ひと昔前まではキャディ付のゴルフが当たり前でしたが、ゴルフ人口の減少や働き手(キャディ)の不足が影響し最近ではセルフプレーが主流となってきています。
セルフプレーではキャディがいないため、コースのレイアウトや距離の把握を自分で行わなければいけません。
まずピンポジションを確認し、それから距離表示杭を探して、それを基に自分のボールからグリーンセンターまでの距離を出して、そこからピンポジションの分を考慮して…
即座に計算するのはなかなか難しく、結局なんとなくの距離で打ってしまうことも。
そんな時に役立つのが、自分がいる位置からピンやグリーンまでの距離がボタンひとつで簡単に測れるアイテム「距離計」です。
この記事では、ゴルフギアのフィッティング専門店、「ゴルフパフォーマンスフィッティング」さん監修のもと、「距離計」の種類や特徴について紹介いたします。
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目次
1.ゴルフの距離計とは
1.1.レーザー式とGPS式の二種類 1.2.レーザー式のゴルフ距離計の特徴 1.3.GPS式のゴルフ距離計の特徴
2.ゴルフ距離計を使うメリット
2.1.スロープレー防止によりプレーに集中できる
2.2.距離表示杭が無い場所からでもピンまでの正確な距離が分かる
2.3.自分の飛距離を把握できる
3.ゴルフの距離計の選び方
3.1.レーザー式とGPS式、どっちがいいの?
6位:GOLFBUDDY「golfbuddy aim w10」
5位:ユピテル(YUPITERU)「Yupiteru GOLF YGN6200」
4位:GARMIN(ガーミン)「GPS Approach S62」
3位:Nikon「COOLSHOT PRO STABILIZED」
2位:ゴルフライブ 「ベタピンスコープII」
1位:Bushnell(ブッシュネル)「ピンシーカーツアーV5」
1.ゴルフの距離計とは?
距離計とは、「自分のいる位置からグリーンやピン、その他ターゲットまでの距離を測定できる機器」です。「ゴルフ場において計測点(自分が立っているところ)から目標点(ピンやグリーンエッジ)の距離を計測する機械」です。英名の頭文字を取ってDMDと呼称されたりもします。
歩測や目測を必要とせず、ボタンひとつで簡単に距離が表示されるため、スロープレーの防止や正確な距離の把握にとても役立ちます。
距離計を利用するメリットは以下の2つです。
- 距離を見誤らないのでスコアが伸びやすい
- 無駄なショットが減るので早くラウンドすることが出来る。
以下では、距離計の種類や特徴についてご説明いたします。
1.1. レーザー式とGPS式の二種類
そもそも距離計には、
- レーザーをピンやターゲットに直接当てて距離を測定するレーザー式
- 人工衛星からの電波を利用して距離を測定するGPS式
という二種類があります。
レーザー式は主に手持ちタイプで、ファインダーを覗き込み、ボタンを押してレーザーを照射し、距離が表示されます。
レーザー式とGPS式の違いは以下の通りです。
レーザー式 | GPS式 | |
正確さ | ◎ | △ |
使いやすさ | ◎ | ◯ |
価格 | △ | ◎ |
■正確さ
正確性は、明らかにレーザー式のほうが勝ります。
レーザー式は誤差が1ヤード以内とかなり正確に測ることが出来ます。しかしGPS式だと電波の状況や、コースが微妙に変更していた場合に大きなズレが生じたりします。
■使いやすさ
操作性においては、レーザー式のほうがボタン一つで距離を測ることが出来るので、GPS式より優れています。GPS式はシンプルなものがあるとは言え、操作には慣れが必要です。
そして、レーザー式はゴルフ場以外でも、練習場やいろいろな場所で使用できるのに対し、GPS式はそもそもゴルフ場のデータが無いと利用出来ないため、そのようなことは出来ません。また、GPS式は充電の手間がかかるのに対し、レーザー式は基本、気にする必要はありません。
ですが、レーザー式はどうしても大きさが小型ビデオカメラくらいになってしまいます。その点、GPS式はハンディータイプのものや腕時計のもの、キャップに装着するものなどがあり、小型で持ち運びが便利であるといえます。
■価格
価格はGPS式のほうが安い傾向にあります。
レーザー式は安くて15000円、平均して25000~40000円前後の価格帯になってしまいます。
一方GPS式は、腕時計のものは20000円前後しますが、それ以外は安く、6000円からの商品があります。
■まとめ
