ラウンドには欠かすことのできないフェアウェイウッド。そのたくさんの番手に、どの番手をセッティングすればいいのかとお悩みになった方も多いのではないでしょうか。
その上、最近では、一部フェアウェイウッドと飛距離の被るユーティリティというクラブも数を増やしていますから、どのようなセッティングをすればいいのかと悩んでしまう方も多いことかと思います。
確かに、飛距離には大差ないかもしれません。ですが、フェアウェイウッドとユーティリティにはそれぞれの得意とするところがあり、同時に不得意とするところがあって、弾道などにも違いがありますから、この2つのクラブをきちんと使い分ける必要があります。
このページでは、フェアウェイウッドとユーティリティの比較を中心に、各クラブの使途や特徴を簡単にご説明いたします。
フェアウェイウッドとユーティリティに関する正しい知識を身に付けて、ベストなセッティングをしていきましょう!
“ざっくり言うと…”
- FWは長距離をある程度狙って打つためのクラブ
- FWは高く上がりキャリーが長い、ミスに強いがコントロールが難しいのが特徴
- 一方、UTは低く飛びランが長い、風の影響を受けにくくアプローチしやすいのが特徴
- FWとUTは環境とプレースタイルで使い分けることがポイント
- どちらのクラブでも狙ったところにボールを打つためには「正しいスイング」が必須
- 正しいスイングを身に着けるには「ボール練習法」が効果的
- 「ボール練習法」は書籍ザ・ビジネスゾーンp123第3章に詳しく記載!
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目次
1. フェアウェイウッド(FW)とは
1.1. どういう場面で使うのか
1.2. フェイウェイウッドの特徴
2. FWとUTの比較
2.1. FWとUTの飛距離の比較
2.2. フェアウェイウッドとユーティリティの弾道の違い
2.3. FWとUTを使い分ける
1. フェアウェイウッド(FW)とは
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1.1. どういう場面で使うのか
フェアウェイウッドとは、その名の通りフェアウェイから打つクラブで、飛ばすためのクラブと言うよりも、距離を合わせるクラブと言えます。「長い距離をある程度狙って打ちたい」といった時に使います。
FWは主に距離を残した二打目に使われることが多いです。ですが、距離の短いホールなどでは一打目で使われることもありますし、ランニングアプローチで使う人もいます。
ランニングアプローチとは
- ランニングアプローチとは、ボールをそれほど上げず、着地後にグリーン上などで転がすことを意識したようなアプローチ。ちなみに、アプローチとはボールをピンに近づけることを指す。
- カップまで何も障害物がなく平らで、ボールを上げる必要がないときには、このアプローチが有用。
アプローチで一番大切なことは「正しいスイング」が出来ていることです。スイングが不安定な方はトップやダフリ、ボールがまっすぐ飛ばないといったミスが多いです。「正しいスイング」が出来ていれば、このようなミスがなくなり自分の狙ったところにボールを運べるようになるのです。
「正しいスイング」を身につけるためには「ボール練習法」が効果的です。
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FWは、3W、4W、5W…と数字が大きくなるほどロフト角(=打面の角度)が大きくなっていき、ボールが上がりやすくなります。逆に数字が小さいほどロフト角が小さくなり、高さではなく距離が出るようになります。
一般的には、的確に距離を打ち分けられるように、FWから2~4本程選びます。最近では、FW+UTの中から2~4本選ぶことが多くなっています。
1.2. フェアウェイウッドの特徴
UTと比較をした際のFWの特徴は、以下の4点です。
FW・クラブの4つの特徴
- シャフトが長め
- 重心が深い
- ヘッドが前後に大きい
- ソールが広い
シャフトが長いと、飛距離を伸ばすことが出来るとともに、気持ちよく振り切ることができます。
