皆さんは、アドレスをするときに、きちんと手首の角度に気をつけていますか?
手首の角度が180°、一直線であるという方もいるようです。しかし、角度をつけたほうが飛距離アップにもなりますし、より自然なスイングをすることが出来ます。また、手首の角度を意識しながらスイングをすることで、ダフりやトップなどのミスを軽減することが出来ます。
この記事では、そもそも手首の角度とはどこのことなのか、そして自分に適した角度はどのようにして導き出せばいいのかをご紹介します。
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目次
2. 手首の角度の目安
2.1. 腕とシャフトとの角度
2.2. 腕と手の甲との角度
1. 2種類の手首の角度
「手首の角度」というと、大きく以下の2つの種類の角度があります。
- 腕とシャフトとの角度-親指・小指方向に動く角度-ヘッドの上下
- 腕と手の甲の角度-手の甲・手の平方向に動く角度
グリップの解説などで、手首の角度が取り上げられることも多いですが、案外明確でないのが、手首の角度の”定義”です。この記事では、上のふたつの角度についてそれぞれご紹介していきます。
2. 手首の角度の目安
2.1. 腕とシャフトの角度
自分に適した腕とシャフトの角度は、以下の手順で分かります。
- 両足を肩幅程度に開き、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
- おへその前あたりでクラブを両手で握る
- そのままヘッドが自分の身体の正面にきて、身体とクラブが垂直になるように持つ
上の手順で構えると、腕とシャフトの間の手首には角度できていますよね。その角度が自分に適した角度になり、もっとも力を有効に使える角度になっています。その角度で毎回アドレスするようにしましょう。
具体的に何度が適切です、と言えればいいのですが、残念ながら角度の基準はありません。人によって最適な角度は変わってきますので、まずは上のステップでお試し下さい。
2.2. 腕と手の甲との角度
自分に適した腕と手の甲との角度は、以下の手順で分かります。
- 両足を肩幅程度に開き、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
- 身体をやや前傾させる
- 何も意識せず、力を抜いてだら~んと垂らす
ここで、左手の手の甲の角度に注目です。手の甲が正面を向いている人もいれば、左側を向いている人もいるかもしれません。この時の左手の手の甲の角度が、その人にとって自然な角度になり、もっとも力が入りやすいです。
この角度を意識しながら左手でクラブを持ち、あとはそれに併せて右手で握って下さい。右手の角度はあまり意識せず、左手に合わせて握るだけで構いません。右手の角度はまっすぐに近くなる方が多いようです。
3. 手首の角度はキープ!
どちらの手首の角度も、スイング中は、アドレス時に作った角度を出来るだけキープするように注意して下さい。もちろん、多少コック(HSを上げるためにバックスイング時に手首を曲げること)が必要ですし、完璧に固定することはできませんから、どちらの角度も変化してしまいます。大切なのは、「変化させないようにする意識」です。
逆に問題になるのは、あまりにも手首がふらふらしてしまったり、異常にコック(バッグスイング時に手首を曲げてHSを上げる)させてしまったり、極端に手首を固定しようとしてしまったりすることです。
手首の角度のキープに関しては、プロ・コーチの間でも様々な意見がありますが、最も一般的なのは、「固定しすぎもNGだし、固定しなさすぎもNG」という考え方です。これはテクニック云々ではなく、練習を繰り返して感覚を磨くしかありませんので、頑張りましょう。
また、いつスイングしても、毎回手首の角度を揃えるというのも大切です。毎打角度が変わってしまうと、その後のスイング自体も毎打異なるものになってしまいます。ゴルフは再現性が重要なスポーツなので、毎回角度が違うのは致命的です。
この手首の角度、初級者でこだわる方は少ないのですが、プロやコーチはとてもこだわります。つまりそれだけ、スイングに大きな影響があるということです。これまで角度を気にしていなかった方も、今後は注意してスイングしてみてください。
4. まとめ
手首の角度は、初級者であるほど気にしない方が多く、上級者になるほど、特にプロやコーチはこの角度にこだわります。つまり、アドレス時の手首の角度は、それだけゴルフにおいて重要だということです。
自分に適した角度がとれていれば方向性が安定し、毎回同じ角度で打つことが出来れば、ゴルフで重要な再現性を高めることが出来ます。スイングの一番初めの動作である「アドレス」が毎回一定でなければ、その後のスイングもすべて乱れてしまいますよね。
まずは自分に適切な2つの角度を見つける。そしてその角度で毎回打てるようにする。この2つが出来れば、あなたのゴルフは格段に上達することでしょう。