何分までなら探していいの?ロストボールの処置の仕方とは

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「あれ?ボールがない!」ゴルフ初心者のうちは、ボールを茂みに打ち込んで、紛失してしまうことが多いですよね。

このように、紛失してしまったボールのことを「紛失球=ロストボール」といいます。ロストボールとみなされるには条件があって、さらにロストボールになってしまった場合には決められた処置をしなければなりません。

この記事では、どのような条件でロストボールになるのか、そしてロストボールになってしまった時の処置の仕方と、よくある4つのお悩みについてご説明します。

また、ロストボールはゴルフ場によって回収され、販売されています。以下では、このロストボールの性能などについても説明をしていきます。

目次

0. ロストボールとは

1. ロストボールの処置の仕方
1.1. 何分経ったらロストボール?
1.2. 基本的な処置の仕方
1.3. 「暫定球」でスロープレー防止
1.4. 日本独自のルール「プレーイング4」
1.5. アマチュア同士での暫定処置
1.6. 紛失しても救済を受けられる場合

2. ロストボールに関するよくある3つのお悩み
2.1. 別の球でプレー中にロストボールを見つけたら?
2.2. 暫定球をインプレーとした時の打数の数え方は?
2.3. ボールが自分のものか確実でない時は?

3. ロストボールは販売される?
3.1. ショップで売られている「ロストボール」って何?
3.2. ロストボールの性能はどうなのか
3.3. 初心者はロストボールを使おう

4. まとめ

0. ロストボールとは

「ロストボール」は、ゴルフ規則では「紛失球」と呼ばれています。

ロストボールといえば、以下の2つの意味があります。

  • プレー中にボールを紛失すること、もしくは紛失したボール
  • 紛失されたボールを集めて販売しているいわゆる「中古ボール」

1章と2章では、上の意味でのロストボールの処置の仕方に関して、3章では下の意味でのロストボールに関して説明します。

なお、この後の説明では「ロストボール」に対して、元のボールのことを「オリジナルボール」と呼びます。

1. ロストボールの処置の仕方

1章では、ボールを紛失してしまった時の処置の仕方に関してご説明します。

1.1. 何分経ったらロストボール?

ボールが行方不明になった時にはボールを探すことが出来ますが、捜索時間が5分を超えてしまうと「紛失球=ロストボール」となります。

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「ロストボール」という災難も人を知る大切なゴルフの要素 |マイベストプロ大阪・和歌山

ですので、5分間探した後にオリジナルボールが出てきたとしても、そのボールは「ロストボール」となるので、そのボールでプレーすることは出来ません。

もしそのボールをストロークしてしまうと「誤球」となり、2打罰となります。さらにその誤りを訂正しないで、次のホールのティーインググラウンドからプレーを続けてしまうと競技失格です。

捜索時間が5分を超さなくても、以下の条件に当たる場合には、オリジナルボールはロストボールとなります。

  • オリジナルボールがあるであろう場所、もしくはそこよりもホールに近い地点から暫定球をストロークした場合
  • 5分を超さない間に捜索を止め、別のボールでプレーを始めた(インプレーにした)場合

この他にもゴルフ規則ではロストボールとなる条件が書かれていますが、基本的には上記の条件を覚えておけば大丈夫です。

1.2. 基本的な処置の仕方

捜索時間が5分を過ぎてしまってロストボールとなってしまった、あるいは5分は経っていませんが、もう捜索を止めてロストボールとする場合の基本的な処置の仕方についてご説明します。

ロストボールとなってしまった際には、1打罰を受けた上で、オリジナルボールを最後に打った場所に戻って新たなボールをプレーします。この時点で、新しいボールが「インプレーの球」となります。

先ほどご説明したように、上の処置を行って新しいボールがインプレーとなった場合には、オリジナルボールはロストボールとなり、もうプレーすることは出来ません。

1.3. 「暫定球」でスロープレー防止

基本的な処置の仕方に加え、ボールを捜索しに行く前には「暫定球」を打つことを忘れないようにしましょう。

暫定球とは、ショット後、ボールがOBやロストボールとなる可能性があるときに、そのボールを捜索しに行く前に元の場所から打つボールのことです。これは、オリジナルボールがあると思われる地点に到達するまで、何回でもショットすることが出来ます。

暫定球をあらかじめ打っておくことで、捜索後、元の場所にボールを打ちに戻る際の時間ロスをなくすことが出来ます。

暫定球を打つ場合にはいくつか注意点がありますので、確認しておきましょう。

①打つ前に宣言する

暫定球を打つ前には、必ず同伴者に「暫定球を打ちます」と宣言するようにして下さい。

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これを宣言しないと、「1.2. 基本的な処置の仕方」でご説明したように、ボールの捜索を止め、新しいボールを打つ処置をしたとみなされます。

