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【図解】ゴルフでの正しい左手の使い方とは?基本の6ステップと左手グリップ・片手打ち練習法も解説

「ダフリや突っ込み、すくい打ちが止まらない…」そんな悩みの原因、実は右手の使いすぎかもしれません。

ゴルフは左手の使い方で決まる、と言われるほど左手はスイングの要です。右手に比べて左手の可動域が大きく、スイング全体のリード役を担うため、左手が正しく使えるだけでスイングの安定感が一気に増します。

一方で利き手は右の方が多いので、つい右手に頼りすぎてしまい、ミスショットに悩まれる方も多いのではないでしょうか?

この記事ではプロゴルファー小原大二郎監修のもと、以下の悩みを一気に解決します。

  • ゴルフスイングで左手の使い方がよくわからない ──どの局面で何を意識すべきか整理できない
  • 左手グリップや左手甲の向きはどうすべき? ──握り方一つで飛距離と方向性が変わる
  • 左腕は外旋・内旋どちらが正解なのか迷う ──ローリング論争でネットの情報が真逆
  • 左手だけで打つ練習(片手打ち)の正しいやり方を知りたい ──段階を踏まないと効果が出ない

また、以前当サイトで古閑美保プロと対談した時にも話題に上がりましたが、マメができる位置でも左手の使い方の良し悪しがわかります。

古閑美保
手のひらと指の間にできるマメは良いですが、左手人差し指のところにできるのは、グリップの見直しが必要ですね。
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※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より

そこで今回は、スイングにおける正しいゴルフ 左手の使い方と、それを身につけるための練習法を図解で徹底解説します。

“ざっくり言うと…”

  • 左手はスイングの「ハンドル役」 ──右手「エンジン役」のパワーを最大限に引き出す
  • 左手グリップはウィークではなくスクエア〜ストロング寄りがおすすめ ──ゴルファー95%がウィークで力を生かせていない
  • 左手甲はインパクトでターゲット方向に向ける ──フェース向きを決める最重要ポイント
  • 左腕はダウン〜インパクトで内旋気味、フォロー以降で外旋に切り替わる ──ローリング論争は局面を分けて整理すれば解決
  • 左手首はアドレスで軽く伸ばし、トップからインパクトまで角度を固定 ──手首が解けるとフェースが開いてスライスに
  • 左手だけで打つ「片手打ちドリル」はプロの定番練習 ──8時〜4時の振り幅で段階的に習得
  • 適切な手首の角度やグリッププレッシャーを根本から身につけるには「ボール練習法」が効果的 ──書籍ザ・ビジネスゾーンp106第3章で詳解

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目次

1. スイングの要!ゴルフ 左手の使い方の重要性と役割

2. 左手グリップの基本・左手首の角度・左手甲の向き
2.1. 左手グリップ3種(ウィーク/スクエア/ストロング)の違い
2.2. アドレスで左手首を「軽く伸ばして固定」する意味
2.3. 左手甲の向きとフェースの向きの関係

3. ゴルフスイングでの正しい左手の使い方6ステップ
3.1. アドレス──左胸の前に構える
3.2. テークバック──左ひじを柔軟に伸ばし左わきを締める
3.3. ダウンスイング──左ひじを体に引きつける
3.4. インパクト──左手の甲を意識する
3.5. フォロースルー──左腕をまっすぐ伸ばす
3.6. フィニッシュ──左ひじと左肩甲骨をチェック

4. 左腕の外旋・内旋とローリング論争の正解

5. ドライバー・アイアン別の左手の使い方

6. ゴルフ 左手の使い方が上手くなる練習法──片手打ちドリル
6.1. 意識してほしい3つのポイント
6.2. 左手片手打ちドリルのやり方(段階別)
6.3. 片手打ちで得られる科学的メリット

7. 左手が原因で出るNGショットと症状別対策

8. ゴルフ 左手の使い方のよくある質問

9. まとめ

1. スイングの要!ゴルフ 左手の使い方の重要性と役割

ゴルフ 左手の使い方を理解する第一歩は、左右の手の役割分担を知ることです。

  • 左手=ハンドル役(リードアーム) ──スイングの軌道と方向性を決める
  • 右手=エンジン役(パワーアーム) ──飛距離を生み出すパワーを伝える

左手が正しいコースを示すから、右手のパワーが最大限に生きる。この役割分担が崩れて右手主導になると、コックが早くほどける・肩が突っ込む・すくい打ちになるといったミスが連鎖します。

