パッティングはスコアの良し悪しを左右するもので、パッティングを成功させるには「パットライン」を正確に読むことが必要になります。正しくグリップをして、どんなに安定して打てたとしても、ラインを正確に読めていなかったらカップインすることは出来ません。
逆に考えれば、多少打ち方をミスしたとしても、パットラインを正しく読み、適切な距離感で打つことが出来れば、カップインする確率が大幅に上がります。
この記事では、パットラインを正確に読むための3つのコツと、自分の距離感を鍛えるための3つのトレーニング方法をご紹介します。以下に書かれていることを実践し、もう3パットしないようにしましょう!
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目次
2. 正確にパットラインを読むための3つのコツ
2.1. まずは全体を捉える
2.2. ボールとカップ、低い方から見る
2.3. 左右の曲がりをチェック
3. パターの距離感を鍛える3つのトレーニング
3.1. ターゲットを見たまま打つ練習
3.2. わざとオーバー&ショートさせる練習
3.3. 打った直後にオーバー・ショートを言い当てる練習
1. パットラインとは?
「パットライン」とは、グリーン上でパットしたボールが、カップインするまでに通るであろうと予想したラインのことを言います。「パットの線」とも呼ばれ、いわばパッティングの読み筋です。
念のため、ゴルフ規則での用語の定義を見ておきましょう。
31 パットの線(Line of Putt)
「パットの線」とはプレーヤーがパッティンググリーン上で球をストロークした後その球にとらせたい線をいう。規則16-1eの場合を除き、パットの線はプレーヤーの意図する線の両側に若干の合理的な幅を持つ。パットの線はホールを越えてその先には及ばない。
自他のパットラインを問わずこれを意図的に踏んだり、自分のパットラインとそれを後方に延長したラインを跨ぐ、もしくは踏んだままスタンスをし、パットすると、2打罰になってしまいます。ただし、偶然ライン上を歩いてしまい、それによりパットラインが改善されることがなければ、無罰となります。
他のプレイヤーのパットラインをたまたま踏んでしまった場合もペナルティにはなりませんが、人のパットラインを踏んだり跨いだりすることは、重大なマナー違反になり、失礼です。もしどうしても跨がなければいけない状況になった時には、そのプレイヤーに許可得てから跨ぐように心がけましょう。
2. 正確にパットラインを読むための3つのコツ
以下の3つのステップに沿えば、正確にパットラインを読むことが出来ます。
- まずは全体を捉える
- ボールとカップ、低い方から見る
- 左右の曲がりをチェック
パットラインを正確に読むことが出来れば、カップインの確率が上がり、スコアアップにも大幅に貢献します。このステップを頭に入れて、ラインを正確に読めるようになりましょう。
2.1. まずは全体を捉える
まずはグリーン全体をなんとなく見ましょう。乗用カート、あるいはフェアウェイから歩いてグリーンまで向かいますが、その時に遠目からグリーンを捉え、全体の傾斜を見て下さい。
グリーンに近寄りすぎると、全体の傾斜を見づらくなってしまいます。まずは、少し離れたところからグリーンの全体像を捉えることが重要です。
2.2. ボールとカップ、低い方から見る
ボールとカップの2点のうち、高さの低い方から、低い姿勢でラインを読んで下さい。そうしないと、正確なボールからカップまでの距離を測ることが出来ず、見誤ってしまいます。
人間の目の構造上、高いところから低いところを見ると、距離を短く感じてしまいがちです。低い方の場所からしゃがんで、本を読むように傾斜を見ないと、正確にラインを読むことは出来ません。必ず低いところからラインを読むようにしましょう。
2.3. 左右の曲がりをチェック
最後に、左右の曲がりをチェックしましょう。これも上と同じで、左右の低い方から低い姿勢でラインを読んで下さい。もし、右に曲がるか左に曲がるかわかりにくい場合には、横からしゃがんでどちらが高いかを見ることで、グリーンの傾斜が鮮明に見えてきます。
グリーンの傾斜を読むことは、3パットすることなく、確実にカップインさせるために非常に重要です。傾斜を正しく読んで、ボールがどのように転がるのか考えてみてください。そうすれば、自然とパットラインが見えてくるはずです。
