ゴルフを始めて少し慣れてくると次はいよいよコースデビューということになるかと思いますが、打ちっぱなし(ゴルフ練習場)と違ってゴルフコースでは様々なルールやマナーが存在します。
初心者の方がよくやってしまうのが「スライス」と呼ばれる右に大きくボールがそれていく打球。真っすぐ飛ばしたいと考えていても、特にティーショットでは緊張してしまい思いがけない方向に飛んでいってしまうこともありますよね。そのようなときに、「球が飛んでいくので注意してください」と知らせる言葉が「ファー」という言葉です。
この記事では「ファー」の意味から「ファー」が聞こえたときの対処法、また、自分が「ファー」を発するような危険な球を打ってしまったときの対処法について説明していきます。
[広告]実際に45万人が参考にしている、無料のゴルフメールマガジン、「ゴルフライブ」 |
---|
【10年間で、約45万人が受講!】 無料で学べるゴルフメールマガジン「ゴルフライブ」 ・ミスを減らしたいなら◯◯を感じとれ! ・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと ・シャフトの硬さは人に見てもらう方が良い? などなど。 ゴルファーであれば、一度は気になるこれらの話題を、12人のプロが動画授業付きのメールマガジンで徹底解説! 受講料は無料で受けられるので、ゴルファーに大人気! 10万部売れたゴルフ上達本を書いたプロゴルファーや、片山晋呉プロの元レッスンコーチ、ギアの専門家であるプロフィッターまで。 ゴルフに関わる様々のプロの声やコラムを、無料で直接聞くことができます。 ※無料でレッスンを受講することができます。 |
目次
1. ファーの語源
1.1. 英国軍の号令が省略されたという説
1.2. フォアキャディに発せられた言葉が短縮された説
2. ファーの意味
2.1. 声で危険を知らせる
2.2. 自分の打ったボールに対する責任
3. ファーと聞こえた時の対処法
3.1. まずは頭を隠す
3.2. 声のほうを振り向かない
3.3. 地面にしゃがみこまない
3.4. 木の陰に隠れても注意
4. ファーと発した時の対処法
4.1. 隣接ホールのプレイヤーの安全確認
4.2. 打球事故なら速やかに報告し指示をあおぐ
1. ファーの語源
ゴルフでの「ファー」の語源には大きく2つの説があるとされていますが、英国軍の号令が省略された説が有力ではないかと言われています。以下ではこの2つの説についてご紹介します。
ちなみに「ファー」は英語では”fore”であり、正確には「フォア」とするのが正確ですが、実際には「ファー」の方が一瞬で言いやすいことからこのように叫んでいるゴルファーも多いです。
1.1. 英国軍の号令が省略されたという説
1つ目の説は、英国軍が戦場で使っていた「Be were before」という言葉から来ているというものです。これは戦場において射撃を行う際に、前方にいる味方の兵士に対して、「射撃するから俺たちの前にいる人は気をつけろ」ということを伝える言葉です。
戦場という場所は一瞬の判断が勝ち負けを左右することとなりますので、全文言っていると時間がかかってしまうために省略された「フォア」がゴルフの場面においても用いられるようになったのではないかとされています。
1.2. フォアキャディに発せられた言葉が短縮された説
プロのゴルファーがプレーしているときは「Forecaddie(フォアキャディ)」がついていることが多いです。
プロがラウンドするコースの中には大きく曲がった難しいコースも多々存在し、ティーショットを打った時点でボールがどこに落ちたのか目で追えなくなる状況があります。そうしたときのためにフォアキャディがコース前方におり、ボールの落下位置などを確認しています。
そのフォアキャディに自分が放った打球が飛んでいったことを知らせるために、ゴルファーがフォアキャディを略して「フォア」と言うようになったのではないかとされています。
2. ファーの意味
