「スルーザグリーンってよく聞くけど、どこまでの範囲?」「6インチプレースって正式なルールなの?」――ゴルフを始めたばかりだと、こういう疑問につまずきますよね。同伴者に「ここはスルーザグリーンだから動かしてOK」と急にボールを動かされて、戸惑った経験のある方も多いと思います。
スルーザグリーンとは、コース上でティーグラウンド・グリーン・ハザードを除いたすべての場所を指す用語です。よく耳にするのは「スルーザグリーン6インチプレース」というローカルルール。これはボールが好ましくない場所に止まったとき、ホールに近づかない6インチ以内であれば無罰でプレースできる制度です。
ただし、ここで知っておきたい大事な点が一つあります。実は2019年のゴルフ新ルール改訂で「スルーザグリーン」は「ジェネラルエリア」という名称に変更されています。現場では今でもスルーザグリーンと呼ばれることが多いですが、両者の違いを理解しておくと、新旧ルールが混在する場面でも迷いません。
そこでこの記事では、スルーザグリーンの正確な意味・範囲、6インチプレースの正しい運用、新ルールでの「ジェネラルエリア」との違い、そしてスルーザグリーン上で起きやすい5つのトラブルとその対処法まで、検索上位サイトの中で最も網羅的に解説します。
小原大二郎

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目次
1. スルーザグリーンってなに?意味と範囲をわかりやすく解説
1.1 困ったときに使える「スルーザグリーン6インチプレース」とは
1.2 6インチプレースと6インチリプレースの違い【間違いやすい用語】
1.3 6インチプレースで起こりがちな3つの誤解
1.4 6インチプレースを使うときの4つの注意ポイント
1.5 フェアウェイとラフの総称としての「スルーザグリーン」
1.6 「スルーザグリーン ノータッチ」とは?
2. スルーザグリーンとジェネラルエリアの違い【2019年新ルール】
2.1 2019年改訂で「ジェネラルエリア」に名称変更
2.2 新ルールにおける5つのエリア区分
2.3 現場では今も”スルーザグリーン”が使われる理由
3. スルーザグリーン特有のトラブル5選と対処法
3.1 カート道にボールが止まったらニヤレストポイントへ
3.2 木の下にボールを落としたらアンプレアブルを宣言
3.3 ボールが行方不明になったら1打罰を受けドロップ
3.4 ピッチマークにボールが沈み込んだら無罰でドロップ
3.5 同伴者にボールを動かされたら無罰でリプレース【新ルール】
1. スルーザグリーンってなに?意味と範囲をわかりやすく解説
スルーザグリーンとは、ティーグラウンド・グリーン・池やバンカーなどのハザードを除いた、コース内のすべての範囲を指す用語です。簡単に言えば、フェアウェイとラフが中心。コース全体の大部分を占めるエリアなので、ラウンド中はこの範囲でルール判断する場面がもっとも多くなります。
「スルーザグリーン」と聞くとセットで連想されるのが、有名なローカルルール「スルーザグリーン6インチプレース」。まずはこの6インチプレースから順に整理していきます。
1.1 困ったときに使える「スルーザグリーン6インチプレース」とは
「スルーザグリーン6インチプレース」とは、自分にとって不利な場所にボールが止まったとき、ボールから6インチ以内でホールに近づかない場所であれば、無罰でボールを置き直せるというローカルルールです。
例えば、以下のような場面で活用されます。
- 他のプレイヤーが作ったピッチマークやディボット跡にハマってしまったとき──傷んだ芝を打つストレスを軽減できます
- 木の根元にボールが転がって打つのが困難なとき──怪我やクラブ破損のリスクを避けられます
※ピッチマーク:ボール落下時にできるへこみ
※ディボット跡:ショットでクラブヘッドが芝を削り取った跡