3. パターの距離感を鍛える3つのトレーニング
パッティングにおいて、距離は振り幅で調整すればいいのか、スピードで調整すればいいのか、とお悩みになる方が多いのではないでしょうか。ですが、それを意識する必要はありません。
例えば、野球のキャッチボールをする際に、皆さんは手の振り幅やスピードを気にして投げているでしょうか?多くの方はしていないと思います。しかし、ゴルフになると考えてしまいますよね。これが、余計にパッティングでの距離の調整を難しくしている原因です。
そこで、パターの距離感を鍛えるトレーニングをご紹介します。これらの練習をすれば、手の振り幅やスピードを意識すること無く身体に染み込ませることができ、自然にパット出来るようになります。ご紹介するトレーニングは、以下の3つです。
- ターゲットを見たまま打つ練習
- わざとオーバー&ショートさせる練習
- 売った直後にオーバー・ショートを言い当てる練習
初めのうちは、この3つの順番を守って練習して下さい。これを繰り返して慣れてきたら、自分の好きなトレーニングだけすれば構いません。
3.1. ターゲットを見たまま打つ練習
普通、パッティングの際には、ボールを見たままパットするはずです。ですがこの練習では、ターゲットを見たままパットすることで、距離に意識を集中させることができます。これを繰り返せば、距離感を自然と養うことができます。
①ターゲットとして、ティを挿したりペットボトルを置く。
②ターゲットから5mくらいのところで構える。
③パットラインに対してフェースを向ける。
④適切に向いていると判断したらターゲットを見る。
⑤ターゲットを見たままパットする。
ターゲットにカップを使わないのは、プレッシャーを軽減するためです。カップを使うと、距離感が合わなかった時に、「こんなんじゃ3パットだ…」と感じてしまい、自分にプレッシャーを掛けてしまうことになります。それを避けるために、別のものをターゲットとして使います。
ターゲットを見たままパットをして、これが成功するようになったら、距離を10m、15mと伸ばしていきましょう。
3.2. わざとオーバー&ショートさせる練習
距離感が合わないというのは、ボールがターゲットより遠くに行ってしまう「オーバー」か、ターゲットよりも手前で止まってしまう「ショート」かのいずれかに偏っています。そこで、練習の時にわざとオーバー・ショートをすることで、適切なパットの感覚を養います。
オーバーもショートの練習も、やり方は同じです。それぞれ、ボールを3つ用意して下さい。まずはオーバーをやった後に、ショートの練習をしましょう。手順は以下のとおりです。
①最初の1球目はわざと極端にオーバー/ショートする。
②2・3球目は、ターゲットに近づくように打つ。
3.3. 打った直後にオーバー・ショートを言い当てる練習
今度は、ボールを見たままパットします。そして、打った瞬間に感覚で、オーバーかショートかを言って下さい。オーバーかショートかを言ったら、ターゲットの方向を見て合っているかチェック、という練習を繰り返しましょう。
この練習では、ターゲットに寄せることを意識する必要はありません。ただ、ターゲットに向かって打つだけです。これを繰り返して、言い当てられる回数を徐々に増やしていきましょう。
精度が上がってくれば、「右にオーバー」「左にショート」というように、打った時の感覚だけで判断できるようになります。そうすれば、あなたのパターの距離感はかなり向上したと言えるでしょう。
4. まとめ
スコアを左右するパッティングですが、そのパッティングに大きく影響するのが「パットラインをいかに正確に読むか」ということと、「適切な距離感で打てているか」ということです。
今回の記事では、上の2つの要素に注目して説明しました。この記事に書かれていることを実践すれば、きっとあなたのパッティングは大幅に上達し、スコアアップにも貢献するはずです。
なお、全体的なパターの打ち方については、「【動画で解説】ゼロから解説!10打縮めるパターの打ち方」、パターのグリップに関しては、「もう3パットしない!パターの正しい握り方とグリップの選び方」という記事で紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。