そうすると1打罰となり、さらに「暫定球のつもりで打ったボール」が「インプレーのボール」となって、オリジナルボールはロストボールへと変わります。

また、暫定球を打つことを宣言する際には、オリジナルボールと暫定球の区別をつけられるように、打つボールのブランドと番号を言うと良いでしょう。

②オリジナルボールが見つかった場合には

オリジナルボールが見つかり、さらにそのボールがOBでなかったら、暫定球を放棄してオリジナルボールでプレーを再開しなければなりません。これをしなければ、2打罰となります。

この際には、暫定球を打ち進めていった際の打数はカウントされません。たとえば1打目を打った後に暫定球を打った場合には、次にオリジナルボールを打つと2打目となります。

③オリジナルボールが見つからない場合には

オリジナルボールが見つからなかったり、見つかりはしたもののOBだった場合には、オリジナルボールはロストボールとなり、暫定球がインプレーの球となります。

この際には、

【オリジナルボールでの打数】+【ペナルティでの1打】+【暫定球(のちのインプレーの球)の打数】

がスコアとして計算されます。

たとえば、以下の例の場合には計6だとなりますので注意しましょう。

  • オリジナルボールでティーショット<<1打>>
  • 紛失した可能性→暫定球でオリジナルボールがあろう場所まで2打打ち進めた<<2打>>
  • (オリジナルボールがある場所を通過 or 捜索から5分経過)
  • ロストボール確定→1打罰<<1打>>
  • 暫定球がインプレーの弾になる→そのボールでホールインまで2打<<2打>>
  • <<合計打数=6打>>

1.4. 日本独自のルール「プレーイング4」

国内のゴルフ場によっては、ローカルールによって「プレーイング4」「前進4打」が定められている場合があります。

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これは、ティーショットがOBやロストボールになってしまった際は、定められた「特設ティ」の位置から第4打目を打てるという特別なルールです。【ティーショットの1打】+【2打罰】で4打目になります。

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特設ティーを設置しました |『レディ~の友』

これはローカルルールですので細かい規定はゴルフ場によって異なりますが、多くのゴルフ場では、プレイヤー自身がプレーイング4で処理するか通常通り処置をするかを選択することが出来ます。

プレーイング4はゴルフの原則と矛盾するものなので、プロの競技では当然使われませんし、海外にもこのようなルールはありません。

1.5. アマチュア同士の暫定処置

アマチュア同士、仲間内での暫定処置が定められることがあります。

多くの場合この時の処置は、オリジナルボールがあるであろう場所の近く、ホールに近づかない範囲内にボールをドロップし、2打罰を加えた上でプレーを続けるというものです。

これも内輪で決めることなのではっきりとは決まっていませんから、プレーを始める前にお互いにルールを確認しておくといいでしょう。

1.6. 紛失しても救済を受けられる場合

紛失したとしても、これまでご紹介したような処置をせずに、救済を受けられる場合があります。

  • 局外者によって動かされた時
  • 障害物の中にあるとき(排水口など)
  • 異常なグラウンド状態の中にあるとき
  • ウォーターハザード内にあるとき

以上の4つの場合は、それぞれのルールに従って救済を受けることが出来ます。

2. ロストボールに関するよくある4つのお悩み

2.1. 別の球でプレー中にロストボールを見つけたら?

新たなボールでプレーを続行している間にロストボールを発見したとしても、もうそのロストボールでプレーすることは出来ません。これは、ボールを見失ってから5分以内であったとしてもです。

もし発見したからといってロストボールを打ってしまうと、「誤球」をプレーしたことになり、ストロークプレーでは2打罰、マッチプレーではそのホールの負けとなります。これを受けた上で正しいボールを打って下さい。

さらに、次のホールのティーインググラウンドからプレーする前に誤球を訂正しなかった場合には競技失格となるので注意しましょう。

2.2. 暫定球をインプレーとした時の打数の数え方は?

暫定球で打ち進めた後、オリジナルボールを捜索したが見つからなかった場合には、暫定球がインプレーとなります。

先ほどご説明したとおり、この場合は、暫定球の打数も含めます。ですので、

【オリジナルボールでの打数】+【暫定球での打数】+【打罰】+【暫定球がインプレーになった後の打数】

となります。

逆に暫定球で打ち進め、無事に5分以内の捜索でオリジナルボールを発見できた場合には、暫定球で打ち進めた打数はカウントしなくて構いませんし、打罰もありません。

2.3. ボールが自分のものか確実でない時は?