ローカルルールとは、そのゴルフ場やコンペで独自に定められた特別なルールのことで、正式な競技会では用いられません。
1.2 6インチプレースと6インチリプレースの違い【間違いやすい用語】
意外と多くの方が間違えているのが、「6インチリプレース」という呼び方です。正しくは「6インチプレース」で、これは用語として明確に区別されています。
| 用語 | 意味 | 使う場面 |
| プレース | ボールを地面に置くこと(場所はその時の状況による) | 6インチプレース、グリーン上のマーク後など |
| リプレース | 元あった場所にボールを戻して置くこと | マーク前の位置に戻すとき、ボール拾い上げ後の復元など |
つまり「6インチリプレース」だと「6インチ離れた元の場所に戻す」という意味不明な動作になってしまいます。「6インチ離れた場所に新しく置く=6インチプレース」が正しい用語です。
スルーザグリーン6インチプレースは、現場では以下のように略して呼ばれることもあります。
- 6インチプレースOK──そのコースで6インチプレースが認められている合図です
- オール6インチ──コース全体で適用されるという意味で使われます
- 6インチ──ホール開始時にキャディや同伴者が短く言う省略表現です
1.3 6インチプレースで起こりがちな3つの誤解
6インチプレースは便利なルールですが、ありがちな誤解が3つあります。これを知らないと同伴者とのトラブルにもなりやすいので、しっかり押さえておきましょう。


- 6インチプレースは正式なルールではない──あくまでローカルルールで、正式競技では使えません
- 「6インチリプレース」ではなく「6インチプレース」──元の場所に戻すわけではありません
- ルールに甘え過ぎるのはNG──スコアアップ目的で連発すると同伴者の心証を悪くします
① 6インチプレースは正式なルールではない
当然のようにボールを移動させて、同伴者に注意された経験はありませんか?6インチプレースは共通のルールではなく、あくまでローカルルールに過ぎません。これを正式なルールと勘違いして、勝手に移動してしまう方が最近増えているようです。



② 「6インチリプレース」ではなく「6インチプレース」
前のセクションでも触れましたが、「6インチリプレース」は誤用です。「リプレース」は元の場所に戻すことなので、6インチ離れた場所に置くなら「プレース」が正しい言い方になります。
③ ルールに甘えすぎるのはNG
「6インチプレースOKだから、どんどん動かしてスコアを上げてしまおう」と考えるのはやめましょう。
ゴルフは、基本的にボールに触れることなくプレーすること(ノータッチプレー)が原則です。このルールは、芝の状態などでノータッチが厳しいときやスロープレー防止のために、ゴルフの原則を破って設定されているもの。毎回のように移動させていたら、同伴者を不愉快にさせてしまうのは間違いありません。ルールをあてにしすぎないようにしましょう。
1.4 6インチプレースを使うときの4つの注意ポイント
スルーザグリーン6インチプレースを実際に使うときは、以下の4点に注意してください。
- 絶対に「6インチ」を守る──6インチ=15.24cm、これを超えると2打罰になります
- 実力のある人はルールを使わない──スコア110を切れる方は基本「あるがまま」でプレー
- 6インチプレースを嫌う人に注意──海外勢や競技志向のゴルファーには使わない選択も
- ボールを拭く前にルールをチェック──「拭いてもOK」かはローカルルール次第です
① 絶対に「6インチ」を守ること
移動させるときは絶対に「6インチ=15.24cm」以内に収めてください。
「6インチ……だいたいこれくらいかな?」と20cm動かしてしまう人もいれば、平気で1mぐらい動かしてしまう人もいるようです。もちろん毎回定規やメジャーで計測する必要はありませんが、目安は持っておきたいところ。
一部のゴルフ場では6インチの目安が描かれたスコアカードもあるので、それを参考にしたり、プレー前に自分の持ち物で目安をつけておきましょう。たとえば、このスコアカードケースは縦の長さが約15cm=6インチに作られています。プレー中ずっと持ち歩いていれば、悩むことなく6インチプレースができます。


スコアカードケース 縦大きめサイズ |楽天市場
身近なものでは1000円札の長辺がちょうど15cmです。プレー前に確認しておくと安心です。
6インチ以上動かしたり、ホールに近づくように移動させてしまうと、「誤所からのプレー」で2打罰。これを何度も繰り返すと、最悪の場合は競技失格もありえますので気をつけましょう。
② 実力のある人はルールを使わない
スロープレーになりにくい人や、多少ライが悪くてもそれなりに打てる方は、このルールを使わないようにしましょう。
ゴルフの原則は「あるがままに打つ」こと。このルールを使わないに越したことはありません。