第2章では、あらためてファーの意味やその必要性に関してご説明します。
2.1. 声で危険を知らせる
ゴルフは紳士のスポーツですので、自分の打球が他人に当たりそうになっているのに見て見ぬふりをするのはいけません。
打った瞬間にボールが大きく曲がったと感じたら、まずはコース前方や隣のコースにいる他のゴルファーに危険を知らせる必要があります。そうすることで他のゴルファーはボールが飛んでくる前に察知することができますので、事故を回避することができます。
たとえ他のゴルファーが見えないようなときでも、ボールが曲がり少しでも当たってしまいそうな可能性がある場合には叫ぶようにしましょう。
2.2. 自分の打ったボールに対する責任
基本的に「ファー」と大きな声で発するのはそのショットをした本人です。しかし、打った当の本人が打球を追うのに夢中になっていたり気が動転したりしていて、ファーを言わない場合があります。そのような場合に限っては、即座に同伴者がファーと言うようにしましょう。
ティーショットなどでボールが大きくそれてしまうのは仕方ないかもしれません。しかしそうなった以上、自分の打ったボールに責任をもって対処することを心掛けましょう。他のゴルファーに当たらなかったとしても、危険を知らせなかったことによるトラブルを避けることにもつながります。
3. ファーと聞こえた時の対処法
プレイ中に後方や隣のホールから「ファー」と聞こえた場合、どういった対処が正しいのでしょうか。何かあってからでは遅いので、まずは正しい対処法を確認しましょう。
3.1. まずは頭を隠す
ボールが飛んで来たらまず後頭部を守りましょう。後頭部は前頭部と違って無防備で、神経から脳へと信号を送る器官や呼吸器につながる延髄などがあるにも関わらずそれらを守る骨がないので、ここにボールが直撃すると意識不明などの重体になってしまう可能性があります。
過去に静岡県において、仲間内でのプレーで後頭部にボールがあたる事故が発生し会社員が死亡されたケースがありました。この事故では3Wで30y先のプレイヤーに当ててしまったため、お互いに危険を知らせることも危険に気づくこともできなかったことかと思われますが、いずれにせよ危険を感じた時には後頭部をいち早く守ることを忘れないでおきましょう。
ゴルフの打球事故は死の危険も・・・・「打ち込み」は絶対ダメ! |有馬カンツリークラブ
3.2. 声のほうを振り向かない
「ファー」という言葉が聞こえると、思わずその方向を見てしまう人は多いかと思います。しかしこれは間違った対処法です。
すぐに球を回避できれば当たらずに済むかもしれませんが、もしその方向を見たときにたまたまボールが飛んできて顔面に直撃すると鼻の骨が折れたり、目に当たって失明する危険性もあります。まずは自分の身を守る行動をとりましょう。
3.3. 地面にしゃがみこまない
意外と知られていないこととして、しゃがみこむという行動は間違った対処になります。しゃがみこんでも飛んできたボールを防ぐことはできませんし、地面に落下したボールが跳ね返って顔や頭にあたってしまうことがあります。地面でボールの衝撃をある程度吸収したとしても、ゴルフボールの速度は約270km/hぐらいの速度と言われているので怪我につながる可能性も十分あります。
また、しゃがみこんでいるとすぐにその場から動くことも難しく、避けられるボールも避けられなくなってしまいまうので、しゃがみこまないようにしましょう。
3.4. 木の陰に隠れても注意
フェアウェイから外れたラフで自分がプレイしているときに他のゴルファーのボールが飛んできた場合、木に隠れたら大丈夫ではないかとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし木に当たったボールというのはどこに飛んでいくか全くわかりません。
林に打ち込んでしまった自分のボールを探したものの、なかなか見つからなかったといった経験はないでしょうか?このように、林に打ち込むと木に当たって予期せぬ方向に飛ぶことがあります。
