ゴルフは左手の使い方が大きく影響するスポーツです。
それは、右手に比べ左手の可動域の方がスイングでは大きいためです。
一方利き手は右の方が多いので、つい右手に頼りすぎて悩まれる方も多いのではないでしょうか?
左手を正しく使えるようになればスイングの安定感が増し、おまけに本来持つ右手の力を生かすことが出来るようになります。
また、以前当サイトで、古閑美保プロと対談した時にも話題に上がりましたが、マメができる位置でも、良し悪しがわかります。
そこで今回は、スイングにおける左手の正しい使い方と、それを身につけるための練習法を紹介します。
“ざっくり言うと…”
- 左手はスイングの要!
- 右手の使いすぎはダフリや突っ込み、すくい打ちなどの原因に…
- 適切な手首の角度やグリッププレッシャーを身につけるには「ボール練習法」が効果的
- 左手を適切に使ったなめらかなスイングをするには「ビジネスゾーン」に注目
- ボール練習法とビジネスゾーンの鍛え方は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.106 第3章に詳しく記載!
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目次
2. スイングでの正しい左手の使い方6ステップ
2.1 アドレスは左胸の前に構える
2.2 テークバックは左わきを締める
2.3 ダウンスイングは左ひじを身体のほうに引き付ける
2.4 インパクトは左手の甲を意識する
2.5 フォロースルーは左腕をまっすぐ伸ばす
2.6 フィニッシュでは重心が左に乗っているのが理想
3. 左手の使い方が上手くなる練習法
3.1 意識してほしい3つのポイント
3.2 左手の片手打ち練習のやり方
1. スイングの要!左手の重要性と役割
左手はスイングで「リード(ハンドル)役」となり、飛び・方向性を大きく左右します。そのため左手は「エンジン役」である右手のパワーを生かす意味でも、スイング全体を安定させる意味でもとても重要なのです。
しかしつい使いやすい右手に偏ってしまい、ミスショットを招いてしまう方も多いです。
以下の場面に心当たりがある方は、右手を使い過ぎているかもしれません。
- コックが早くほどけてしまい結果ダフる
- ボールを打ちにくいとき右肩が前に出て、突っ込みぎみになる
- 上げようとしてダウンスイングで右肩が下がり、体重も右足に残りすくい打ちになる
このようなミスショットが出る方は、左手の正しい使い方を学ぶことで徐々に左右の手のバランスが取れ、スイングが安定するはずです。
意識して使えば使うほど徐々に感覚は身についてきますので安心してください
本来器用な右手に加えて、左手の感覚が育てられればとても大きな武器になります。
左手の感覚、使い方をパーツとして覚えていくのではなく、それをうまく身体と同調させて動かしていくことが大切です。それを身につけるためには「ボールを使った練習」が効果的です。 手や腕をなめらかに動かせるようになるためのゴムボールを使った練習方法は、書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.123に詳しく記載されています。(詳細はこちら)
それでは次の章から、スイング中の正しい左手の使い方を6つのステップに分けて紹介していきます。
2. スイングでの正しい左手の使い方6ステップ
この章では、スイング中の左手の使い方を6つのステップに分けて紹介します。
正しい左手の使い方をおさえて、3章での練習につなげましょう!
2.1 アドレスは左胸の前に構える
アドレスで左手を意識するとグリップが安定し、同じ構えを再現しやすく、ボールと身体に適度な距離を空けることが出来ます。
具体的な構え方は以下の通りです。
②右手は、身体の横から添えるようにして持ってくる
左手を軸にアドレスを行い、インパクトでこの姿勢に戻るようにスイングをしていきます。左手を軸にすることでご自身とボールの間に適切な距離が保たれ、再現性が高まります。
アドレスをすると同時に、「正しいグリップ」ができているかを確認することも大切です。正しいアドレスができていても、グリップが不適切であればスイングがスムーズにできませんよね。 身体の動きをクラブに伝える大切なグリップ、その正しい握り方は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.42「ゴルファー人生を左右するグリップ」で詳しく説明しています。(詳細はこちら)
2.2 テークバックは左ひじを柔軟に伸ばす
テークバックは右手でクラブを持ち上げるように行うと結果的に右手が過度に動いてしまい、ミスショットを招きやすくなります。なので、左手を意識したテークバックにしましょう。そのためのポイントを3つ紹介します。
- 左ひじを柔軟に伸ばす
- 左手の角度を保つ
- 左わきを締める
テークバックでは左ひじをまっすぐ伸ばすのが理想です。ですが可動域の大きいプロとは違い、一般の方がそれを真似しようとすると左手全体に力が入りすぎたり、右ひじが浮き上がってしまうなど不自然なスイングになってしまう可能性があります。
なので、左ひじは力が入りすぎない程度に出来る限り柔軟に伸ばしましょう。その際に、左わきを締める意識を持つとキレイに決まります。そしてトップにかけて左手の角度を保つことも忘れないでください。
