シード権とは
シード権とは、プロゴルフトーナメントにおいて、翌年のトーナメント出場権のことを言います。シード権は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が管理しています。
日本男子プロのシード権に関しての規定は2015年から変更され、賞金ランキング1~60位が「第1シード」、61~75位が「第2シード」とされました。このシード権を得ることが出来れば、予選会(QT)に参加しなくてもトーナメントに優先的に参加することが出来ます。
第1シードと第2シードでは、ツアートーナメントへの出場優先順位が大きく異なります。以下が出場優先順位です。
1. 賞金王(翌年から5年間)
2. 日本ゴルフツアー選手権/日本オープンゴルフ選手権/日本プロゴルフ選手権の優勝者(翌年から5年間)
3. ゴルフ日本シリーズの優勝者(翌年から3年間)
4. ツアートーナメント優勝者(その年と翌年から2年間)
5. 賞金ランキング1~60位=第1シード(翌年の1年間)
6. 永久シード(翌週から永久)
7. 会長の推薦(そのツアートーナメントのみ)
8. 前年ツアートーナメント優勝者(そのツアートーナメントのみ・翌年から5年間)
9. 前年ツアートーナメント1~10位(翌年のそのツアートーナメントのみ)
10. 直近のツアートーナメント1~10位(直後のツアートーナメントのみ)
11. チャレンジトーナメント賞金王(翌年の1年間)
12. チャレンジトーナメント年間3勝者(その年の残りのツアートーナメント)
13. JGTOが指定するチャレンジトーナメント優勝者(JGTOが指定するトーナメントへの出場)
14. 当該年度に行われるリランキングの1~10位(フォールシャッフル)(その年の残りのトーナメント)
・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・
20. 賞金ランキング61~75位=第2シード(翌年の1年間)
・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・
このように、第1シードの選手は5番目なのに対し、第2シードの選手は20番目となってしまいます。そのため、出場枠の少ないトーナメントの場合、第2シードの選手は参加できない可能性が高いです。
しかし、第2シードの選手は「リランキング(フォールシャッフル)」の対象となり、秋までに対象選手内で上位10名に入れば、出場優先順位14番目のグループに入ることが出来るというチャンスがあります。
また、優先順位6番目の「永久シード」というものもあります。永久シードは1973年以降のツアートーナメントで、25勝した人が得られる権利です。JGTOによる永久シード獲得者はこれまでに男子7名しかいませんが、これを獲得すれば半永久的にツアートーナメントに参加することが出来ます。
ちなみに、女子選手のシード権に関してはJLPGAが管理しており、賞金ランキング上位50名がシード権を獲得することが出来ます。賞金ランキング上位50名は、ツアートーナメントへの出場優先順位が1番目です。永久シードはツアーで30勝以上した人に与えられ、優先順位は12番目です。