もちろん、飛んできた球が木に跳ね返って自分に当たってしまうこともありますので、木の陰に隠れて満足するのではなく、後頭部を守ることを徹底しましょう。
4. ファーと発した時の対処法
ボールを他のコースに飛ばしたあと、「ファー」と言えば終わりというわけではありません。当たらないに越したことはありませんが、当たってしまっている可能性もあります。そのため、その後の対処法に関しても知っておきましょう。
4.1. プレイヤーの安全確認
打球が他のゴルファーがプレイしている可能性のある方向に飛んで行った場合、進行には関係なく安全確認を必ず行いましょう。どちらに飛んで行ったのかは判断がつくと思いますので、林につっこんでいったのか、あきらかに林を超えて隣のホールに飛んで行ったのかなどをチェックしてください。木に当たれば音もするかと思いますので音も頼りにしましょう。
また、他のゴルファーが明らかに大きな声を出して叫んでいたり騒がしい様子が感じ取られたりした場合は、こちらも進行に関係なく必ず確認に行きましょう。ラウンドする際は他のゴルファーと一緒に回っているはずなのでその旨を伝えて行くようにしてください。
そうして他のプレイヤーの周囲に打ち込んでしまっていたり、最悪な場合、打球を当ててしまっていたときには、相手の姿が見え次第すぐに頭を下げながら謝罪の言葉を発するようにしましょう。当たる当たらないに限らず危険な状況に陥らせてしまったことを詫び、その後状況を見ながらそのプレイヤーの元へ行き、直接謝罪するようにしてください。
4.2. 打球事故なら速やかに報告し指示をあおぐ
打球事故を起こしてしまった場合、基本的には当事者間での話し合いになりますが、ゴルフ場で起きた事故ですので、ゴルフ場に打球事故を起こした旨を伝えてください。あとはゴルフ場のスタッフの方と相談しながら対処しましょう。場合によっては救急車を手配してもらうなどの必要性もあります。
また、ゴルフ場での事故報告を怠ってしまうと事故証明書というものが発行されなくなってしまいますので注意しましょう。この事故証明書はゴルフ保険に加入している場合、保険を適用する際に必要なものになります。
あとは実際に怪我をされた方の体調を見ながら対処しますが、その時点では身体にあまり影響がないので大丈夫とおっしゃられる方もいるかもしれません。しかし、自宅に帰った後に頭痛やめまいがすることもありますので、とりあえず病院で診てもらうようにすることに加え、相手と連絡先の交換をしておきましょう。
今後何かあったときに連絡を取れるようにしておくことに加え、あとからゴルフ場に問い合わせても個人情報保護法の観点から教えてもらえませんから、事故が起きたそのときに聞いておくことを忘れないでください。
5. まとめ
ゴルフは紳士のスポーツと言われていますし、ゴルフ場は自分たちだけが利用している場所ではありません。常に他の方を気遣うことができるようになりましょう。
ゴルフはスコアを追求するものですが、みんなで安全に、楽しくプレーすることが何より重要です。もし周囲の初心者の方で、この記事でご説明したようなマナーを知らない方がいらっしゃれば、積極的に伝えてあげましょう。
[広告]実際に45万人が参考にしている、無料のゴルフメールマガジン、「ゴルフライブ」 |
---|
【10年間で、約45万人が受講!】 無料で学べるゴルフメールマガジン「ゴルフライブ」 ・ミスを減らしたいなら◯◯を感じとれ! ・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと ・シャフトの硬さは人に見てもらう方が良い? などなど。 ゴルファーであれば、一度は気になるこれらの話題を、12人のプロが動画授業付きのメールマガジンで徹底解説! 受講料は無料で受けられるので、ゴルファーに大人気! 10万部売れたゴルフ上達本を書いたプロゴルファーや、片山晋呉プロの元レッスンコーチ、ギアの専門家であるプロフィッターまで。 ゴルフに関わる様々のプロの声やコラムを、無料で直接聞くことができます。 ※無料でレッスンを受講することができます。 |