テークバックで意識すべき3つのポイントをご紹介しましたが、これらを適した状態にするには、
- 前傾角度の維持などの姿勢
- 腰の動き
- 頭の軸のブレ
など、スイングの土台とも言えるべき部分がきちんとできているかも大切です。こうしたテークバック時に確認すべきスイングの土台におけるチェックポイントは、書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.73で写真を交えて詳しく記載されています。(詳細はこちら)
2.3 ダウンスイングは左ひじを身体のほうに引き付ける
ダウンスイングでは左ひじを身体に引き付けていくイメージを持つことで、必然的に肩をしっかり回したスイングになります。そして肩をしっかり回すと腰もきちんと回転することになり、身体を使ったスイングをすることができます。以下のダウンスイングの際の3つのポイントを押さえましょう。
- 左手首の角度を保つ(正しい手首の形に関しては「これで基本はバッチリ!ゴルフスイングの正しい手首の使い方」にて詳しく紹介しているので併せてご覧ください。)
- トップで地面を向いていた左ひじを、左わきを締めるようにして腹に向けて体に引きつけていく
- インパクトに向けて左腰を後ろに引っ張り、その勢いで左手(腕)をボールにぶるけるイメージ
アマチュアの方で手元で無理やりタメを作ろうとする動きになる方がいますが、上記のようにしてトップの手首の角度を保ち腰がしっかり回せれば、自然なタメが生まれるので手元で作り出す必要はありません。
手首の角度を保ったまましっかりと腰を回すためには、下半身を安定させてスイングする必要があります。下半身を安定させる、すなわちスイングの土台を確かなものにするためには「ビジネスゾーン」を鍛えていくのがよいでしょう。 ゴルフの上達を左右する「ビジネスゾーン」の鍛え方は書籍『ザ・ビジネスゾーン』のp.107 第3章で詳しく説明されています。(詳細はこちら)
2.4 インパクトは左手の甲を意識する
正確なインパクトを迎えるための一番のポイントは、左手を左胸の前に持ってくることです。最初にアドレスで左手を左胸の前にセットしましたが、インパクトで同じ位置に戻すのです。これができると左手甲でボールをまっすぐ押す形と、右手のひらでボールを真っすぐ押す形がリンクして右手のパワーを最大限に引き出したインパクトになります。
反対に右手でクラブをおろすように力が入るとコックが早くほどけてしまい、ボールの手前をダフるミスにつながりやすいです。
インパクトの「理想の型」を習得することはゴルフ上達への一番の近道であると言われています。さらに、狙い通りの球が打てるかどうかの99%もこのインパクトで決まるとさえ言われているほどインパクトは重要です。 ゴルフにおいてどれだけインパクトが大切かということは書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.87「弾道の良し悪しに直結する”インパクト”」にて詳しく説明しています!(詳細はこちら)
2.5 フォロースルーは左腕をまっすぐ伸ばす
フォロースルーでは、左手でクラブを目標に向かって大きく投げるようなイメージで左腕を伸ばしましょう。左腕が地面と平行になるまでは、左ひじをたたまずにまっすぐ伸ばしていきましょう。
ですが実際、そう意識しても左ひじが引けてしまう方も多いと思います。左ひじが引けてしまうのは、腰の回転が止まってしまい左腕がそれ以上伸ばせない体勢になっていたり、インパクト時に右手で打ちに行きすぎて左手の行き場がなくなっていることが原因です。
これを修正するためにフォロースルーでも腰の回転でスイングをリードすることで、左腕を伸ばして振りぬくことができます。
なお100円ショップやおもちゃ屋さんなどで売っているボールを使って、正しいフォロースルーの形や手の力加減をご自身でチェックすることが出来ます。以下のように行って、正しいフォロースルーの形を体感してみましょう。
②前傾姿勢を保ったまま身体を左にターンする
この時腰を回せているか、手に力を入れ過ぎてボールを潰していないかチェックしてください。手に余計な力が入っているとボールが潰れますが、それが実際のクラブになると手首をこねる動きにつながってしまうので注意です。
また、このボールをバックスイング方向とターゲット方向に飛ばし、その方向や手の向きをみることで正しく手/腕が使えているかがわかります。詳しい練習方法は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.123「自宅で簡単にできるボールを使った”スイングチェック”」をご覧ください。(詳細はこちら)
2.6 フィニッシュは左ひじをチェック
フォロースルーで左ひじの引けに注意とお伝えしましたが、フィニッシュも同様です。フィニッシュで左ひじが引けてしまっている方は、左肩甲骨が背骨の方に動いてしまっています。
左肩甲骨と背骨の距離を一定に保つことができれば、左ひじが引けることなく綺麗にたたまれたフィニッシュが出来るようになります。
次は、ここまでご紹介した左手の使い方を身につける練習法を紹介します。左手の扱いを身につけることでスイングが安定するので、初心者の方は練習の5割程費やしても良いです。また中級者~上級者まですべての方に効果的な練習ですのでぜひ取り組んで下さい!
