グリーンに向かって打ったボールが、グリーン横のバンカーへ、、、。とってもがっかりしますよね。
なぜなら、バンカーに入れてしまうと打数を損しやすいからです。しかし、バンカーから一発でボールを出すのは、決して難しいことではありません。コツを知っているかどうかがカギとなります。
バンカーから一発で出すために、バンカーショットの基本の原則から、状況別の対処法までをまとめました。動画でのレッスンもありますので、ぜひ一度このページに目を通してから、コースに出てくださいね。
[広告]実際に45万人が参考にしている、無料のゴルフメールマガジン、「ゴルフライブ」 |
---|
【10年間で、約45万人が受講!】 無料で学べるゴルフメールマガジン「ゴルフライブ」 ・ミスを減らしたいなら◯◯を感じとれ! ・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと ・シャフトの硬さは人に見てもらう方が良い? などなど。 ゴルファーであれば、一度は気になるこれらの話題を、12人のプロが動画授業付きのメールマガジンで徹底解説! 受講料は無料で受けられるので、ゴルファーに大人気! 10万部売れたゴルフ上達本を書いたプロゴルファーや、片山晋呉プロの元レッスンコーチ、ギアの専門家であるプロフィッターまで。 ゴルフに関わる様々のプロの声やコラムを、無料で直接聞くことができます。 ※無料でレッスンを受講することができます。 |
目次
1. バンカーから一発脱出するための基本原則
1.1. 手を大きく動かさない
1.2. 体重移動は最小限
1.3. バンカー特有のアドレスの徹底
3. こんな時どうする?状況別の打ち方
3.1. 目玉の時はフェースを閉じる
3.2. 砂が硬ければ軽く打つ
3.3. 砂が柔らかい時は「剥ぎ取る」
3.4. 顎が目の前なら横殴りで打つ
1. バンカーから一発脱出するための基本原則
バンカーで何度も叩くこと無く一発で脱出させるために、この基本をしっかり抑えてください。
①手を大きく動かさない
②体重移動は最小限
③バンカー特有のアドレスの徹底
この3つを抑えて打てば砂の上でもバランスを崩さずに打てます。バンカーで余計に叩かないために、絶対に徹底してください。
1.1. 手を大きく動かさない
バンカーの傾斜の上では、バランスを崩さないためにフルスイングはしないようにします。ショットの勢いは、代わりに手首のコックを使うことで作り出します。
手首のコックとは?
※「2. 動画でまとめ:バンカーからとにかく脱出させる」より
コックとは、グリップしている左手がバックスイング時に手の甲側に折れることを言います。上の画像のように、バンカーではできるだけ手元を動かさずにクラブヘッドを動かすのがうまく打つコツです。
下の「2. 動画でまとめ:バンカーからとにかく脱出させる」でわかりやすく説明しておりますので、こちらをご覧ください。
1.2. 体重移動は最小限
バンカーでは、バランスを維持するため、体重はずっと左足に多めにかけます。通常のスイングでは、バックスイングの時に右足に体重がかかりますが、バンカー内ではバックスイングでも左足:右足にかかる体重の割合は7:3です。
1.3. バンカー特有のアドレスの徹底
バンカーで最も大事なポイント、それはアドレスです。
砂の上でも最後までバランスをとることができる、安定した構えができることが最も重要です。スイングを安定させる、アドレスのポイントを説明します。
グリップはゆるめに
グリップはゆるめに握ったほうがヘッドスピードが上がります。
バンカーショットは基本的にフルスイングではないため、ヘッドの勢いが遅くなります。そこで、グリップをゆるめに握ることで、遠心力を借りてしまいましょう。インパクト前後でヘッドを加速することができます。
フェースは開く
「フェースを開く」とは、フェース面を上に向けることです。
クラブフェースを上に向けることで「バウンス」という膨らみがでっぱるので、クラブが砂に潜るのを防ぎます。バウンスを利用してクラブが砂に潜るのを防ぐことを「バウンスを効かせる」といいます。
ポイントとしては、グリップしてからフェースを開くのではなく、フェースを開いてからグリップすることです。グリップしてからフェースを開くと、ダウンスイングの時に手元に従って結局フェースが戻り、閉じてしまうからです。
フェースは1時か2時が基本
基本的にフェースの向きは1時か2時にします。フェースが「~時」という表現の意味ですが、まず腰の高さまでバックスイングして、クラブを地面と並行にします。その時エッジを時計の針として見ると何時の位置にあるか、ということです。
1時か2時とは、クラブを持っている人から見て1時か2時を向いている、という状態ですね。この状態でそのままアドレスしてください。
ボールは左かかと線上に置く
左足に体重をかけるので、左足に近い場所でインパクトしましょう。その方が安定して打てます。
2. 動画でまとめ:バンカーからとにかく脱出させる