これまであげたレーザ式とGPS式の特徴をまとめると、以下のようになります。
- レーザー式のほうがGPS式より正確に距離を測れる
- 機能、操作の点ではレーザーのほうが使いやすいが持ち運びやすいのはGPS式
- 価格はGPS式のほうが安い傾向にある
1.2. レーザー式のゴルフ距離計の特徴
レーザー式の距離計の特徴はズバリ「正確性」です。
Bushnell ピンシーカースロープツアーZ6ジョルト |Amazon
その誤差1ヤード以内と言われており、正確な距離の把握が求められるプロゴルファーの多くが愛用する距離計もこのレーザー式です。
“こんな人におすすめ”
- 正確に距離を測りたい方
- 傾斜、風速なども計測して、戦略的にコースを回りたい方
- プロゴルファーを目指して練習を重ねたい方
1.3. GPS式のゴルフ距離計の特徴
GPS式の距離計の特徴は「手軽でスピーディー」です。
GPS式は、衛星からの電波を受信することで、現在地からグリーンなどコース上の地点との距離を算出します。大きさは、レーザー型に比べれは小さく距離もすぐに測ることが出来ます。
また、このGPS式はレーザー式とは違って、腕時計に内蔵されたり、アプリに使われたりもしています。
レーザー式に比べると多少誤差が出るGPS式ですが、電波を使った計測なので、目標物に照準を合わせる必要がなく目標物が見えなくても、ボタンひとつですぐに距離が表示されます。
特に腕時計タイプであれば、いちいち取り出す手間も省けるので、とても素早く簡単に距離を測定することができます。
こんな人におすすめ”
- お手軽に距離計を使いたい方
- お手頃な価格で使いたい方
■腕時計型
その名の通り、腕時計に内蔵されているタイプの距離計です。最近では薄くて軽量、更に多機能もモデルもあり、距離計のなかでも人気を誇っています。
■コースレイアウト表示型
こちらのタイプは、コースをワイドカラーのイメージで表示しているものです。コースの全容がひと目で分かり、距離をイメージしやすいモデルとなっています。
■GPS式距離計アプリ
最近ではスマホに内蔵されているGPS機能を利用したアプリが多数あります。ダウンロードしてからは、1コース数百円単位の課金が必要ですが、体験版としてしばらく無料で使えるものもあります。
距離計アプリについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
1.4. ゴルフ規則(競技ルール)での距離計の注意点
2019年にゴルフ規則が改訂され、競技での距離計の使用が原則可能となりました。 ただし、2点間の直線距離を測る機能のみの使用が許されているため、高低差等を測る機能は禁止されているので注意が必要です。
また、ローカルルールにより距離計の使用が禁止される場合もあるのでこちらも注意しなければいけません。
2.ゴルフ距離計を使うメリット
距離計は瞬時にターゲットまでの距離を測定することができるとても便利なアイテムです。
決して安いものではありませんが、アマチュアゴルファーにとって非常に有益であり、以下のようなメリットがあります。
2.1. スロープレー防止によりプレーに集中できる
自分のボールの位置からターゲットまでの距離をボタンひとつですぐに把握できるため、クラブ選択に迷う時間がなくなり、プレーのテンポが早まります。
その結果、気持ちにも余裕が生まれ、目の前の1打に集中することができます。
2.2. 距離表示杭が無い場所からでもピンまでの正確な距離が分かる
大抵のゴルフ場では、距離表示杭が100ヤード・150ヤード・200ヤードの3つあります。
しかし、100ヤード以内に距離表示杭があるゴルフ場は少ないです。
だいたい40ヤードから80ヤード程度、ピンに寄せたいくらいの距離が残った時、周りに距離表示杭が無いため、どうしてもあいまいな距離認識になってしまうことも、しばしばあるのではないでしょうか?
2.3. 自分の飛距離を把握できる
ピンまでの正確な距離が測定できるため、自分が打ったボールの飛距離も正確に把握できます。
例えば7アイアンで150ヤードくらいと、なんとなく決めていた自分の飛距離が、意外とグリーン手前までしか飛んでいなかったり、少しオーバーしていたり、そうなったとき、ボールが止まったところからピンまでを歩測すれば、自分の正確な飛距離を把握することができます。
3.距離計の選び方
レーザー式とGPS式、それぞれの特徴を考慮し自分に合ったタイプの距離計を使用することをおすすめします。
どちらを選ぶか悩んでいる方は以下をご参考にしてみてください。
3.1. レーザー式とGPS式、どっちがいいの?
