スイングでまず初めの動作になるのは、「アドレス」です。アドレス次第で、その後のスイング全体の良し悪しが決まってしまうと言っても、過言ではありません。
この記事では、スイングで大切なアドレスを、まだゴルフを初めて間もない初心者の方でも簡単に分かるように、アドレスそのものの意味から丁寧にご説明します。
もう基本的なアドレスの取り方は分かっている、という方は、こちらの「ゴルフ初心者が知っておくべきアドレスの意味と作り方」をご覧ください。こちらの記事では、アドレスを作る上で重要な3つのポイントをご紹介しています。
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目次
1. アドレス2つの意味とは
1.1. 規則上のアドレス
1.2. 一般的な意味のアドレス
3. 基本的なアドレスの流れ
3.1. 背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
3.2. 股関節から上を前傾させる
3.3. 膝を軽く曲げてすねは地面に垂直に
3.4. 重心は拇指球に
3.5. 3つのラインにズレがないかチェック
3.6. 練習器具を使って練習しよう
1. アドレスの2つの意味とは
アドレスには、実は2つの意味合いがあります。ゴルフ仲間やコーチが「アドレスうまいね~」と言った時のアドレスと、ゴルフ規則で定められているアドレスには違いがあるのです。
以下で説明していきましょう。
1.1. 規則上のアドレス
全世界で統一のルールブックである「ゴルフ規則」では、アドレスは以下のように規定されています。
■球にアドレス
プレーヤーは「スタンス」をとっていたかどうかにかかわらず、球の直前、または直後の地面にクラブを置いた時にそのプレーヤーは「球にアドレス」したことになる。
上の文章から分かるように、たとえボールを打つ気があろうとなかろうと、とにかくボールの直前もしくは直後の地面にクラブを触れさせてしまったら、それだけで「球にアドレス」したということになります。ただし、直前と直後が何cm以内なのかという規定はないので、それはご自身で判断して下さい。
ルールの中で「アドレス」という単語が出てきた際には、上の解釈で理解するようにしましょう。続いて、普段の会話などで使われている「アドレス」の意味について、ご説明します。
1.2. 一般的な意味のアドレス
ゴルファー同士が話すときに言う「アドレス」は規則上の意味とは異なります。普段言っているアドレスの意味は、規則での意味よりも幅広く、「ボールを打つために構えること」という意味です。
もっと言えば、「姿勢(ポスチャー)」、「足の位置(スタンス)」を決めて、「クラブを地面につける(ソールする)」、この一連の動作が完了して、「アドレスが完成」ということが出来ます。
ゴルフは審判のいないスポーツで、みなさんゴルファー自身が審判です。ですので、細かいことかもしれませんが、規則上のアドレスと、一般的に言われるアドレスの違いを、しっかりと覚えておくことが大切です。
2. アドレスとスタンスの違いとは
近年ルール変更があったせいで、経験の長いゴルファーの方でも混乱することが多いのが、「アドレス」と「スタンス」の違いです。
規則上の違いを簡単にご説明すると、
- アドレス→クラブをボールの直前直後の地面につける
- スタンス→ボールを打つ準備をするために足の位置を決めること
このようにされています。
つまり、スタンスはボールを打つ(ストロークする)ために、足の方向や幅などを決めることをいいます。ちなみに、足と足とを結んだラインを「スタンスライン」といって、このラインの向きをどうするかによって、スクウェアスタンス・オープンスタンス・クローズスタンスの3種類に分けることが出来ます。
一般的にゴルファーたちが使っている「スタンス」と「アドレス」の意味は、その人によって結構ばらばらで、スタンスは方向でアドレスは位置だと言っている人もいれば、スタンスは足の幅でアドレスは身体全体の姿勢や構えと考えている人もいるようです。
ですので、普段の会話のときには、大体「スタンス=足関係」、「アドレス=全体的な構え関係」のような感じで、認識しておけば問題ありません。
3. 基本的なアドレスの流れ
以下では、(一般的な意味での)アドレスはどのように取ればいいのかについてご説明します。どうすればアドレスがもっと上達するのかをご説明するのではなく、アドレスをどう取ればいいのか分からない、という初心者の方向けに、アドレスの流れを1からご説明していきます。
