「パー」はゴルフをしない人でも1度は耳にしたことがあるような、もっとも有名と言っても良いゴルフ用語です。
ですがパーの意味は知っていても、「パーオン」「パーオン率」と聞くと耳慣れない方もいるかもしれませんね。
「パー」はいかに少ない打数でホールアウトするかを競うゴルフにおいて、そのスコアメイクに欠かせない鍵を握っています。
この記事では「パー」について、その意味やスコアアップに通じるコツなどを紹介していきます。
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目次
1. パー(Par)とは
1.1 ゴルフはパーおじさんとの勝負
1.2 パーを取る4つのコツ
2. パーオンとは
2.1 パーオン率
2.2 パーオン率を使った課題の見つけかた
1. パー(Par)とは?
パー(par)とは各ホールに設定されているボールをカップに入れるまでの基準打数のことです。
またその基準と同じ打数でホールアウトすることを指します。
たとえばPar3と書かれたホールでは3打でカップに入れることが基準となり、実際に3打でホールアウトできれば「パー」です。
同じようにだんだん距離が長くなりPar4、Par5とそれぞれ基準打数が設定されたホールがあります。
通常Par3のホールをショートホール、Par4のホールをミドルホール、Par5のホールをロングホールと呼びます。
ゴルフコースの多くは9ホール×2の計18ホールで、パーの合計が70~72になるのが一般的です。
またカップインまでの打数が、この規定打数より多いか少ないかで以下の表のように呼び名が変わります。
規定打数(パー)よりも1打多ければボギー、1打少なければバーディといった具合です。
1.1 ゴルフはパーおじさんとの勝負
ゴルフをしている方なら1度は耳にするであろう言葉に、「old man par(オールドマン・パー)」という言葉があります。
日本語ではパーおじさんといわれ、ゴルフの球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズの著書の中で繰り返し登場した架空の人物です。
引用|渡辺隆司ブログ
ジョーンズは、ゴルフは目の前の対戦相手との戦いではなく「そのホールごとに現れるパーおじさんとの勝負なのだ」と自身の意識を変えたことで、後年プロをもしのぐ名選手へと成長しました。
相手が人間だとつい自身のプレーに徹しきれず冷静さを欠いてしまいがちですが、相手は目に見えないパーおじさんとの勝負と考えて、自分との戦いに集中することができたことが良い結果をもたらしたのです。
この考え方は、どのレベルのゴルファーにとっても大きなヒントになるのではないでしょうか。
18ホールごとにそれぞれキャラの異なったパーおじさんが出てくると考えれば、ラウンドも楽しいものになりそうですね。
次は、パーを取るために必要なことや視点をご紹介します。
1.2 パーを取る4つのコツ
狙ってパーを取るには、技量に加えてコースマネジメントも考える必要があります。運やその日の調子だけに頼らず、パーを取るために持っておきたい4つの視点を紹介します。
狙うホールと我慢するホールを分ける
狙えるホールでスコアを伸ばし、難しいと感じるホールでは大叩きしないことに集中します。
ゴルフ場はPar4のミドルホールが大体10ホールを占めもっともスコアに影響しますが、実は難易度も高いのです。
逆に1打のミスをリカバーしやすいロングホール、ティショットが上手くいけばバーディも期待できるショートホールの方が「パー」を狙いやすいともいえます。
得意な距離を残す
得意な距離からのパッティングができるように、距離を残しましょう。
やみくもにカップに近づけるのではなく、1打目から距離を逆算して打っていくことが大切です。
上がりのパットを残す
調子よくグリーンオンしても下りのパットになると途端に難易度が上がります。なるべく回避しましょう。
ショートゲームの技術を磨く
セカンドショットでグリーン周りに運ぶことができていてもパーが取れないならば、アプローチやパッティングの技量を上げる必要があります。以下の記事を参考にして、レベルアップしましょう!
→アプローチ関連記事一覧はこちら
→パッティング関連記事一覧はこちら
アマチュアゴルファーにとってパーを取ることは決して簡単ではありませんが、パーを取ることを頭の隅に置いてそのホールに向き合っていくことで色々な発見に繋がります。
2. パーオンとは?
各ホールの基準打数(Par)に対し、2パットでパーが取れる打数でグリーンに乗せることをパーオンといいます。
つまりPar3ではティショット、Par4ではセカンドショット、Par5ではサードショットでグリーンに乗せればパーオンとなります。
2.1 パーオン率
選手やホールごとにパーオンの確立を集計したものをパーオン率といいます。
パーオン率は以下の式でわかります。
パーオン(そのホールの規定打数-2)の回数÷18(ホール)×100
パーオン率は、国内で優勝を争う女子プロ選手でも6割~7割、シングルプレーヤーで5割程度、スコアが90台100台のアベレージゴルファーの方で2~3割程度です。
以下の表はアマチュア100名のデータ(初心者からシングル)を集計したものです。
ハンデ36(スコア108)でパーオン率は0%、ハンデ18(スコア90)で16.7%なのでスコア100を切って90台になるには1~2回パーオンすれば十分といえます。
ハンデ9(スコア81)になるとパーオン率44.4%と、3~4回パーオンする程度の技量が試されるようです。
次にパーオン率を使って、スコアを伸ばすためのご自身の課題を探る方法をご紹介します。
2.2 パーオン率を使った課題の見つけかた
ご自身のパーオン率から簡単に予想スコアを算出できる「リッキオの法則」を用いて、自分のスコアアップのための課題を探ることができます。
この「リッキオの法則」によれば
パーオン回数が0なら、予想スコアは95
パーオン回数が3なら、予想スコアは89
パーオン回数が5なら、予想スコアは85
となります
大体の人が予想スコアの+2~-2におさまるようです。
この予想に比べて実際のスコアが良いか悪いかで、以下のように課題を見つけるヒントになります。
- 予想よりも実際のスコアが良い人→ショットよりも、ショートゲーム(アプローチ、パッティング)のレベルが高い。
- 予想よりも実際のスコアが悪い人→ショートゲームのレベルが低いか、大叩きが多い。
ここから自分の優先すべき課題が何かが見つけやすくなりますので、ラウンド後はその日のパーオン率にも注目してご自身のプレーを振り返ってみましょう。
3. まとめ
「ナイスパー!」ラウンドでそんな風に声をかけられたら嬉しいものです。
仲間や、今日ご紹介したパーおじさんからその声が聞けるよう、コースに行った際はコツを意識してパーを狙ってみてくださいね。