以下の場面に心当たりがある方は、右手を使い過ぎているサインです。

  • コックが早くほどけてしまい結果ダフる ──右手でクラブを下ろそうとする力みが原因
  • ボールを打ちにくいとき右肩が前に出て突っ込みぎみになる ──右サイドが先行してアウトサイドイン軌道に
  • 上げようとしてダウンスイングで右肩が下がり、体重も右足に残りすくい打ちになる ──右手でボールを上げようとする意識が抜けない

このようなミスは、左手が「引っ張る」感覚を取り戻すだけで多くが解消します。左手でクラブを引き下ろし、左腰を後ろに引っ張るイメージを持つと、右手は自然に「押すだけ」の役割に戻り、スイングが安定します。

本来器用な右手に加えて左手の感覚が育てば、大きな武器になります。左手の感覚を頭で理解するのではなく、身体と同調させて動かしていくことが大切です。それを身につけるためには「ボールを使った練習」が効果的です。手や腕をなめらかに動かせるようになるためのゴムボールを使った練習方法は、書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.123に詳しく記載されています。(詳細はこちら)

2. 左手グリップの基本・左手首の角度・左手甲の向き

6ステップの解説に入る前に、全局面を通して影響し続ける3つの土台──左手グリップ/左手首の角度/左手甲の向き──を整理しておきましょう。ここが崩れていると、どんなに良いスイングをしてもボールは曲がります。

2.1. 左手グリップ3種(ウィーク/スクエア/ストロング)の違い

左手グリップには大きく3種類あり、アドレスで上から見た時の左手甲の向きで分類されます。

左手グリップ3種(ウィーク/スクエア/ストロング)の違い

  • ウィーク ──左手甲が目標方向を向き、ナックル(指の付け根)が0〜1個見える/フェースが開きやすくスライスが出る
  • スクエア ──ナックルが2個見える/中立で操作性は高いが力が入りにくい
  • ストロング ──ナックルが2〜2.5個見える、Vサイン(親指と人差し指)が右肩を指す/飛距離と方向性のバランスが良く、近年のツアープロにも多数

実はゴルファーの95%以上がウィークグリップのまま気付かずに握っていると言われます。ウィークだと左腕のパワーをボールに伝えきれず、飛距離ロスと手元のブレを招きます。

迷ったらスクエア〜ストロング寄り(ナックル2〜2.5個)を目指しましょう。左手親指の位置が1mmズレるだけで、200y先で約30yの左右散らばりが出るほど、グリップ精度は飛距離・方向性に直結します。

2.2. アドレスで左手首を「軽く伸ばして固定」する意味

アドレス時の左手首は「軽く伸ばして、前腕と左手甲がほぼ一直線になる形」が正解です。これを「フラットリスト」と呼び、スイング中の基準となる形です。

  • 左手首が曲がっている(カップ/背屈) ──フェースが開いてスライスの原因に
  • 左手首が被っている(ボウ/掌屈) ──フェースが被ってフックの原因に
  • 左手首が軽く伸びている(フラット) ──フェースがスクエアで方向性が安定

この角度をトップからインパクトまで固定することが、ミート率の高いスイングの条件。手首が途中でほどけると、フェース向きが変わってしまい球筋が安定しません。「アドレスで作った左手首の角度を最後まで変えない」──これが左手首固定の意味です。

2.3. 左手甲の向きとフェースの向きの関係

左手甲の向きは、フェースの向きとほぼ一致します。

左手甲の向きとフェースの向きの関係

  • 左手甲が空を向く ──フェースが上を向き、球が上がりすぎる
  • 左手甲がターゲットを向く ──フェースがスクエアで真っ直ぐ飛ぶ
  • 左手甲が下を向く ──フェースが被り、フックやダフりが出る

各局面で左手甲がどこを向くかをイメージするだけで、スイングが劇的に改善します。

  • アドレス:左手甲はターゲット方向を向く
  • トップ:左手甲は空〜斜め後方を向く(フラットな手首)
  • インパクト:左手甲は再びターゲット方向を向く
  • フォロー:左手甲は徐々に空を向き始める

この「左手甲の時系列マトリクス」を頭に入れておけば、スイング中のチェックポイントが一気にシンプルになります。

3. ゴルフスイングでの正しい左手の使い方6ステップ

ここからはスイングを6局面に分けて、それぞれでの正しい左手の使い方を解説します。アドレス→テークバック→ダウン→インパクト→フォロー→フィニッシュの順に、各局面のチェックポイントを押さえていきましょう。