ボールを発見しても、そのボールが自分のものであるか確実でない場合には、ロストボール扱いとなり1打罰です。

自分のボールと思われるボールの近くに、前組のロストボールや同伴競技者が打ったボールが落ちていて、さらにそのボールのメーカーや番号が同じで区別がつかないという場合には、ロストボールとみなされます。

プレー中、打ったボールが失くなったときのゴルフルールとマナー 「O.B.」と「暫定球」 |マイベストプロ大阪・和歌山

ゴルフでは、ボールを打つ前に、自分が使うボールのメーカー・番号を確認するのが基本です。しかし、当然他のプレイヤーとメーカー・番号が被る場合がありますよね。

そうした時のために、自分のゴルフボールには、自分独自の「識別マーク」を描くように心がけましょう。以下の画像のように、ペンで各自好きなマークを描き入れます。

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タイトリストにマークしよう! |Titleist

3. ロストボールは販売される?

3.1. ショップで売られている「ロストボール」って何?

ゴルフショップでは、「ロストボール」が販売されています。

このロストボールとは、ゴルフコース(ウォーターハザード内、OBなど)に残されたボールをゴルフ場が回収、それを専門業者が買取り販売しているもので、いわば中古のボールです。通常のゴルフボールよりもかなり安価に販売されています。

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【Bランク】ツアーステージ 混合 50個セット 【ロストボール】 |Amazon

初心者の方は、割とボールをOBやウォーターハザードに打ち込んだり、左右に打ち込んでロストボールにしてしまうことが多く、1回のラウンドでそれなりのボールを消費してしまいます。そんな時に便利なのがロストボールです。

通常のボールは価格幅が広いので一概には言えませんが、大体1ダース3,000~6,000円近くします。対してロストボールは、30個で3,000円のものや、品質は下がりますが50個で1,000円のものもあります。

もちろん、高級なボールで、状態もいいものであれば価格は高いですが、それでも新品の物より安価です。

~ロストボールって違法じゃないの?~

意外と多いのがこの疑問ですが、ロストボールを勝手にゴルフ場が販売することは違法ではありません。

ただし、ゴルフ場に落ちていたロストボールを、ゴルファーが勝手に持ち帰ったりすることは、法律上「窃盗罪」にあたるので注意しましょう。ボールを見つけると持ち帰りたくなる気もしますが、違法です。

これは、昭和62年の「ロストボール事件」での、最高裁の判決です。この事件は、深夜にゴルフ場に侵入し、ウォーターハザード内のロストボールを大量に持ち出したというものでした。

この判決では、ゴルファーがロストボールとしてそのボールを放置した時点で、ボールの所有権は放棄され、ゴルフ場に所有権が移るとされました。

3.2. ロストボールの性能はどうなのか

ロストボールの性能は、もちろん新品のボールよりも落ちます。ただ、どれほど性能が落ちているかは、そのボールによります。

ロストボールと一言で言っても、茂みの中で数日あっただけのものであれば劣化もそれほどではないでしょうが、池の中に数ヶ月、数年あったものであればそれなりに劣化しています。また、傷がついているものもあれば、日焼けをしているものもあります。

このようにロストボールには様々な状態のものがありますが、これを区別するために「ランク」が設けられています。

店舗によっても異なりますが、一般的には最も新品に近いものが「Aランク」、最も状態が悪いものが「Cランク」となっています。また、AとBの間の「ABランク」や、Aの上の「特Aランク」がある場合があります。ロストボールは、同じランクのものを数個~数十個パックされて販売されるのが普通です。

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ロストボールのshop南風

ですが、たとえAランクであっても、新品のボールよりも性能が低下するのは明らかです。ある調査では、ボールを水につけて1週間経つと6y、3ヶ月で12y、6ヶ月で15y飛距離が落ちるという結果も出ました。

ボールは水を吸収する上にボール内の水を取り除くことは難しく、性能に大きな影響が出るということも明らかになっています。

3.3. 初心者はロストボールを使おう

ロストボールは少なからず性能に影響が出るということは説明しましたが、それが大きく初心者の方のプレーに影響を与えるというわけではありません。

ある程度実力がついた方であれば、ボールごとの性能の違いも分かるでしょうし、それがプレーに影響を及ぼすこともあるかもしれません。

しかし初心者の方であれば、ロストボールを使ってもそれほど問題はありません。むしろ、最初のうちはボールを紛失することも多いですから、新品の高いボールではなくて、安価なロストボールを使うことをおすすめします。

4. まとめ

この記事では、まずボールを紛失したときの処置についてご説明しました。ロストボールの際の処置、特に暫定球などは、初心者の方には難しく感じられたかもしれません。

ですが、このルールを知らないと、気づかないうちにペナルティとなってしまうこともあります。この記事を読んでよく理解して、コースではスムーズに対応できるようになりましょう。

次にショップで販売されているロストボールに関してご説明しました。ロストボールの性能は確かに低下しますが、初心者の方にはあまり問題はなく、むしろおすすめです。

普段新品のボールを使っていたという初心者の方は、ぜひロストボールをお試しになってみてください。


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