目的です。
より実践的にスイング軌道を修正したい方は、「書籍ザ・ビジネスゾーン」P123 第3章『ビジネスゾーンを極める』で、さらに詳しい練習方法を確認することをおすすめします。
5. ドライバーとアイアンで交互に調子が悪くなる原因と対策
「ドライバーは調子がいいのに、アイアンが当たらない…」「アイアンは好調なのに、ドライバーだけ曲がる…」というケースは、ゴルフではよくある悩みです。
この現象が起きる原因は、ボールの位置によってスイング軌道の最下点が変わってしまうことにあります。
そもそもドライバーとアイアンでは、同じスイング軌道の中でもクラブがボールにインパクトする瞬間のポイントが異なります。




ドライバーとアイアンでボールを置く位置を適切に変え、スイング軌道自体は変えずに振ることで、自然とインパクトのタイミングが合うようになります。




しかし、ダウンブローやアッパーブローを意識しすぎるあまり、クラブの種類ごとにスイング軌道そのものが変わってしまい、調子にばらつきが出てしまうことがあります。
これを解決するために有効なのが、“ボールを見る位置を変える”というテクニックです。ドライバーとアイアンそれぞれに合った視点に変えるだけで、スイング軌道を崩さずに適切な入射角を作ることができます。
5.1. 飛距離の3要素とスイング軌道の関係
ドライバーとアイアンの調子を整える前に、飛距離に関わる基本を理解しておきましょう。
ゴルフの飛距離は、「ボールの初速」「打ち出し角」「スピン量」の3つの要素で決まります。ヘッドスピードを上げようと闇雲にクラブを速く振っても、打ち出し角やスピン量が適正でなければ飛距離は伸びません。
正しいインサイドイン軌道でスイングすると、この3要素のバランスが最適化されます。逆に、アウトサイドインやインサイドアウトの軌道では、過剰なサイドスピンが生まれ、飛距離のロスと方向性の悪化を同時に招いてしまいます。
つまり、飛距離アップの近道は、スイング軌道を正すことでもあるのです。
5.2. ドライバーは好調なのにアイアンが不調な時の対処法
ドライバーの調子が良くアイアンが不調な場合、クラブが下側から入りすぎていることが原因です。
改善策はシンプルで、ボールを見る位置を真上ではなく少し左側面に変えるだけです。


ボールの左側面を見ることで、スイング軌道の最下点がボールの左側(ターゲット方向)に来るように意識できます。その結果、クラブが下からではなく上から入るダウンブロー気味のスイングになり、アイアンに適した入射角に修正されます。
ちなみに、アメリカの調査データによると、アマチュアのスイング最下点はボールの2〜3cm手前であるのに対し、トッププロの最下点はボールの約10cm先にあるそうです。ボール先のターフが取れるのは正しいダウンブローの証拠ですので、練習時にチェックしてみてください。
5.3. アイアンは好調なのにドライバーが不調な時の対処法
アイアンでダウンブローがしっかりできているのにドライバーが不調な場合は、ドライバーでもスイング軌道の最下点でインパクトしてしまっている可能性があります。
この場合は、ドライバーで打つ時にボールの少し右側面を見るようにしてみましょう。


ボールの右側面を見ることで、クラブが上から入りすぎることなく、最下点を過ぎてからボールをとらえるアッパー気味の軌道に修正できます。ドライバーに適した払い打ちのイメージが自然に作れるようになります。
5.4. どんなミスにも対応できる「ビジネスゾーン」を要チェック
アイアンもドライバーも両方調子が悪い時や、逆に好調で自己ベストを更新できそうな時こそ、ビジネスゾーンの基本に立ち返ることが重要です。