3.1. アドレス──左胸の前に構える

ゴルフ 左手の使い方ステップ1:アドレス

アドレスで左手を意識するとグリップが安定し、同じ構えを再現しやすくなり、ボールと身体に適度な距離を空けることができます。

①左手で持ったクラブを左胸の前で持ち、自然に地面に下ろした位置で構えをつくる
②右手は身体の横から添えるようにして持ってくる

ゴルフ 左手の使い方・アドレスで左胸の前に構える

左手を軸にアドレスを行い、インパクトでこの姿勢に戻るようにスイングしていきます。左手を軸にすることで、ご自身とボールの間に適切な距離が保たれ、再現性が高まります。

このときの左手甲はターゲット方向を向き、左手首は軽く伸びたフラットな状態に。2章で解説した3つの土台(グリップ/手首/甲の向き)を必ずチェックしてください。

アドレスをすると同時に「正しいグリップ」ができているかを確認することも大切です。身体の動きをクラブに伝える大切なグリップ、その正しい握り方は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.42「ゴルファー人生を左右するグリップ」で詳しく説明しています。(詳細はこちら)

3.2. テークバック──左ひじを柔軟に伸ばし左わきを締める

ゴルフ 左手の使い方ステップ2:テークバック

テークバックを右手でクラブを持ち上げるように行うと、右手が過度に動いてしまい、ミスショットを招きやすくなります。左手を意識したテークバックに切り替えましょう。そのためのポイントは3つです。

  • 左ひじを柔軟に伸ばす ──力を入れすぎず、自然に伸ばす程度に
  • 左手の角度を保つ ──アドレスで作ったフラットリストをトップまで崩さない
  • 左わきを締める ──右ひじが浮き上がらないようにする

ゴルフ 左手の使い方・テークバックで左ひじを柔軟に伸ばす

テークバックでは左ひじをまっすぐ伸ばすのが理想です。ですが可動域の大きいプロとは違い、一般の方がそれを真似しようとすると左手全体に力が入りすぎたり、右ひじが浮き上がってしまうなど不自然なスイングになってしまう可能性があります。なので、左ひじは力が入りすぎない程度に、できる限り柔軟に伸ばしましょう。

このとき左手甲は徐々に斜め後方〜空に向いていきます。トップでは左手甲が空を向く形(フラットリスト)が理想。ここで左手甲が被る(掌屈する)と、ダウンでフックが出る原因になります。

テークバックで意識すべき3つのポイントを適切な状態にするには、前傾角度の維持などの姿勢、腰の動き、頭の軸のブレなど、スイングの土台とも言えるべき部分がきちんとできているかも大切です。こうしたテークバック時に確認すべきスイングの土台におけるチェックポイントは、書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.73で写真を交えて詳しく記載されています。(詳細はこちら)

3.3. ダウンスイング──左ひじを体に引きつける

ゴルフ 左手の使い方ステップ3:ダウンスイング

ダウンスイングでは左ひじを身体に引きつけていくイメージを持つことで、必然的に肩をしっかり回したスイングになります。肩をしっかり回すと腰もきちんと回転し、身体を使ったスイングができます。ポイントは3つです。

  • 左手首の角度を保つ ──正しい手首の形に関しては「これで基本はバッチリ!ゴルフスイングの正しい手首の使い方」も併せてご覧ください
  • トップで地面を向いていた左ひじを左わきを締めるようにして腹に向けて体に引きつけていく ──肩の回転が自然に生まれる
  • インパクトに向けて左腰を後ろに引っ張り、その勢いで左手(腕)をボールにぶつけるイメージ ──これが「左手で引っ張る」感覚の本質

ゴルフ 左手の使い方・ダウンスイングで左ひじを体に引きつける

アマチュアの方で手元で無理やりタメを作ろうとする動きになる方がいますが、上記のようにしてトップの手首の角度を保ち腰がしっかり回せれば、自然なタメが生まれるので手元で作り出す必要はありません。

手首の角度を保ったまましっかりと腰を回すためには、下半身を安定させてスイングする必要があります。下半身を安定させる、すなわちスイングの土台を確かなものにするためには「ビジネスゾーン」を鍛えていくのがよいでしょう。ゴルフの上達を左右する「ビジネスゾーン」の鍛え方は書籍『ザ・ビジネスゾーン』のp.107 第3章で詳しく説明されています。(詳細はこちら)

