「オーバースイングになってるよ!」 皆さんの中にも、ゴルフ仲間にこのように注意されたことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。そして多くの場合、オーバースイングになっている当の本人は、それに気づいていないことが多いと思います。
オーバースイングとは、バックスイングの際に必要以上に大きく振りかぶってしまうことをいって、極端な場合では、クラブヘッドが自分で見えるくらいにまでヘッドを下げる人もいます。
オーバースイングはボールの捕まりが悪くなったり、スイング軌道が安定せず再現性が低くなったりするため、一般的に良くないスイングとして捉えられています。
この記事では、オーバースイングになってしまう原因と改善方法、そしてプロが行っている「よい」オーバースイングと初中級者が行っている「悪い」オーバースイングについてご説明します。
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目次
2. 2種類のオーバースイング
2.1. プロのオーバースイング
2.2. アマチュア(初中級者)のオーバースイング
3. オーバースイング5つの原因と改善法
3.1. 飛ばそうと意識しすぎている
3.2. 軸が安定していない
3.3. 手と体が同調していない
3.4. クラブの重さが合っていない
3.5. 下半身が動きすぎている
3.6. バックスイングのスピード
3.7 アウトサイドインを直そう
4.オーバースイング改善のための練習方法
4.1. 体重移動を直す素振り練習
4.2. 左肘の曲げを改善する練習方法
1. オーバースイングとは?
オーバースイングとは、バックスイングの際に大きく・深く振りかぶってしまうことをいいます。
一般的には、
- クラブヘッドが地面を指す
- シャフトが地面と並行になっているところを基準として、それよりも下がっている
- トップで手の位置が頭の真上になっている
これらがオーバースイングの基準とされます。
オーバースイングで打ってしまうと、
- ボールが捕まらず正確なインパクトがしにくくなる
- スイング軌道が安定しない
- 再現性が低くなる
このようなデメリットがありますので、オーバースイングはミスの原因となる悪いショットとされています。
しかし、一般的にオーバースイングと言われるショットをしながらも活躍しているプロゴルファーもいて、その最たる例が女子プロゴルファーの横峯さくらです。
では、初中級者がやってしまうようなオーバースイングとプロゴルファーがやっているオーバースイングとは一体何が違うのでしょうか。第2章でご説明しましょう。
2. 2種類のオーバースイング
先ほど述べたように、一言でオーバースイングと言っても、プロの行っている「よい」オーバースイングと、初中級者などのアマチュアの方がミスとしてやってしまう「悪い」オーバースイングとがあります。
以下では、両者の違いについてご説明します。
2.1. プロのオーバースイング
女子プロゴルファーの中には、一般的にオーバースイングと言われる形でスイングしている方が割と多いです。
オーバースイングというと、どうしても悪い意味で捉えられることが多いです。ですが、非力な女性などがオーバースイングをすると、逆にヘッドスピードを速くすることが出来るだけではなく、リズムが取りやすいというメリットもあります。
横峯さくらプロが太鼓判。「オーバースイング」だって、いいじゃない! |GDO GOLFstyle
プロの行っている「よい」オーバースイングは、アマチュアが行う「悪い」オーバースイングと違いがあります。よいオーバースイングは、
- 体の芯がずれていない
- しっかりと上半身を捻転できている
- 自分のリズムでスイングできていて、ミスが出ない
- 体が柔らかいがゆえのオーバースイング(特に女性に多い)
このような条件に当てはまっているスイングということが出来ます。こういった条件に当てはまっていたり、普段からオーバースイングであるのにも関わらずミスが少なく、インパクトもしっかり出来ているという方はオーバースイングを直す必要はありません。
下の動画は横峯さくらプロのよいオーバースイングです。チェックしてみてください。
【横峯さくら】スイング動画 ドライバー 後方アングル |YouTube(golfdouga)
2.2. アマチュア(初中級者)のオーバースイング
アマチュア、特に初中級者がやりがちな「悪い」オーバースイングになってしまっている場合には、矯正が必要です。
オンプレーンでスコアアップ! |GDOギア情報
以下の条件に当てはまっている場合には、それは悪いオーバースイングです。
- 体の芯がずれていて、最悪の場合スエーになる
- 下半身も一緒に回転してしまっている
- 手先でクラブを上げており、腕と体が同調していない
上の条件に自覚がある方、さらに、正確なインパクトが出来ず普段からミスが多かったり、再現性が低いという方はオーバースイングを矯正していかなければなりません。
3. オーバースイング5つの原因と改善法