スイングの終わりであるフィニッシュは何となく疎かにされがちですが、実はおざなりにはできない要素です。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、その言葉通りフィニッシュは大切です。 スイングの結果ともいえるフィニッシュをチェックすれば、ご自身がいいショットを出来たかがわかります。フィニッシュでチェックすべきたった4つのポイントは書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.163「疎かにしてはいけない”フィニッシュ”」で詳しく記載されています。(詳細はこちら)
3. 左手の使い方が上手くなる練習法
片手打ち練習はプロの練習や一般向けのレッスンでもよく取り入れられており、左手の使い方を体得するのに最適な練習方法です。
しかし右利きの方にとって不器用な左手のみでいきなりフルスイング練習するのはきつく、ポイントを外していると効果が出ません。以下ではそのためにおさえてほしいポイント3つご紹介します。
片手打ちで練習をすることにより両手の一体感を増し、自分の持っている力を最大限に発揮することができます。しかし、そのためには「土台」を鍛えることも重要です。 その土台というのは「ビジネスゾーン」です。ビジネスゾーンを徹底的に鍛え上げることで、身体と腕が一体となったなめらかなスイングができるようになります。ビジネスゾーンを鍛えるために効果的な「ティーの連続打ち」は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.109にて詳説。(詳細はこちら)
3.1 意識してほしい3つのポイント
片手打ちの練習で正しい左手の使い方を体得するためにおさえてほしいポイントが3つあります。
正しい左手の使い方とともに、体の使い方にも意識を向けて正確に何度でも打てる打ち方を探しましょう。
- 手先で打たず身体を使ってスイングする
- 中指・薬指・小指の3本をしっかり握って振る、親指・人差し指には力を入れない。
- インパクト後に、手の甲を折らないように注意。身体を使って最後まで振りぬく。
以上のポイントを頭に入れた上で、次から実際の練習方法を見ていきましょう。
この時、左手の人差し指にマメができていないかも同時に確認しましょう。
左手人差し指にマメができている場合、グリップの見直しが必要です。
グリップに関しては、下記記事で取り上げているので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
→「図解!ゴルフグリップの基本と握り方を完全ガイド!初心者でもできる正しい握り方」を読んでみる。
3.2 左手の片手打ち練習のやり方
できるようになれば確実に左手の使い方が上手になり、スイングがよくなる練習方法です。
最初からスムーズにはいかなくて大丈夫なので、じっくり取り組みましょう。
ステップ2. 慣れてきたらボールを打ちましょう。飛ばす必要はないのでクリーンヒットすることを意識します。最初はまともに当たらなかったり、ダフりやトップがあってもOK。根気よく続ければスムーズに打てるようになります。
ステップ3. スイングがスムーズになってきたら、フォロースルーのときに右手がグリップに届くかどうかチェックしてください。届かなければ両手でのスイングに生かせないので、このチェックも大切です。
参照|中日スポーツ
以上でご紹介した片手打ち練習法で正しい左手の使い方を身に着けたら、次はなめらかなスイングを身につけるのに効果的な練習をしていきましょう。腕を身体と同調させて、かつなめらかに動かすことが大切です。
以下の記事では片手打ち練習法に加えて、正しいスイングを身につけるのに効果的な「ボディドリル」と「連続素振り」の具体的な練習方法について説明しています。こちらも併せてご覧ください。
→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を読んでみる
4. まとめ
右利きの方にとって左手は扱いずらいものですが、その分感覚を掴めるようになれば大きなアドバンテージになります。ご紹介した片手打ち練習に取り組んで左手を正しく使ったスイングを目指しましょう。
さて、この記事では特に左手に注目をしながら正しいスイングに関してご説明してきました。こちらの記事で左手の使い方を身に着けたら、次は他のパーツも意識しながらスイング全体の流れについて確認しましょう。
ゴルフにおいては、スイングの各パーツの練習だけではなく、スイング全体を考えながら練習することが上達に繋がります。以下の記事ではスイングの基本的なポイントをイチから解説していますので、今一度チェックして、さらなる上達を目指していきましょう。
ゴルフスイングの基本を復習したいという方は、ゴルフ初心者向けスイングの基礎をご覧ください。
→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を読んでみる
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プロゴルファー古閑美保プロフィール(2008年、賞金女王)
11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より