スロープレーになりがちな方も、「どうしても打てない!打ってもこれは絶対にダメだ!」というときだけ、このルールを使うようにしてください。
③ 6インチプレースを嫌う人に注意
6インチプレースが嫌いな同伴者と一緒のときは、このルールを使わないようにしましょう。
6インチプレースは重要なゴルフの原則を破ったものなので、反対しているゴルファーもかなりいます。中には「6インチプレースなんて外道だ」と心底嫌っている方も。そうした方とプレーする際にもし6インチプレースを使ってしまうと、もう一緒にゴルフしてもらえなくなる可能性があります。
また、海外では基本的にこうしたルールはなく、説明すると嫌な顔をされたり、驚かれたり、笑われたりすることもあるようです。海外でプレーするときは使用しないほうが無難です。
最も良いのは、こうした例外的なルールに頼らなくてもよいレベルにまで実力を高めること。6インチプレースを使っていいか悩む必要もありませんし、余計なトラブルを避けることもできます。



以下の記事では上達に欠かせないスイングの基本をイチから解説するとともに、効果的な3つの練習方法をご紹介しています。上達したいという気持ちが少しでもある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を読んでみる
④ ボールを拭く前にルールをチェック
ボールに泥がついていたからといって、すぐに拭かないようにしましょう。
ボールを拭く前に、その日のルールに「6インチプレース時にボールを拭いてもよい」という文言があったかを必ず確認してください。多くのゴルフ場・コンペでは6インチプレース時の拭き取りが認められていますが、これはローカルルール次第なので、プレー開始前にチェックしておくのが安全です。
1.5 フェアウェイとラフの総称としての「スルーザグリーン」
スルーザグリーンとは、主にフェアウェイとラフの総称で、ゴルフ規則ではこのように定められています。
「スルーザグリーン」とは次のものを除いたコース内のすべての場所をいう。
a. プレー中のホールのティーインググラウンドとパッティンググリーン
b. コース内のすべてのハザード


ゴルフ場 |Wikipedia
上の図では、3番と7番がスルーザグリーンに当たります。
間違えやすいですが、7番と8番の間――グリーンを取り囲む短い芝の区域であるグリーンエッジ(カラー)はスルーザグリーンの範囲内です。一方、OB(4番)はそもそも「コース外」という扱いなので、スルーザグリーンには含まれません。
バンカーは地面から芝や土を取り払い、代わりに砂を入れて作られた範囲とされます。たとえバンカー内にあっても、下のように少しでも草で覆われている部分があれば、その部分はバンカーではなくスルーザグリーンです。


北海道バンカー |ザ・ノースカントリーゴルフクラブ
ウォーターハザード(新ルールではペナルティエリア)は、黄色か赤色の杭で示されます。杭と一緒にライン(紐)で示されている場合もあります。
ウォーターハザードを示す杭そのものはハザード上とみなされ、杭の内側(スルーザグリーン側)同士を結んだ仮想ラインより内側がウォーターハザードです。ラインも併用されている場合は、そのラインの外側が境界線になります。ラインそのものもハザード上にあるという扱いです。


どちらのハザードの場合も、少しでもボールが範囲内にあれば、そのボールはハザード内にあるとみなされます。
また、サブグリーンもスルーザグリーンに含まれます。
メンテナンス対策や練習用としてコース内にグリーンが2面あるコースもあり、そのうちプレー中に使われていない方のグリーンをサブグリーンといいます。下の写真では、奥がサブグリーンです。


桜吹雪の緑ゴルフコース |メリーのゴルフ奮戦記
サブグリーンはルール上「目的外のパッティンググリーン」とされ、この上にボールがある場合は無罰で救済を受けなければなりません。ボールを拾い上げ、救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内かつホールに近づかない場所にボールをドロップします。
1.6 「スルーザグリーン ノータッチ」とは?
「スルーザグリーン ノータッチ」という表記、ゴルフコンペなどでよく目にしますよね。これは要するに、スルーザグリーン上のボールには触ってはいけない=「『スルーザグリーン6インチプレース』はルールとして適用しません」という意味です。
先ほども書きましたが、スルーザグリーン6インチプレースはあくまでローカルルール。「ノータッチ」と明示されていればわかりやすいですが、もしルールの適用が分からなければコンペの主催者に必ず確認を取るようにしましょう。
2. スルーザグリーンとジェネラルエリアの違い【2019年新ルール】
「最近のゴルフルール本にはスルーザグリーンって書いていない気がする」――そう感じた方は鋭い観察眼の持ち主です。実は2019年のゴルフルール大改訂で、「スルーザグリーン」という用語は公式には使われなくなりました。新しい呼び名は「ジェネラルエリア」です。