また、重心が深いため、ボールが上がりやすくなります。ですので、たとえ同じロフト角のFWとUTとでも、ボールの上がり具合は変わってきます。
そして、FWはヘッドが前後に大きく、モデルによってはUTの倍ほどあるため、スイング時に発生する「慣性モーメント」が大きくなり、ボールを飛ばしやすいという利点があります。
慣性モーメントとは
- 芯を外して打った際の、ヘッドのブレやすさ具合を指す。この数値が大きいほどブレは小さく、力が効率的に伝わる。逆に数値が小さいとブレが大きくなる。
その上、ソールが広めにできているので、多少ダフった(ボールに触れる前にクラブで地面を叩いてしまった)としても、芝の上を滑ってくれますから、ミスヒットに強いという利点もあります。
ですが、これらの利点は同時にデメリットにもなりえます。シャフトが長いことで扱いづらさが増してしまい、ヘッドが大きいことで繊細なコントロールがしにくくなってしまいます。
FWでもドライバーでも飛ばすためにはまっすぐボールを打つことが大切です。
スライスやフックといったミスは飛距離が伸びないだけでなく、グリーンからラフにボールが入ってしまいスコアダウンの原因になります。
実は、まっすぐボールを打つために難しい技術は必要ありません。「正しいスイング」
が出来ていればボールは自然とまっすぐ飛んでくれるのです。
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FWの特徴を挙げてきましたが、これとほとんど対照的といえるのがUTです。各クラブの特徴をしっかりと把握して、その時々のプレースタイルに合わせてクラブを選びましょう。
2. FWとUTの違い
最近では、FWとアイアンの中間的なクラブであるUTが数を増やしており、FWに代わり、UTをメインにしてセッティングする方も増えてきています。
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UTは、FWとアイアンのいいところを汲み取って作ったクラブであるせいか、「やさしいクラブ」と評されることが多いです。ですが、ただ単純にUTを選択してしまうのはよくありません。
たとえば、高く飛ばせるクラブこそやさしいクラブだ、とお考えの方にとっては、FWの方がやさしいと言えるでしょう。
このように、どちらのクラブの方がやさしいのかというのは、各々のスイングの仕方や感覚によっても変わりますから、両者の特徴をしっかりと掴んで、自分に合う方のクラブを選択することが大切になってきます。
以下では、FWとUTの比較をメインとしたご説明をしますので、それぞれの特徴を、自分のスイングやプレースタイルと照らし合わせながらお読みください。
FWとUT、どちらのクラブでも狙ったところにボールを打つためには「正しいスイング」が必須です。
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2.1. FWとUTとの飛距離の比較
さて、FWとUTは、たとえロフト角が一致していたとしても、長さも構造も異なりますから、単純な飛距離の比較が出来ません。
以下に、FWとUTとの飛距離の比較を図示しましたので、参考になさって下さい。
以上を見てお分かりいただけるように、5W~9W、180y~200y帯前後は、UTと飛距離が被る部分がありますよね。
そこで、FWとUTとの選択が必要になってくるのです。FWの一部とUTは飛距離が同じであるものの、クラブの構造や弾道などに違いが出てきてしまいます。
両者の違いをしっかりと把握して、ご自身のプレースタイルに合ったクラブを使いましょう。
2.2. FWとUTとの弾道の違い
FWとUTの最も大きな違いは、「弾道」です。下図は、FWとUTの弾道の違いを表しています。
FWの方がボールは高く上がり、キャリーが長くなります。そして、ボールが高く上がりやすいため、芝に多少沈んでしまったとしても、ボールを出しやすいです。その一方で、高くボールが上がると、風の影響を真に受けるので、風に流されやすくなります。
UTはFWよりも弾道が低く、キャリーが短い代わりに、ランが長くなります。ユーティリティとは対照的に、比較的弾道が低くなりますので、風の影響を受けにくくなっています。
補足