ある程度ゴルフ経験があり、もっとアドレスを完璧にしていきたいという方は、「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」という記事をご覧ください。こちらの記事の第2章では、アドレスの取り方に関して、詳しく記載されています。
基本的なアドレスの流れは、以下のとおりです。
- 背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
- 股関節から上を前傾させる
- 膝を軽く曲げてすねは地面に垂直に
- 重心は拇指球に
- 3つのラインにズレがないかチェック
以下で順番に説明していきましょう。
3.1. 背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
まずは、「気をつけ」の姿勢を取るように、胸を張って、膝をしっかりと伸ばしてまっすぐに立ちましょう。
スタンス幅は個人差が大きいですが、ドライバーの場合、両肩の一番端が両足の内側の部分と同じラインにくるようにしてください。7Iの場合は、両肩の一番端と足の中指のあたりが同じラインにくるのが目安です。スタンス幅は、長いクラブになるほど広くなり、短いクラブになるほど狭くなっていきます。
また、臍下丹田(せいかたんでん)に意識を集中させて力を集めることができれば、より正しいアドレスをすることが出来ます。臍下丹田とは、へそよりも下の下腹部のあたりのことをいいます。臍下丹田に力を入れて、背筋を伸ばしましょう。
3.2. 股関節から上を前傾させる
まっすぐ立ったら、そのままお辞儀をするようにかがんていきます。このとき、背中は曲げないように注意してください。背筋を伸ばしたまま、股関節から前に倒れることを意識しましょう。
もし手伝ってくれる人がいれば、クラブを背中に押し当ててもらって、背中が曲がらないようにしてもらうのもおすすめです。
3.3. 膝を軽く曲げてすねは地面に垂直に
次に、膝を軽く曲げていきます。このとき、膝を曲げすぎてくの字になってしまったり、おしりが下がり過ぎないようにしてください。おしりが下がり過ぎると、前傾状態の背中が起き上がってしまいます。前傾している状態を保ちながら、膝をほんの少しだけ曲げ、すねのラインが地面と垂直になるくらいが目安です。
また、腕(肩から手首まで)も地面に対して垂直になるようにしましょう。腕のラインとすねのラインが、大体平行になります。
3.4. 重心は拇指球に
ここまでで正しく姿勢が取れていれば、重心は「拇指球」のあたりにきているはずです。確認してみましょう。
拇指球というのは、足裏の親指のつけ根のあたりにある膨らんだ部分のことです。ここにしっかりと重心が来ていると、正しいインパクトが出来ます。
重心を拇指球におく、というのがよくわからない方は、「1円玉練習法」を使ってみましょう。まずはご自宅などで裸足になり、1円玉を拇指球で踏んでその上に立ちます。あとは、その位置を意識しながら身体を回してみてください。それを繰り返せば、自然と重心が拇指球にくるはずです。
3.5. 3つのラインにズレがないかチェック
最後に確認していただきたいのは、以下の3つのラインです。
- スタンスライン
- 肩のライン
- 太もものライン
スタンスラインは先ほどご説明したように、両足のつま先同士を結んだラインです。肩のライン・太もものラインもそれと同じで、両肩同士・両太もも同士を結んだラインのことをいいます。
この3つのラインが、平行になっているかを確認して下さい。この3つのラインがバラバラだと、ボールの方向性・正確性に影響が出てしまいます。
3.6練習器具を使って練習しよう
基本的な動きを身に付けることができたら、練習器具をつかって練習してみると良いでしょう。
最近では矯正器具やアドレスが悪いと音で知らせてくれる機器があります。
これらの練習器具については、ゴルフのアドレスがすぐに身につく!正しいアドレスを作る5ステップで詳しく紹介していますのでそちらをご覧ください
4. まとめ
ゴルフの基本の中の基本である「アドレス」。初心者の方からすれば、「たがが立ち方じゃないか…」と思われるかもしれませんが、この立ち方次第で、スイング全体や弾道が大きく変わってきてしまいます。
今回の記事では、重要なアドレスの仕方を、ゴルフがまったく初めてだという方でもお分かり頂けるように、1からご説明しました。正しいアドレスをとれるようになることは、ゴルフ上達への第一歩です!「たかが立ち方」と思わず、この記事を参考にしながら、正しいアドレスをとれるようになりましょう。