2.1 2019年改訂で「ジェネラルエリア」に名称変更
2019年1月1日に施行されたR&Aと全米ゴルフ協会(USGA)共通の新ゴルフ規則で、コース内のエリア区分が再整理されました。それまで「スルーザグリーン」と呼ばれていた範囲は、「ジェネラルエリア(General Area)」という名前に変わっています。
定義もシンプルになりました。新ルールでは、「ティーイングエリア・バンカー・パッティンググリーン・ペナルティエリア・OB以外のすべての場所」がジェネラルエリアです。フェアウェイ、ラフ、林、カート道、サブグリーン――広い意味で「コースの大部分」がここに含まれます。
2.2 新ルールにおける5つのエリア区分
2019年新ルール下では、コースは以下の5つのエリアに区分されます。旧ルールとの対応も併せて整理しました。
| 新ルール(2019〜) | 旧ルール | 主な範囲 |
| ティーイングエリア | ティーグラウンド | ティーイングマーカーで区切られたティーショットの場所 |
| ジェネラルエリア | スルーザグリーン | フェアウェイ・ラフ・林・カート道など、コースの大部分 |
| バンカー | ハザード(バンカー) | 砂で構成された区域。新ルールでは独立したエリアに格上げ |
| ペナルティエリア | ウォーターハザード | 赤杭・黄杭で示される。水域以外も含められるよう拡張された |
| パッティンググリーン | パッティンググリーン | パッティングの最終目的地。フリンジは含まない |
変更のポイントは大きく2つです。
- バンカーが「ハザード」から独立したエリアに格上げされた──バンカー専用のルールが整理されました
- 「ウォーターハザード」が「ペナルティエリア」に変わり、対象が広がった──水以外の救済困難な区域も含められるように
そして新ルールでは、ドロップの仕方も変わっています。旧ルールでは「肩の高さ」からドロップしていたものが、新ルールでは「膝の高さ」に変わりました。これは2019年以降、すべての救済処置で共通の変更です。
2.3 現場では今も”スルーザグリーン”が使われる理由
新ルール施行から年数が経っているのに、なぜ多くのゴルフ場やゴルファーは今でも「スルーザグリーン」と呼ぶのでしょうか?
理由はシンプルで、長く使われてきた名称ほど現場に定着していて切り替えが進みづらいからです。スコアカードに「スルーザグリーン6インチプレース」と印字されているコースも残っていますし、ベテランゴルファーや古いゴルフ書籍も旧用語のまま。新ルール上の正式名称は「ジェネラルエリア」ですが、両者はほぼ同じ範囲を指す同義語として捉えれば実用上は問題ありません。
とはいえ、競技ゴルフや公式試合の場では、必ず新ルール(ジェネラルエリア)が使われます。混乱しないよう、両方の呼び方を覚えておくのが安心です。
3. スルーザグリーン特有のトラブル5選と対処法
ゴルフには審判がいないため、自分でルールを覚えておかないとトラブルに対処できませんし、同伴者ともルール解釈の食い違いで揉めかねません。ここでは、スルーザグリーン(ジェネラルエリア)で起こりやすい5つのトラブルと、その対処法をまとめてご紹介します。


- カート道にボールが止まった──ニヤレストポイントから1クラブレングス以内に無罰でドロップ
- 木の下にボールを落とした──アンプレアブルを宣言し1打罰で3つの選択肢から救済
- ボールが行方不明になった──3分以内に発見できなければ1打罰でドロップ(新ルール)
- ピッチマークにボールが沈み込んだ──無罰でドロップ可、新ルールでラフでも適用可に
- 同伴者にボールを動かされた──新ルールでは無罰でリプレース可
3.1 カート道にボールが止まったらニヤレストポイントへ
カート道にボールが止まってしまった場合、ペナルティなしで、ボールを「救済のニヤレストポイント」から1クラブレングス以内のホールに近づかない所にドロップして打ち直すことができます。
救済のニヤレストポイントは、以下の3つの条件を満たす点です。
- ボールの止まっている場所に最も近いコース上の場所──元の位置から最短距離で求めます
- ホールに近づかない──少しでもホールに近づく位置はNGです
- ストロークするときに、救済対象の障害がなくなる場所──スタンスもクラブも障害物にかからないこと
ボールから最も近い場所といっても、そこにボールを置いてスタンスを取ったときに、スタンス位置がカート道上になるのは避けましょう。スタンスがカート道にかかる場合は救済の対象になります。
例として、下の図をご覧ください。カート道上の赤色の位置にボールが止まったとき、救済のニヤレストポイントは黄色の位置です。
ボールが止まっている場所に最も近いコース上の場所と言われると、紫色のあたりに動かしたくなりがちです。ですがコース上でスタンスを取ることを考えると、ボールの移動距離が最も短くて済むのは黄色の位置になります。よってニヤレストポイントはここになります。