オーバースイングにはいくつかの原因がありますが、この記事ではそのうちよくある5つの原因に絞ってご説明します。
この5つの原因と皆さん自身のスイングを比べてみて、もし合致する所があればそこを中心に矯正していきましょう。
3.1. 飛ばそうと意識しすぎている
まずは技術以前の問題を確認しておきましょう。
オーバースイングになっている人の中には、「飛ばそうという意識」が強すぎる人がいます。
「飛ばそう」と思うとどうしても腕を大きく振り上げてしまい、スイングが大きくなってしまう方が多いです。また、普段からボールが飛ばないと尚更その意識が高まり、どんどんスイングが大きくなってしまいます。
スイングが大きくても、飛距離が出るわけではありません。むしろ、スイングが大きくなると余計にボールの芯を捉えたインパクトが難しくなり、ミスが増えます。
改善法
「飛ばすことを意識するな」というのも難しいかもしれませんが、なるべく極端に振り上げないようにしてみてください。それが難しければ、普段よりも1番手上のクラブを使い、余裕のあるショットをすることも一つの手です。
3.2. 軸が安定していない
皆さんは「スエー」になっていませんか?スエーとは、スイング中に身体の軸が左右に流れてしまうことを言います。
“スウェーはどうやって直す?”竹村真琴 |GDO
ゴルフでは体重移動が重要だとされます。バックスイングの時には右足に、ダウンスイングからは左足に体重が移動するのが普通です。しかし、これを意識し過ぎるあまり、バックスイングの際に頭が右方向に引っ張られてしまう方がいます。
また、これとは逆に、スイングの際の遠心力によって身体が左方向にのけぞってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらの原因は「軸が安定していない」ことが挙げられます。しっかりと下半身を固定して、そして上半身は背骨を一本の軸として捻転することが出来ていなければ、身体と腕は動き放題になってしまいます。
こうなると、スイングを余計に腕に頼ってしまうことになりますので、スイングが大きくなりオーバースイングを引き起こしてしまいます。
改善法
カメラで自分のスイングを撮影するなどして、頭が動いていないか、身体の中心が動いていないか確認してみてください。もし軸が動いてしまっているという方は、脚の間にバレーボールを強く挟み、それを落とさないイメージでスイングをしてみましょう。もちろん、実際にボールを挟んでも構いません。
ボールを両脚ではさむイメージ 正しい下半身の使い方 |中スポ
3.3. 手と体が同調していない
皆さんは、手と体がバラバラになったスイングをしていないでしょうか?いわゆる「手打ち」は、オーバースイングを引き起こす大きな原因となります。
スイングで重要なのは、腕と体とが同調しているかという点にあります。腕は体に先行してはならず、体の捻転に合わせて腕が振られるのが目指すべきスイングです。
手だけで打とうとすると、どうしてもスイングが大きくなって両脇が開いてしまい、オーバースイングになってしまいます。体と腕が同調していなければ、身体の捻転のパワーをボールに伝えることが出来ないので、必然的に腕を振る力でボールを飛ばすしかなくなります。
改善法
手と体が同調していない方は、スイング中は両腕と肩のラインで作る二等辺三角形の形を崩さないようにスイングすることを意識してみてください。この三角形の中に実際にボールを挟んでみて、そのボールを落とさないようにスイングすることが出来れば、同調できているということです。
3.4. 関節が緩んでしまっている
トップの際に関節が緩んでしまっていると、オーバースイングになりやすいです。
トップの位置にきた時に手首が緩んでしまうと、手首が甲側に折れてしまいますのでオーバースイングになりますし、使っているクラブが重すぎるときにも、トップでクラブを支えきれなくなってオーバースイングになることがあります。
ここで注意していただきたいのは、手首が折れていること自体は問題ないということです。トップにきた時に、そこまで保っていた手首の角度がキープしきれずにさらに折れてしまうことが問題になります。
また、アドレスの段階からグリップがしっかり出来ていないために、トップにきたときにグリップが動いてしまってオーバースイングになる場合もあります。
改善法
まずは、お使いのクラブがご自身にとって重すぎてはいないか確認してみてください。無理なく、何度もスムーズに振りきれるかが重要です。
お使いのクラブに問題がない場合には、自分のスイングを見てもらったりカメラで撮影するなどして、トップで手首が折れてはいないか確認しましょう。それも問題が無いという場合には、スイング中に手の中でクラブが動いていないか確認してみてください。
正しい手首の使い方に関しては、「これで基本はバッチリ!ゴルフスイングの正しい手首の使い方」という記事に、グリップの仕方に関しては「図解!ゴルフグリップの基本と正しい握り方」という記事で説明しておりますので、こちらもご覧ください。
3.5. 実際のトップを理解していない
