ゴルフを始めて間もないみなさん、「スライス」というゴルフ用語をご存知ですか?「そんなの当然知っている!」とおっしゃる方も多いかもしれません。ですが、「じゃあスライスには3つのタイプがあることも知ってるよね?」と聞かれたら、堂々と「知っている」と言える方は少なくなるのではないでしょうか。
この記事では、基本的なゴルフ用語「スライス」に的を絞ってご説明します。スライスの3つのタイプ、そしてスライスと間違えやすい「シャンク」と「プッシュアウト」の違いをご説明します。スライスの意味をしっかり理解して、スライスを矯正していきましょう。
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目次
2. スライスの3タイプ
2.1. プルスライス
2.2. ストレートスライス
2.3. プッシュスライス
3. スライスと間違えやすいシャンクとプッシュアウト
3.1. シャンクとは?
3.2. プッシュアウトとは?
1. スライスとは
スライスとは、利き手の方向に、ボールが大きくカーブを描いて飛んでいく弾道のことをいいます。右打ちの方は右方向に、左打ちの方は左方向に飛んでいきます。逆に、利き手とは逆方向に飛んでいってしまう弾道を「フック」といいます。
スライスは、ゴルファーなら誰しも経験する症状です。ゴルフ歴半年~1年ぐらいの方に、よく見られる症状ですので、ゴルフ初心者の前に立ちはだかる、最初の高い壁とも言えるでしょう。
スライスの症状に悩まされるのは、大抵の場合ドライバーの時です。ドライバーはクラブの中で最も長いので、それだけコントロールが難しいため、スライスのミスも出やすくなっています。
スライスの原因には様々ありますが、代表的なのが、以下の4つです。
- アウトサイドインになっている
- フェースが開いている
- 力んでしまっている
- 「3つのライン」が平行になっていない
スライスの原因に関しては、「どうして!?ゴルファーなら一度は悩むスライス4つの原因」の記事で専門的に書かれていますので、併せてご覧ください。この記事では、スライスの意味や種類に絞って説明していきます。
2. スライスの3タイプ
スライスには3つのタイプがあるということをご存知でしたか?上級者の方で、「もう知ってるよ」と言う方も、もう一度確認してみてください。
スライスには、3つのタイプがあります。
- プルスライス
- ストレートスライス
- プッシュスライス
以下で、それぞれ説明していきますが、すべて右打ちとして説明していきます。
2.1. プルスライス
もっとも一般的なスライスが、「プルスライス」です。これは、まずはボールが左に飛んでいきますが、そこから大きくカーブを描いて右方向に曲がっていくスライスです。野球でも、レフトに飛ぶのを「引っ張る=プル」といいますよね。それに、スライス(右)回転がかかるので、プルスライスと呼びます。
プルスライスは、ヘッドがアウトサイドインの軌道で入ってきて、インパクトをするときにフェースが開いてしまっていることが原因です。身体全体を使うスイングを心がけ、グリップの仕方や手首の角度に注意しましょう。
ちなみに、「アウトサイドイン」とは、ターゲットに対して外側から内側に振りぬくスイングのことをいいます。「フェースが開く(オープン)」というのは、フェースがボールに対してまっすぐ当たるのではなく、右側に飛んでいってしまうような、斜め向きの角度で当たってしまうことをいいます。
2.2. ストレートスライス
「ストレートスライス」は、打ってすぐはターゲットライン上をまっすぐ飛んでいきますが、途中からカーブを描いて右に曲がっていってしまうスライスのことです。
最初はまっすぐ飛んでいきますので、ヘッドの軌道や全体的な身体の動き自体には問題ありません。ただ、インパクトの時に、フェースがオープンになってしまっているのが原因です。グリップの仕方や手首の角度に注意しましょう。
2.3. プッシュスライス
「プッシュスライス」は、打った瞬間からボールが右方向に飛び、途中からさらにカーブを描いて右方向に飛んでいくスライスのことをいいます。
これは、ヘッドがインサイドアウトの軌道で入り、インパクト時にフェースがオープンになってしまっているのが原因です。この場合は、重心が右側に集中してしまっている可能性が高いです。体重移動を適切に出来るようにしましょう。なお、「インサイドアウト」とは、アウトサイドインとは対照的に、ターゲットに対して内側から外側に振りぬくスイングのことをいいます。
以上の3つのスライスの中で、最も悪質で避けたいのが「プッシュスライス」です。右からさらに右に飛んでいきますので、OBになる可能性がかなり高いです。OBばかり出てしまうとスコアにも大きく響き、ラウンドを楽しめなくなってしまいます。プッシュスライスが癖になっている方は、早急に改善していきましょう。
3. スライスと間違えやすいシャンクとプッシュアウト
スライスと同じく、ボールが右方向に飛んでいってしまうのが、「シャンク」と「プッシュアウト」です。スライスとの違いを説明していきましょう。
3.1. シャンクとは?
シャンクとは、インパクトの瞬間に、ヘッドとシャフトが繋がっている部分(ホーゼル)にボールが当たってしまい、打球が右方向に飛んでいってしまうことをいいます。この症状はゴルフで克服するのが一番難しいとも言われていて、ゴルファー万人の悩みの種です。ゴルフ経験の長い中上級者、プロでさえもシャンクをしてしまうことがあります。
参照:じゃらんゴルフ
シャンクになるのは、以下の大きく2つの原因があります。
- かかと重心でスイングしている
- 前傾姿勢が維持できていない
シャンクの直し方や、前傾姿勢を維持するコツなどは、「『何で直らないの?』ゴルフのシャンクを直すコツと練習法」という記事で紹介されているので、こちらもご覧ください。
3.2. プッシュアウトとは?
初心者の方がスライスと混同しがちなのが「プッシュアウト」です。プッシュアウトとは、インパクトした瞬間から、ボールが右方向に飛んでいってしまうことです。
スライスは、大きくカーブを描いて右方向に飛んで行くのが特徴的ですが、プッシュアウトは「直線的」に右方向に飛んで行くという点で、違いがあります。スライスよりもボールに力が伝わりにくいので、飛距離が出ず、低い弾道になってしまいます。
プッシュアウトになるのは、インサイドアウトになっていたり、フェースが開きすぎていること、クラブが寝ていることなどが原因です。「クラブが寝る」とは、クラブを振り下ろすときに、クラブが手元側に倒れすぎていることをいいます。
以上の原因は、アドレスを見なおせば改善されることが多いです。「ゴルフの基本中の基本!初心者向けアドレスの意味と取り方」という記事では、初心者の方向けに、正しいアドレスを一から説明していますので、こちらも参考になさって下さい。
4. まとめ
ゴルフコーチや先輩ゴルファーたちに「スライスしてるよ!」と言われても、スライスの意味を正しく理解していなかったら意味がありませんよね。
今回の記事では、スライスの3タイプを中心にご紹介しました。スライスで悩んでいるという方は、まずは自分がどのタイプのスライスなのかを明らかにする。そして、自分がスライスだと思っていたものが、実はそれがシャンクやプッシュアウトなのではないか、確認して下さい。
そのうえで、スライスを矯正していきましょう。スライスを直す方法は「【動画あり】ゴルファーの天敵「スライス」5つの直し方」という記事でご紹介していますので、こちらもどうぞご覧ください。