自分がスタンスを取る場所を考慮した上で、最もボールの移動距離が少なくなる場所を選択してください。新ルールでは膝の高さからドロップするのを忘れずに。
3.2 木の下にボールを落としたらアンプレアブルを宣言
木の根元などにボールが入り、どうやっても打てない状態になったときは、「アンプレアブル」を宣言し処置を受けましょう。
アンプレアブルとは「もうプレー不可能です」と宣言することです。たとえば、木の根元にボールが飛び絶対に打てないとき、バンカーに深くのめり込んだときなどは、無理に打とうとするより、アンプレアブルとした方が打数を重ねずに済みます。
アンプレアブルを宣言したら、まず1打罰を加え、以下の3つの措置から自分がベストだと思うものを選んで救済を受けることができます。
① 最後に打った場所にボールを戻す
スルーザグリーン上であれば、最後に打った場所のあたりにドロップして、再度プレーすることができます。
② ホールとボールを結んだ線上で、ボールよりも後方にボールをドロップ
まず、ホールとアンプレアブルのボールの位置とを線で結びます。そしてその線上で、ボールよりも後方にボールをドロップして、再度プレーします。線上でボールよりも後方の位置であれば、距離に関係なく好きなところにドロップできます。


ただし、アンプレアブルのボールがバンカー内にある場合は、ドロップできるのはバンカー内のみです。
③ ボールから2クラブレングス以内にドロップ
アンプレアブルのボールの位置から2クラブレングス以内のホールに近づかないところにボールをドロップして、再度プレーすることができます。これもアンプレアブルのボールがバンカー内にある場合は、バンカー内にドロップしなければなりません。
ちなみに、アンプレアブルで措置を受ける際には、ボールを拭いたり、別のボールに取り替えることができます。ドロップ高さは新ルールで膝の高さです。
3.3 ボールが行方不明になったら1打罰を受けドロップ
ボールが行方不明になり、規定時間内に発見できなかった場合(=ロストボール)には、1打罰を受け別のボールを打ち直します。
ここで重要な変更点があります。ボールの捜索時間は、旧ルールの「5分以内」から、新ルール(2019年〜)では「3分以内」に短縮されました。スロープレー防止のための変更です。3分経った後にボールが出てきても、紛失球扱いで打つことができません。
別のボールを打ち直すときは、最後にボールを打った場所のできるだけ近くにボールをドロップして、プレーを再開できます。
また、たとえボールを3分以内に発見しても、そのボールが自分のものであると確実に判断できなければ、ロストボール扱いになるので注意してください。
ちなみに、ショット後に「ボールが行方不明になった可能性がある」と思ったときは、暫定球を打つようにしましょう。後で紛失が確定したときに、戻って打ち直す手間が省けます。
3.4 ピッチマークにボールが沈み込んだら無罰でドロップ
ボールが着地した時の勢いで地面に穴(ピッチマーク)ができ、そこに自分のボールが食い込んでしまった時には、ペナルティなしで、そのボールがあった場所にできるだけ近くかつホールに近づかないところにドロップすることができます。


