自宅でゴルフのスイング練習をこっそりできる素振り練習法4つ

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素振りはどんなスポーツでも大切ですよね。野球や剣道などでは、特に素振りの練習が重要視されていると思います。

同じように、ゴルフでも素振り練習は大切です。ですが、ゴルフの練習というと、練習場に行って実際にボールを打つことをメインとしている方が多いのではないでしょうか。

もちろん、ボールを実際に打って練習をすることは重要ですが、スイングの正しい形を身につけるには、ボールを打たずに素振りをすることが非常に有効です。

元賞金女王の古閑美保プロも、現役を終える最後まで、一番役に立った練習は素振り練習だったと語っているほどです。

古閑美保
ただ私の場合は、素振りも大切にしていました。あとでお話しますが。最後まで一番役になったのは素振りでした。もちろん球数をこなすことは大切です。ですが、他にも練習方法は色々あります。
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※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より

また、素振りであればわざわざ練習場に行くことなく、自宅でも十分練習をすることが出来るというメリットもあります。

この記事では、ボールを打たずに素振りをするメリット、そして、自宅で出来る、おすすめの素振り練習法を3つご紹介します。この方法を実践して、こっそりゴルフを上達させてしまいましょう!

“ざっくり言うと…”

  • 素振りはゴルフを上達するために必須練習
  • しかし、多くの方は素振り練習が圧倒的に足りていない
  • スムーズで綺麗なスイングが出来ない原因はボールを意識し過ぎているから
  • ボールを打たない素振り練習こそが正しいスイングを身につける最短の方法
  • より効果的な素振り練習方法は「書籍 ザ・ビジネスゾーン」p117第3章に詳しく記載!

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目次

1. ボールなしの素振りのメリットと目的とは?

2. 自宅でもできるおすすめの素振り練習法4選
2.1. タオル素振り
2.2. 太極拳素振り
2.3. ヘッドスピードUP素振り
2.4. 連続素振り

3. まとめ

1. ボールなしの素振りのメリットと目的とは?

ボールを打たない素振りをすることで、スイングそのものを上達させることが出来ます。多くのアマチュアの方は、実はボールなしでの素振りの練習が不足しているんです。

練習場で実際にボールを打って練習すると、多くの方はその弾道が気になってしまうのではないでしょうか?

そして、もしボールが自分の思い通りに飛ばなかったら、スイングを修正しつつ、「次こそは上手く打ってやる」と意気込むはずです。

こうなってしまうと、本来意識すべきは「スイング」であるのに、「ボール」への意識の方が強くなってしまいます。

ボールを打つという行為自体が目的になってしまうと、スイングは成長しません。

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古閑美保
ボールがあると欲が出ますから、まっすぐ飛ばしたいとか、あっちに行きたくないとか。目から入ってくる物が多いですが、素振りにはそれが無いですからね。
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また、かつては「トラック一杯分のボールを打てばシングルになれる」とも言われていましたが、それは今では誤りです。自分のフォームを意識しないで、無闇やたらにスイングをしても、悪い癖がついてしまうだけです。

スイングを上達させたいのであれば、ボールを何打も打つのではなく、一振り一振り、自分のスイングを意識しながら素振りをして下さい。そうしてきれいなスイングを身につけることが出来れば、自然にボールも飛ぶようになるはずです。

以降では、日常的に出来る素振りの練習方法をご紹介します。一振り一振りを大切にした素振りを繰り返し、スコアアップを目指していきましょう。

スコアアップを目指す際、特に大切になる部分は「ビジネスゾーン」と呼ばれる腰から腰までのスイングです。スイングの根幹を支える大事なゾーンを極めることが出来れば、スコアアップへの道を最短で駆け上がれます。

ビジネスゾーンでの正しいスイングを身につけるために有効なボール練習法など、より具体的に詳しく解説している本が「ザ・ビジネスゾーン」です。(詳細はこちら)

2. 自宅でもできるおすすめの素振り練習法4選

2章では、自宅で行うおすすめの素振り練習方法を4つご紹介します。

  • タオル素振り
  • 太極拳素振り
  • ヘッドスピードUP素振り
  • 連続素振り

このような練習を日常的に繰り返せば、スイングが大幅に上達し、スコアアップにも結びつくはずです。

ただし、やたらむやみに素振りの練習をしているだけでは意味がありません。

古閑美保
素振りにはいろいろな要素が詰まっているので、ただ素振りをするのは本当に無駄になってしまうので、色々な要素を考えながらすると中身のある良い練習になると思います。
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本当に効果のある正しい練習を、以下で詳しくご説明していきます。