先ほどハーフスイングの練習でもご紹介しましたが、ゴルフで最も重要なのはボールに当てる「インパクトの瞬間」です。コースに出ると調子の良し悪しはどうしても出てしまいますが、ビジネスゾーンを身につけておくことで、スイング全体が格段に安定します。
逆に言えば、ビジネスゾーンが崩れるとスイング軌道だけでなく、すべてのゴルフの動きが崩れてしまうほど重要な基本です。
ビジネスゾーンは、ティーの連続打ちやボールを使ったシンプルな練習で身につけることができます。日頃の練習にぜひ取り入れてみてください。
より具体的なビジネスゾーンの練習法は、書籍「ザ・ビジネスゾーン」のP107【第3章『ビジネスゾーン』を極める】に掲載されていますので、チェックしてみてください。(詳細はこちら)
6. 自分のスイング軌道をセルフチェックする方法
正しいスイング軌道を身につけるためには、自分の現在の軌道を正確に把握することが欠かせません。ここでは、練習場や自宅で実践できるセルフチェック方法をご紹介します。
6.1. 【動画】肩から肩のスイング幅で手元の位置を確認する
スイング軌道のチェックは、フルスイングではなく肩から肩の幅のスイングで行うのが最も正確です。
プロや上級者もフルスイングやフルスピードで軌道を修正することはほぼありません。腰から腰、あるいは肩から肩のハーフスイングで、1球1球イメージを固めて実行し、確認する作業を繰り返しています。
チェック方法は以下の通りです。
- バックスイングで肩の高さまで上げた時の手元の位置を確認 ── 手元が体の正面よりも極端に外側にあればアウトサイドイン軌道、内側に入りすぎていればインサイドアウト軌道の傾向があります
- フォローで肩の高さまで振り抜いた時の手元の位置を確認 ── バックスイングと同様に、起点と終点が左右対称に近い位置にあれば、インサイドイン軌道に近いスイングです
スイングの「起点」と「終点」を押さえておけば軌道はコントロールできます。フルスイングの前に、まずこのハーフスイングでの確認を習慣にしましょう。
6.2. スマホ撮影でスイング軌道を可視化する
自分のスイング軌道を客観的に確認するには、スマホでスイングを撮影するのが最も手軽で効果的な方法です。
撮影する際は、以下のポイントを意識してください。
- 後方(飛球線後方)から撮影する ── ターゲットラインの延長線上、腰の高さにカメラを構えるのがベストです。この角度からだと、クラブがオンプレーンに乗っているか、アウトサイドやインサイドにズレているかが一目でわかります
- 正面からも撮影する ── 前傾角度の維持、ヘッドアップの有無、体重移動の方向など、後方からでは見えないポイントを確認できます
- スロー再生で確認する ── スマホの標準カメラでもスローモーション撮影ができる機種が多いです。通常速度では見えないハーフウェイダウンの姿勢やインパクトの瞬間を細かくチェックできます
定期的にスイングを撮影して見比べることで、軌道の変化や改善の度合いを客観的に確認できます。感覚だけに頼らず、映像でチェックする習慣をつけましょう。
7. まとめ
ゴルフスイングの軌道を正しく理解し、インサイドイン軌道を身につけることは、スコアアップへの最短ルートです。
この記事のポイントをまとめると、以下の通りです。
- 正しいスイング軌道はインサイドイン ── 内側から入り内側へ抜ける軌道が、真っ直ぐなショットの基本です。多くのゴルファーはアウトサイドイン→インサイドアウト→インサイドインの順に上達していきます
- アウトサイドインはスライス、インサイドアウトはフックの原因 ── 図解で自分の軌道のクセを把握することが改善の第一歩です。手先ではなく体の向きで矯正しましょう
- 前傾角度・背中の正対・ハーフウェイダウン・ヘッドアップ防止・グリップ・フォロースルーが重要 ── これらのポイントを意識するだけでスイング軌道は大きく改善します
- ドリルは複数を組み合わせると効果的 ── ボール3個ドリル、タオルドリル、両足揃え、片手打ちなど、目的に合わせて使い分けましょう
- ドライバーとアイアンの不調はボールを見る位置で対処 ── スイング軌道を変えずに入射角を調整できる実践的なテクニックです
- セルフチェックを習慣化する ── 肩-肩のハーフスイングでの確認やスマホ撮影で、自分の軌道を定期的にチェックしましょう
ここでご紹介したポイントと練習法を日頃のプレーに取り入れて、ぜひ正しいスイング軌道を手に入れてください。
さらに詳しくスイングについて知り、正しいスイングを最短で身につけたい方のために、ゴルフスイングのノウハウをまとめた記事も作成していますので、あわせてご覧ください。
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プロゴルファー古閑美保プロフィール(2008年、賞金女王)
11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より


プロゴルファー 北田瑠衣 プロフィール(LPGAツアー通算6勝)
2002年のプロテストに一発合格を果たして、03年の『プロミスレディス』でツアーデビュー。同年にシードを獲得すると、04年5月の『ニチレイカップワールドレディス』でツアー初勝利を挙げた。多くの女子プロゴルファーを輩出している沖学園の出身で、ツアー通算6勝の実力者。趣味はピアス集め。※写真は、ゴルフライブ社主催「ゴルフライブサミット」より
