バンカーから一発で脱出するための、これまでの情報を動画でまとめたものです。
実際にどう動くのか、チェックしてみてください。
講師:大森睦弘
バンカーショットのポイントとして、砂に叩きつけるように思いっきり打つこと、そして手元は大きく動かさずに手首を使って動かすことを説明しています。そして、スイングの流れをひと通り説明します。上で学んだことを、動画で確認してみてください。
3. こんな時どうする?状況別の打ち方
3.1. 目玉の時はフェースを閉じる
目玉とは、写真のようにボールが砂に深く落ちて、砂に埋もれかかっている状態のことを言います。
バンカーのルール~目玉のボールを確認する方法~ |GEN-TEN
遠くから、または高い位置から落ちてきたボールはこうなってしまいます。砂に深く入り込んでいるので打ちにくそうですが、コツさえ知ってしまえば簡単です。ここでも、重要になるのは正しいアドレスです。
ポイントはただ1つ、フェースを10時の向きにして打つことです。これを上から打ち込むことです。今まではフェースを開いて打ってきましたが、ここで開いて打つと、フェース面に砂が多く乗ってしまい、砂に邪魔されてボールが飛ばず、バンカーから出なくなってしまいます。
フェースの向き | 10時 |
イメージ | 上から打ち込む |
3.2. 砂が硬ければ軽く打つ
雨の後などで砂が硬いと、クラブとボールの間に砂が入り込みにくく、邪魔をしてこないので、通常より飛びやすくなります。ですから、砂が硬い場合はバンカーから出しやすいと言えるでしょう。
バンカーショット 早朝 特訓 1日目 |ゴルフ日記 やめられまへんな~~
フェースの向きを1時にしてください。そして「バンカーから出そう」と力まず、軽く打ちましょう。
フェースの向き | 1時 |
イメージ | フェアウェイショットのように軽く |
3.3. 砂が柔らかい時は「剥ぎ取る」
砂が柔らかいというのは、砂が硬い場合より難しいとされています。砂の抵抗が弱いので、砂に打ち込んだ瞬間、思ったより深く打ち込んでしまいがちです。つまり、深くダフリやすいのです。そのため、硬い砂の場合と比べて砂に邪魔されるので飛びにくいです。
うまく打つポイントとしては、砂が硬い時と同様にフェースの向きは1時に。しかし、砂を薄くはぎとるような気持ちで、叩きこまずにうちましょう。
フェースの向き | 1時 |
イメージ | 砂を薄くはぎ取る |
ボールは左足側に寄せるのを忘れないようにしてください。真ん中だと、クラブヘッドの最下点でインパクトするので、ヘッドがもぐりやすくなります。
3.4. 顎が目の前なら横殴りで打つ
顎とは、下の写真のように、高く上がっているバンカーの縁のことをいいます。
高くボールを打つならフェースは2時の向きにしてください。そして、重要なのはやはりアドレスです。足元には傾斜がついており、おまけに芝生ではなく砂ですから、体を安定させることが最も重要になります。
スタンス幅は通常のバンカーショットより大きく。そして、腰は深く落としてください。傾斜が大きければ、足場もしっかり作ってください。
そして、横殴りになるようにスイングしてください。ボールを「運ぶ」イメージです。
フェースの向き | 2時 |
イメージ | 横殴り、運ぶイメージ |
4. 初心者はPWかAWを使うこと!
バンカーで使用するクラブは、サンドウェッジ、アプローチウェッジ、ピッチングウェッジの3つです。ウェッジとは、距離の短いショットに使われるクラブです。
※この3つが使いやすいというだけで、他のクラブを使用するのがルール違反というわけではありません。
ここで覚えていてほしいことは、実力に応じたクラブの使い分けです。
- 初心者(バンカーから1回で出せない人)は、アプローチウェッジかピッチングウェッジを使用する
- 中級者以上(バンカーから出すことはできるがコントロールに課題がある状態の人)は、サンドウェッジを使用する
初心者がアプローチウェッジかピッチングウェッジを使うべき理由ですが、アプローチウェッジとピッチングウェッジの方がサンドウェッジより飛ばしやすいためです。初心者はコントロールを考えるよりも、まずバンカーから出すことを考えるべきなので、飛距離が出るウェッジを使うのがおすすめです。
ウェッジ
- サンドウェッジ(SW)
バンカーと言えばこれ、というクラブです。ボールを高く上げることができます。 - アプローチウェッジ(AW)
フェアウェイからグリーンに乗せる時に使用するクラブです。 - ピッチングウェッジ(PW)
AWと同じく、グリーン周りのアプローチショットに適したクラブです。
Vokey Design SM6 |Titleist
5. まとめ
バンカーはハザード、つまり障害物のひとつです。ですから、ボールが入ってしまうと「しまった!」と焦るかもしれません。しかし、バンカーからの脱出のポイントを知っていれば一発で出すことはできますし、慣れてくればグリーンに寄せることだって可能です。
バンカーを怖がらず、逆に利用してやるくらいの気持ちで、コースを回れるようにしてくださいね。