2.1. タオル素振り

タオル素振りをすると、身体をしなやかに使ったスイングを身につけることが出来ます。必要なものは、ご自宅にある少し長めのタオルだけです。手順は以下の通りです。

  1. 少し長めのタオルを用意する
  2. 先端を丸めて重りのようにする
  3. 重りの反対側を握る
  4. 行ったり来たりと、繰り返し振っていく

切り返しのタイミングは、重りが背中にポンッと当たった時です。背中に重りが当たったら、反対側に振りましょう。リズムが同じになるように意識するとともに、フォロースイングとバックスイングの時に、毎回同じ所に重りが当たるようにしましょう。

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タオルで素振りをすると、タオルがムチのようにしなるはずです。そのしなりを意識しながら、クラブを振るようにしていきましょう。そうすれば、なめらかなスイングが出来るようになります。

この練習法ではタオルしか使いませんので、クラブを使った練習よりも安全です。クラブを使って素振りをするには部屋が手狭な場合でも、タオル素振りであれば行うことが出来ますので、おすすめです。

さらに詳しい練習方法や意識すべきポイントをより具体的に知りたい方、書籍ビジネスゾーンではもっと詳しく記載しています。(詳細はこちら)

動画でチェックしよう

2.2. 太極拳素振り

太極拳素振りをすると、自分が理想とするスイングを身につけやすくなります。太極拳素振りとは、太極拳をするように、非常にゆっくりと行う素振りの仕方です。宮里藍プロ、石川遼プロもこの素振りを実践していたので、ご存知の方も多いかもしれません。

普通、スイングは1秒あるかないかの一瞬で終わってしまいますよね。しかし、この一瞬の間に自分のスイングを意識するのは、非常に難しいことです。

そこで、太極拳素振りをします。ゆっくり素振りをすることで、各ポイントごとの注意点を意識することが出来ます。ポイントを意識しながらのゆっくりとしたスイングを行えば、自分が理想とする正しい動きを、身体に染み込ませることが可能です。

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太極拳素振りを行う際には、ダウンスイングの際にも一定のスピードを保つことをしっかり意識して下さい。切り返し以降も、決してスピードをアップさせずに、ゆっくりとスイングをしましょう。なお、これを室内で行う場合でも、靴を履くことをおすすめします。室内で履ける靴があればそれを、なければスリッパなどでもOKです。

■さらにスイングを安定させるには■

さらにスイングを安定させるには、バランスディスクの上で太極拳素振りをしてみましょう。バランスディスクとは、下の写真のようなものです。これを2つ用意し、この上で通常の太極拳素振りよりもさらにゆっくりスイングして下さい。あまりクラブを上に上げると危険ですので、フォローは肩の高さまででOKです。

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ゴルフでは、地面がどんな状況でも、バランスが保たれていることが重要です。バランスディスクの上というグラグラする状況の中で練習をすれば、スイングの安定性を高めることが出来ます。常に、拇指球に重心を置くことを意識して下さい。

この練習では、不安定な中でクラブを使いますので、特に周りに注意して下さい。もし厳しい場合には、普通の太極拳素振りでも十分です。絶対に無理をしないでください!

さらに詳しい練習方法や意識すべきポイントをより具体的に知りたい方、書籍ビジネスゾーンではもっと詳しく記載しています。(詳細はこちら)

2.3. ヘッドスピードUP素振り

最後にご紹介するのは、ヘッドスピードをアップさせる素振りです。必要な物は、クラブ2本と、ホースのようになっている、市販の柔らかいスイング練習器具です。以下のステップで素振りを行っていきましょう。

  1. クラブを2本用意して、重ねて握る
  2. 両足を地面から離さずしっかりつけたまま、肩から肩のスイングを繰り返す
  3. 10往復したらクラブを置く
  4. スイング練習器具を握る
  5. しならせるイメージで、器具が身体にまとわりつくように肩から肩のスイングを繰り返す
  6. 10往復したら練習器具を置く
  7. 徐々にスピードを上げながら、1~6を繰り返す

肩から肩のスイングとは、クラブを握る手が肩の高さまで上がったところで切り返し、またもう一方の肩のところまで手が上がったところで切り返すスイングのことです。

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柔らかいスイング練習器具で素振りを行う際には、タオル素振りの時のように、器具の先端が毎回同じ所に当たるようにしてください。