3.4. インパクト──左手の甲を意識する

ゴルフ 左手の使い方ステップ4:インパクト

正確なインパクトを迎えるための一番のポイントは、左手を左胸の前に持ってくることです。最初にアドレスで左手を左胸の前にセットしましたが、インパクトで同じ位置に戻すのです。

これができると左手甲でボールをまっすぐ押す形と、右手のひらでボールを真っすぐ押す形がリンクし、右手のパワーを最大限に引き出したインパクトになります。インパクトで左手甲はターゲット方向を向くのが正解です。

ゴルフ 左手の使い方・インパクトの左手甲NG例

反対に右手でクラブを下ろすように力が入るとコックが早くほどけてしまい、ボールの手前をダフるミスにつながりやすくなります。

インパクトの「理想の型」を習得することはゴルフ上達への一番の近道と言われています。さらに、狙い通りの球が打てるかどうかの99%もこのインパクトで決まるとさえ言われています。ゴルフにおいてどれだけインパクトが大切かということは書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.87「弾道の良し悪しに直結する”インパクト”」にて詳しく説明しています!(詳細はこちら)

3.5. フォロースルー──左腕をまっすぐ伸ばす

ゴルフ 左手の使い方ステップ5:フォロースルー

フォロースルーでは、左手でクラブを目標に向かって大きく投げるようなイメージで左腕を伸ばしましょう。左腕が地面と平行になるまでは、左ひじをたたまずにまっすぐ伸ばしていきます。

実際にはそう意識しても左ひじが引けてしまう方も多いはずです。左ひじが引けてしまうのは、腰の回転が止まっていて左腕がそれ以上伸ばせない体勢になっているか、インパクト時に右手で打ちに行きすぎて左手の行き場がなくなっていることが原因です。

これを修正するためには、フォロースルーでも腰の回転でスイングをリードすること。腰が回り続ければ、左腕は自然に伸びて振り抜けます。

ゴルフ 左手の使い方・フォロースルーで左腕をまっすぐ伸ばす

なお100円ショップやおもちゃ屋さんなどで売っているボールを使って、正しいフォロースルーの形や手の力加減をご自身でチェックすることができます。

①ボールを両手で挟んで、アドレス時のような前傾姿勢をとる
②前傾姿勢を保ったまま身体を左にターンする

ゴルフ 左手の使い方・ゴムボール挟みフォロースルー練習

このとき腰を回せているか、手に力を入れ過ぎてボールを潰していないかチェックしてください。手に余計な力が入っているとボールが潰れますが、それが実際のクラブになると手首をこねる動きにつながってしまうので注意です。

また、このボールをバックスイング方向とターゲット方向に飛ばし、その方向や手の向きをみることで正しく手/腕が使えているかがわかります。詳しい練習方法は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.123「自宅で簡単にできるボールを使った”スイングチェック”」をご覧ください。(詳細はこちら)

3.6. フィニッシュ──左ひじと左肩甲骨をチェック

ゴルフ 左手の使い方ステップ6:フィニッシュ

フォロースルーで左ひじの引けに注意とお伝えしましたが、フィニッシュも同様です。フィニッシュで左ひじが引けてしまっている方は、左肩甲骨が背骨の方に動いてしまっています

左肩甲骨と背骨の距離を一定に保つことができれば、左ひじが引けることなく綺麗にたたまれたフィニッシュができるようになります。フィニッシュ時に左肩甲骨がむしろ胸方向にスライドする感覚を持つと、ダフりの予防にもなります。

ゴルフ 左手の使い方・フィニッシュで左ひじと左肩甲骨をチェック

スイングの終わりであるフィニッシュは何となく疎かにされがちですが、実はおざなりにはできない要素です。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、その言葉通りフィニッシュは大切です。スイングの結果ともいえるフィニッシュをチェックすれば、ご自身が良いショットを出来たかがわかります。フィニッシュでチェックすべきたった4つのポイントは書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.163「疎かにしてはいけない”フィニッシュ”」で詳しく記載されています。(詳細はこちら)

4. 左腕の外旋・内旋とローリング論争の正解

ゴルフ 左腕の使い方について、ネットで調べると「外旋が正解」「いや外旋はNG」と真逆の情報が出てきて迷った方も多いはず。この章では「外旋コツ」論争に終止符を打つ整理をします。