番手ごとの距離の把握 |理想のゴルフ
このルールは、以下の条件を満たす場合に適用されます。
- 自分のボールが作ったピッチマーク──他人のボールが作った穴は対象外でした(旧ルール)
- スルーザグリーン上(=ジェネラルエリア)の地面に食い込んだボール──新ルールでは適用範囲が拡大しました
ここも新ルールで大きく変わったポイントです。旧ルールでは「フェアウェイの芝の長さかそれより短く刈ってある区域」のピッチマークに限定されていましたが、新ルール(2019〜)ではジェネラルエリア全域(ラフを含む)で食い込んだボールも無罰救済の対象になりました。ラフでボールが沈んだときも、堂々と救済が受けられます。
ちなみに、ボールを拾い上げた際にはボールを拭くことができるので、付着した芝や土を取り除いてからドロップしましょう。
3.5 同伴者にボールを動かされたら無罰でリプレース【新ルール】
2019年新ルールで大きく変わったのが「人や物が偶然ボールに触れたときの扱い」です。
旧ルールでは、自分以外のプレーヤーやキャディがあなたのボールに偶然触れて動かしてしまった場合、状況によってペナルティが発生しました。しかし新ルールでは、「偶然」によるボールの動きは無罰。ボールを元の位置にリプレースして、プレーを続行できます。
ありがちなケースは以下の通りです。
- 同伴者が誤って自分のボールを蹴ってしまった──無罰でリプレース
- キャディがバッグを置く際にボールに触れた──無罰でリプレース
- カートやコース整備車が偶然ボールに触れた──無罰でリプレース
ボールが動いてしまったら、できるだけ正確に元の位置に戻すこと。これが新ルールの大原則です。「故意に動かした」場合は別途ペナルティが発生するので、その点だけ注意しましょう。
4. スルーザグリーンに関するよくある質問(FAQ)
Q1. スルーザグリーンとジェネラルエリアの違いは何ですか?
用語が違うだけで、指す範囲はほぼ同じです。「スルーザグリーン」は2018年までの旧ルールの用語、「ジェネラルエリア」は2019年新ルールから使われている正式名称です。両方ともティーイングエリア・グリーン・バンカー・ペナルティエリア・OBを除いたコース内すべてを指します。実用上は同義語と考えて問題ありません。
Q2. 6インチプレースは正式なルールですか?
いいえ、正式ルールではありません。「6インチプレース」はあくまでローカルルールで、そのゴルフ場やコンペが独自に設定するもの。プロのトーナメントや公式競技では使えません。アマチュアのプライベートラウンドやコンペで、スロープレー防止と初心者配慮のために設けられている制度です。
Q3. 「6インチリプレース」という呼び方は間違いですか?
はい、用語としては誤りです。「リプレース」は元の場所に戻すことなので、6インチ離れた場所に置く動作には使えません。正しくは「6インチプレース」(プレース=置く)です。現場では混在して使われていますが、正式な用語の使い分けは知っておきましょう。
Q4. 「スルーザグリーン ノータッチ」とは何ですか?
「スルーザグリーン上のボールには触ってはいけない」=「6インチプレースは適用しない」という意味です。コンペのスコアカードや競技要項に「ノータッチ」と書かれていれば、ボールはあるがままにプレーする必要があります。当日のルール表記に従いましょう。
Q5. ラフでも6インチプレースは使えますか?
使えます。ラフはスルーザグリーン(ジェネラルエリア)の一部なので、コースが6インチプレースを認めていればラフでも適用可能です。ただし芝が長くてホールに近づかない位置を取りにくい場面もあるので、6インチを正確に守って、フェアな位置に置くようにしてください。
5. まとめ
ゴルフはルールやマナーに厳しいスポーツであり、その上、審判が存在しません。そのため、ゴルファー一人ひとりがしっかりとルールやマナーを守るように心がけていくことが大切です。
特にコースの大半を占めるスルーザグリーン(ジェネラルエリア)上でのルールを守らなければ、同伴したプレイヤーとのトラブルが起きてしまうかもしれません。
今回押さえておきたいポイントを最後に整理しておきましょう。
- スルーザグリーンはコースの大部分を占めるエリア──フェアウェイとラフが中心
- 2019年新ルールで「ジェネラルエリア」に名称変更された──両者はほぼ同義
- 「6インチプレース」はローカルルール──正しい用語は「プレース」(リプレースではない)
- 新ルールでドロップは膝の高さ──ロストボール捜索は3分以内
- 偶然のボール接触は無罰──新ルールで大きく緩和されました
まずはここに書かれていることを頭に入れて、楽しく気分のよいプレーをしていきましょう。
ルールに対する理解を深めたら、次にスイングを上達させていきましょう。ルールやマナーをしっかりと守って気持ちよくプレーできることに加えて、綺麗なスイングでよいスコアを出せるゴルファーこそ一流ですよね。
下の記事では、上達を目指すすべてのゴルファーに役立つ各ステップごとのスイングのポイントに加え、正しいスイングを身につけるのに効果的な3つの練習方法について説明しています。こちらも併せてご覧ください。
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