- キャリー:打ったボールが最初に地面に落ちるまでの距離
- ラン:ボールが着地してから転がった距離
弾道の違いによる、FWとUTの使い分けの例
ご説明しましたように、FWとUTは弾道が大きく異なってきます。ですので、プレーする環境や、ご自身のプレースタイルによってFWとUTを使い分ける必要があるのです。
弾道の違いによる、FWとUTの使い分けの例 | |
高低差のあるフェアウェイからグリーンを狙いたい方は | フェアウェイウッド |
障害物がなく平らなフェアウェイからグリーンを狙いたい方は | ユーティリティ |
アプローチの際、グリーンの上でしっかりとボールを止めたい方は | フェアウェイウッド |
アプローチの際、グリーン近くから飛ばしたあと、 グリーン上で転がしてピンに寄せたい方は |
ユーティリティ |
2.3. 環境・プレースタイルによってFWとUTを選ぶ
FWとUTは以下のように使い分けるといいでしょう。
FWとUTの使い分けの例 | |
普段からウッド系を得意としている方は | フェアウェイウッド |
力に自信のある方は | ユーティリティ |
まだスイングが安定していない方は | フェアウェイウッド |
ボールを左右に曲げる等、コントロールしたい方は | ユーティリティ |
風が弱い日は | フェアウェイウッド |
風が強い日は | ユーティリティ |
障害物の多いゴルフコースでプレーするときには | フェアウェイウッド |
平坦なゴルフコースでプレーするときには | ユーティリティ |
以上はあくまでも一例ですが、このような形で使い分けしていくことを参考にしてみてください。
なぜ、このような使い分けの仕方をするのかというと、それは以下の様なFW・UTの特徴、違いがあるからです。
補足
- 強い球・弱い球:強く勢いのある球は低弾道になるので、風の抵抗に強い。弱く勢いのない球は高弾道になるので、風の抵抗に弱い。
- 操作性:操作性の高いクラブとは、自分の意志で左右に打ち分けやすいクラブ、すなわちフェースの向きを、自分の思うがままにコントロールできるクラブをいう。操作性が高いクラブは上級者向き。
上の表を見てお分かりいただけるように、FWとUTは飛距離が同じでも、弾道、そしてそれぞれが得意・不得意とするところに大きな違いが出てくるのです。
そのため、皆さんは自分のスイングの仕方や、ゴルフ場の環境に応じて、FWとUTとを使い分ける必要があるのです。
先ほど、使い分けの一例をご紹介しましたが、一番大切になってくるのは、皆さんのフィーリングです。この2つのクラブを打ち分けたことのない方は、実際に試打してみて、自分にはどちらがスイングしやすいのかを確かめてから、自分にはFWとUTのどちらが向いているのかを判断しましょう。
FWとUT、クラブの選択も大切ですが、どちらのクラブでも共通していることは「正しいスイング」で打たなけば狙ったところにボールを運べないということです。
状況に応じて自分にあったクラブを選択し、正しいスイングで打つことが出来ば確実にスコアアップを達成することが出来ます。
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3. まとめ
「難しいクラブ」とされるFWに代わり、「やさしいクラブ」と呼ばれるUTが浸透してきたことは、これまでFWを苦手としてきた方にとっては喜ばしいことかもしれません。
その反面、クラブの選択肢が増えてしまってクラブ選びが複雑になってしまい、特に初心者の方にとっては、クラブ選びが大変になってしまったといえるでしょう。
ですが、FWとUT、それぞれのクラブにどんな特徴があるのか、そして打球はどのように飛んでいくのかをしっかりと理解しておけば、それほどクラブ選びに骨を折ることはありません。
この記事を読んで、自分に合ったクラブを選び、スコアアップを目指していきましょう。
FWの基本を理解した次はFWを使いこなすためにも、正しいスイングを身に着けましょう。
初心者でも出来る正しいスイングを最短で身につけるための方法を知りたい方のために、スイングのノウハウをまとめた記事を作成しました。記事内では具体例を交えながら解説しているため、初心者の方でも簡単に実践できますのでぜひご覧ください。