◇正確性と操作性重視は「レーザー式」
まず、”正確性”という面ではレーザー式に軍配があがるでしょう。
電波を使ったGPS式の距離計の誤差は±5ヤード程度なのに対して、レーザー式の距離計の誤差は±1ヤード以内と、レーザー式はとても正確に測定できます。
また、操作性においてもレーザー式の方がシンプルで簡単な操作です。
操作手順が少ない分、レーザー式の方が簡単に使えるでしょう。
◇持ち運びやすさと価格の安さは「GPS式」
一方、持ち運びやすさではGPS式が優れています。
GPS式の距離計には腕時計タイプのものがあり、腕につけているだけでいつでも使えます。
レーザー式の距離計はiPhoneを2~3台重ねた程度の大きさがあり、取り出したり持ち運びする際に多少煩わしさを感じることもあります。
また、価格の安さで選ぶならGPS式の方が良いでしょう。
4.おすすめのゴルフ距離計、人気比較ランキングTOP6!
ここからはゴルフギアのフィッティング専門店、「ゴルフパフォーマンスフィッティング」の徳嵩 力一さん監修のもと、おすすめのゴルフ距離計人気比較ランキングをお届けします。
6位:GOLFBUDDY「golfbuddy aim w10」
golfbuddy aim w10|GOLFBUDDY
GOLFBUDDYの腕時計タイプのGPS式距離計は、スタイリッシュなデザインで、表示もシンプルでわかりやすいです。
また、スコアの入力・管理もでき、わざわざスコアカードに記入して、計算する手間も省けます。
5位:ユピテル(YUPITERU)「Yupiteru GOLF YGN6200」
ユピテルのディスプレイタイプのGPS式距離計は、グリーンまでの距離意外にも、バンカーや池までの距離など、コースレイアウトに合わせてさまざまな距離が表示されます。
PLM-600-R|YUPITERU
初めて行くコースなど、コースレイアウトが分からない際でも、一目でホール全体を把握することができます。
4位:GARMIN(ガーミン)「GPS Approach S62」
GARMINの腕時計タイプのGPS式距離計は、デザイン性もさることながら、機能性抜群です。
GPS Approach S62|GARMIN
ゴルフアプリとペアリングすれば、プレーの傾向を把握し、風速や風向きを考慮しながら、推奨のクラブや打つべき距離を表示します。
このほかにも便利な機能があるほかに、時計や心拍数計、Suica機能も搭載しており、普段使いの腕時計としてもとても便利な商品です。
3位:Nikon「COOLSHOT PRO STABILIZED」
Nikonのレーザー式距離計は光学式の最新機能により、手ブレ機能に長けていて、簡単にターゲットへレーザーを当てることが可能です。(最高級モデルのSTABILIZEDのみ)
COOLSHOT PRO STABILIZED|Nicon
高低差を表示させる機能のON/OFFも可能で、競技での使用と普段のプレーでの使用との両方で役立ちます。
2位:ゴルフライブ 「ベタピンスコープII」
レーザー式距離計のベタピンスコープの良さは、なんといってもコスパの良さ。
価格が19,800円(キャンペーン価格)という安さで、高低差距離表示対応で、正確な距離計測が可能です。
大手ゴルフスコープが同様の機能で5万円以上の価格がすることもしばしばあるので、性能とのコストパフォーマンスを考えると、ベタピンスコープIIはとてもおすすめできるゴルフスコープと言えます。
また定価は24,800円ですが、キャンペーン中の今なら19,800円で手に入れることができます。
1位:Bushnell(ブッシュネル)「ピンシーカーツアーV5」
アメリカのトップメーカーであるBushnellのレーザー式距離計は、PGAプロをはじめ、世界中のゴルファーが愛用している距離計です。
ピンシーカーツアーV5|Bushnell
正確性や使いやすさはもちろんのこと、打ち上げ・打ち下ろしのほかに、気圧や気候環境も読み込み、推奨する距離を表示してくれます。
競技志向の方はこの商品を選べば間違いないです。
5.まとめ
セルフプレーが主流となっている現在、ゴルファーにとって距離計は欠かせないものとなりつつあります。
ファストプレーに繋がり、余計な思考を排除することによりプレーに集中できる上、キャディさんが教えてくれること以上の情報を即座に把握することができます。
また、自分の正確な飛距離を認識したり、コースを戦略的にプレーすることができるため、ゴルフの技術向上に非常に役立つアイテムとなります。
競技志向で正確性を求める方はレーザー式距離計、機能性や持ち運びやすさを求めるかたはGPS式距離計が向いています。
今後のゴルフ人生を充実させるアイテムとなること間違いなしですので、ぜひチェックしてみてください。
コスパの良いゴルフスコープが欲しい方には、ベタピンスコープがおすすめです。