局外者とは
局外者とは、審判員、マーカー、キャディ、ギャラリーなど、プレーに関係ない人やもののことをいいます。1対1で競うマッチプレーではそのマッチに関係ないもの、数人で競うストロークプレーでは、そのときのプレイヤーサイドに関係のない人やものが局外者になりますので、自分のキャディは局外者になりません。
局外者はプレーに関係ない人やもの、とされているので、風や水などの自然現象は局外者とみなされません。ただし、風という自然現象によってビニール袋が飛んできた場合には、ビニール袋は局外者となります。
局外者がボールに影響を与えた時の処置法は、止まっているボールが動かされたのか、動いているボールが動かされたのか、それは偶然か故意かによって変わってきます。
止まっているボールが局外者によって動かされたことが確実である場合には、無罰でそのボールをリプレース(元の位置に置く)することが出来ます。また、例えばカラスが止まっていたボールを咥えて持って行ってしまったことが確実である場合には、ボールが無くなってしまったとしても、新たなボールをリプレースしてプレーすることが出来ます。これは、偶然でも故意でも同じです。
カラスにゴルフボールを持っていかれたら |マイベストプロ大阪・和歌山
動いているボールが局外者によって「偶然」動かされたり、向きを変えられたりした時には無罰ですが、「あるがままの状態」でプレーしなければなりません。したがって、もし打ったボールがギャラリーに当たってそのままホール・インしても、それは有効になります。ちなみに、動いているボールが局外者によって偶然方向を変えられたり止められることを「ラブオブザグリーン(Rub of the Green)」といいます。
ただし、局外者が「グリーン上」で影響を与えた時には、そのショットは取り消しとなり、ボールが元あった場所にリプレースしなければなりません。
逆に、動いているボールが「故意」に動かされた場合には「公正の理念」に基いて、ボールが局外者によって影響を受けなければ止まっていたであろうと推測される場所に、ボールをドロップ(グリーン上ではプレース)しなければなりません。