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重たいものを振る、軽いものを振る、というのを交互に行うことによって、自分の最大筋力を上げることが出来ます。最大筋力とは、筋肉が発揮できる限界の力のことです。最大筋力を上げるということを車のエンジンで例えると、1500ccだったものを2500ccに上げるということです。

この最大筋力を上げることにより、ヘッドスピードを向上させることが可能です。

ヘッドスピードUP素振りは、太極拳素振りよりもスピードがありますので、室内でやるときは特に注意しましょう。危険なときは、クラブを短く持っても構いません。安全に留意しましょう。

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2.4. 連続素振り

連続素振りは、スイングを向上させる上で、非常に効果的な練習方法です。この素振りでは、普段のスイングとほぼ同じ形で行うので、出来るだけ室外で行いましょう。安全が確保できるのであれば、室内でも構いません。

連続素振りをすることで、以下の効果があります。

  • 余計な力みをなくすことで、下半身リードの正しい切り返しが身につく
  • クラブコントロールが身につく
  • スムーズなスイングが身につく
  • 足元が安定し、ミート率が上がる
  • 方向性がアップする

では、連続素振りの方法を確認しましょう。

  1. 足の外側が肩幅と一致するように広げ、スタンスをとる
  2. 仮想のボールの位置を意識してスイングをする(トップ・フォローは腕が地面と水平かそれ以上まで)
  3. 通ったスイング軌道をそのまま逆に戻り、トップの状態に
  4. 行ったり来たりを繰り返す

連続素振りの名前の通り、行ったり来たりするスイングを連続して繰り返していきます。

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効果的な連続素振りをするために、注意点を確認しておきましょう。

  • 右足を浮かせず、しっかり地面につける
  • 仮想のボールの位置(下)から目を離さない

この2点を意識して下さい。

両足をしっかりと地面につけたままスイングをすることで、実際のコースで傾斜があった場合などでも、ダフったりトップしたりせずに、足元が安定したスイングを出来るようになります。足元が安定していれば、しっかりとミートすることが出来ますので、ミート率をアップすることが出来ます。

また、目線も重要です。よく、弾道を追うように目線を動かす方もいますが、目線は自分の下にある仮想のボールの位置から離さないようにして下さい。そしてヘッドが、その仮想のボールの上を、行きも帰りもまっすぐ通るようにしましょう。

 

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こうすることで、ターゲットに対してまっすぐヘッドが通るようになります。ターゲットに対してヘッドが斜めに入ってしまうと、フックやスライスに繋がってしまいます。ターゲットの上をまっすぐヘッドが通るようにすれば、方向性は大幅に向上します。

連続素振りのやり方は、こちらの動画でも確認できます。ぜひご覧ください。

動画でチェックしよう

連続素振りは正しいスイングを身につけるのに非常に効果的な練習方法です。このほかにも極めて効果的な方法として、①ボディドリルと②片手打ち練習法の2つの練習方法があります。

こちらの練習方法に関しては以下の記事の第4章にまとめてありますので、余力のある方はこちらにもぜひ取り組んでみてください。あなたに適した練習方法を見つけて、効率的に上達しましょう。

→→→「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」で2つの練習方法をチェックする

3. まとめ

正しいスイングを身につけるには、実際にボールを打つ練習をするよりも、ボールを使わない素振りをすることが効果的です。

かつては、「たくさんのボールを打てば実力がつく」とも考えられていましたが、それはもう古い考えです。大切なのは、何のために素振りをしているのかを意識しながら、一振り一振りをしっかり行うということです。

「毎日の日課だから…」と何も考えない数百回の素振りをするのではなく、「自分は何の力を伸ばしたいのか」ということを意識しながら、じっくり素振りをしてみてください。目的をしっかり持った素振りを行えば、たとえ一日数十回の素振りであっても、あなたのスイングは上達するはずです。

また、基本となる正しいスイングの形を頭に叩き込み、それをイメージしながら練習をすることも大切です。正しいイメージがなければ、なにをやっても意味がありませんよね。

スイングの基本となる動きを今一度確認し、効率的に練習を進めていきたいという方は、以下の記事をご覧ください。初心者の方にもわかりやすいよう、一から丁寧に説明しています。

→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を見てみる

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・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと

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