皆さんは、自分が思っているところでクラブを止められているでしょうか。
スイングには遠心力がはたらきますから、自分が「ここで止めよう」と思ったところでは止まってくれません。自分が思ったところよりも、実際は少し深いところでトップを迎えます。
改善法
まずは、自分が思っているトップと実際のトップにどれだけ違いがあるのかを、鏡やカメラを使って確認してみましょう。スイングのテンポが速い人ほど遠心力が強くはたらきますので、差異は大きくなるはずです。
もし、自分が止めたいところよりも行き過ぎている場合には、切り返しのタイミングを早めてみたり、トップの位置を意識しながらゆっくりとスイングをして、自分が理想とする動きを身体に染み込ませてみてください。
3.6. バックスイングのスピード
特に腕力のない女性の方に多くみられる原因ですが、バックスイングのスピードが早くなることでオーバースイングを引き起こします。
なぜならスピードが早くなることで、クラブの惰性にストッパーとなる腕(肘・手首)が曲ってしまうからです。
改善法
意識的に普段よりゆっくりにテークバックをとることでクラブの勢いを抑えることができ腕の曲がりを防ぐことができます。
また、純粋にクラブのスピードまたは重さに耐えられず左肘と手首が曲がってしまう点を改善していきましょう。
方法はいたって簡単で、いつも通りにアドレスをとり左片手だけで素振りを行う練習です。左腕が地面と平行になるところまでクラブをあげ、ここでの注意点は左肘を曲げないようにすることです。
徐々に慣れてきたら、通常通り両手で握りスイングをしましょう。
3.7. アウトサイドインを直そう
アウトサイドイン軌道の方は、テークバックの時に体の軸が左に傾くことが原因とされています。
なぜなら、テークバックで外側に上がり自然とダウンスイングも外側から降りてくる形になるからです。
改善法
そこで、改善点はトップで軸を左に傾けないことを意識させ軸の傾きを直す必要があります。
体重移動による多少の左右の動きは問題ありませんが、左右の傾きはNGです。
軸の傾きを防ぐための一番効果的なスイング方法は、両足を揃えてスイングをすることです。
両足を揃えて一本の軸で振ることを意識することで、軸を真っ直ぐにキープする感覚を掴むことができます。
軸さえ真っ直ぐに保つことができれば、自然とアウトサイドインを直すことができます。
4.オーバースイング改善のための練習方法
オーバースイングの主な原因は、体の左右の傾きと左肘によるものが多くあげられました。
つまり、この2点だけを気をつけることができたらオーバースイング問題は解決するのです。
正しい体重移動と左肘の曲げを意識した練習方法を取り入れていくことで、スイング軌道を安定させることができます。
4.1 体重移動を直す素振り練習
体重移動が伴っていないスイングは、手首や腕だけでスイングする原因となりオーバースイングにつながります。
この場合の直し方は、3点に注意しながら素振り練習を行いましょう。
- バックスイングをしてトップで止める
- 左足を地面から浮かせる
- 浮かせた左足を踏み込むようにしてダウンスイングをする
トップで止めてから左足を浮かせてもいいですし、野球の一本足打法のようなバックスイングと同時に浮かせてもいいです。
この素振り練習を繰り返すことで、正しい体重移動の感覚を感じることができオーバースイングの改善につながります。
4.2 左肘の曲げを改善する練習方法
オーバースイングの大きな原因として左肘が曲がっていることがあげられました。
左肘が曲がることで、トップでクラブヘッドが垂れ下がって振り遅れがおきオーバースイングの原因だけではなくスライスなどの原因にもなります。
そもそも左肘が曲がってしまうのは、体が十分に回転していないことが原因です。
なぜなら、体の回転不足によってバックスイングが小さくなり、結果的に腕を必要以上に動かしてしまっているからです。
左肘をキープする練習方法は、3つのポイントに気をつけながら体をしっかり回転させるスイングになります。
- 背中をターゲット(目標)に向ける意識で体を回転させる
- 胸を右に向ける意識で体を回転させる
- 右足のつま先を少し外側に開いて構える
つま先を少し外側にする理由は、右に体を回転させやすくするためです。
約15度開くと最適でしょう。
体を十分に回転させることができれば、腕に余計な力をいれる必要もなく、左肘を曲げてしまう問題も解決できます。
5. まとめ
オーバースイングというと、どうしても悪い印象がありますよね。しかし、この記事でご紹介したように、オーバースイングにはよいものと悪いものとがあります。
もし、あなたが「悪い」オーバースイングをしてしまっているのだとしたら、それはすぐに矯正しなければなりません。上の5つの原因とあなたのスイングを照らしあわせて、自分のスイングの問題点を探し出して下さい。
オーバースイングを矯正して、再現性の高い、安定したスイングをしていきましょう!
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