結論から言うと、左腕の回旋は局面によって変わるが正解です。

  • アドレス〜トップ ──左腕はわずかに内旋(手のひらが体の内側を向く方向に回る)/フェースをスクエアに保つために自然な動き
  • ダウン〜インパクト ──左腕は内旋をキープ/ここで外旋に転じるとフェースが開いてスライスに
  • インパクト〜フォロー ──左腕は徐々に外旋に切り替わる(ローリング)/腕が自然に入れ替わるために必要
  • フォロー〜フィニッシュ ──左腕は完全に外旋し、手のひらが空を向く

「回す派」はフォロー以降の自然なローリングを指し、「回さない派」はダウン〜インパクト期の手首・腕の操作を否定しているだけで、実は矛盾していません。

コツとしては「インパクトまでは左腕を回さない意識、フォロー以降は止めない意識」。この切り替えができると、フェースがスクエアに戻り、自然なローリングで振り抜けるようになります。

外旋を意識しすぎるアマチュアは、インパクト前に左腕が開いてしまい、プッシュアウトやスライスが出やすくなります。まずは「インパクトまでは左腕を回さない」意識を優先しましょう。

5. ドライバー・アイアン別の左手の使い方

左手の使い方の原則はドライバーでもアイアンでも同じですが、クラブの特性によって「強調すべきポイント」が変わります。

  • ドライバー ──アッパーブロー軌道でクラブが長く、フェースが被りやすい/左腕の外旋を抑え、左手甲でボールを押し抜くイメージ/左手主導を強めるとフックが減る
  • フェアウェイウッド・ユーティリティ ──ドライバーとアイアンの中間/左手甲のターゲット向きを特に意識/過度な手首の返しを避ける
  • アイアン ──ダウンブロー軌道でハンドファースト必須/左手でグリップエンドを目標方向に引っ張るイメージ/左手主導が最も強く出るクラブ
  • ウェッジ(アプローチ) ──繊細な距離感が必要/右手の繊細な感覚を抑え、左手一本打ちで打つイメージが有効(小原プロも推奨)

共通原則は「左手は最後までターゲット方向へ引っ張り続ける」。クラブが長くなるほど左手主導を強めると、球筋が安定します。

6. ゴルフ 左手の使い方が上手くなる練習法──片手打ちドリル

片手打ち練習はプロの練習や一般向けのレッスンでもよく取り入れられており、左手の使い方を体得するのに最適な練習方法です。

しかし右利きの方にとって不器用な左手のみでいきなりフルスイング練習するのはきつく、ポイントを外していると効果が出ません。以下ではそのために押さえてほしいポイントとやり方を段階的に紹介します。

片手打ちで練習することにより両手の一体感を増し、自分の持っている力を最大限に発揮できます。しかし、そのためには「土台」を鍛えることも重要です。その土台というのが「ビジネスゾーン」です。ビジネスゾーンを徹底的に鍛え上げることで、身体と腕が一体となったなめらかなスイングができるようになります。ビジネスゾーンを鍛えるために効果的な「ティーの連続打ち」は書籍『ザ・ビジネスゾーン』p.109にて詳説。(詳細はこちら)

6.1. 意識してほしい3つのポイント

片手打ちの練習で正しい左手の使い方を体得するために、押さえてほしいポイントは3つです。

  • 手先で打たず身体を使ってスイングする ──腰の回転でクラブを振る
  • 中指・薬指・小指の3本をしっかり握って振る ──親指・人差し指には力を入れない
  • インパクト後に手の甲を折らないように注意 ──左手甲はターゲット方向をキープ

このとき、左手の人差し指にマメができていないかも同時に確認しましょう。左手人差し指にマメができている場合、グリップの見直しが必要です。グリップに関しては下記記事で取り上げているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

「図解!ゴルフグリップの基本と握り方を完全ガイド!初心者でもできる正しい握り方」を読んでみる。

6.2. 左手片手打ちドリルのやり方(段階別)

できるようになれば確実に左手の使い方が上手になり、スイングが良くなる練習方法です。最初からスムーズにはいかなくて大丈夫なので、じっくり取り組みましょう。

ステップ1. 最初はボールなしで、8時から4時くらいの振り幅で始めていきましょう。ウェッジで打てるようになったら番手を上げると良いです。

ステップ2. 慣れてきたらボールを打ちましょう。飛ばす必要はないのでクリーンヒットすることを意識します。最初はまともに当たらなかったり、ダフりやトップがあってもOK。根気よく続ければスムーズに打てるようになります。

ステップ3. スイングがスムーズになってきたら、フォロースルーのときに右手がグリップに届くかどうかチェックしてください。届かなければ両手でのスイングに生かせないので、このチェックも大切です。

ゴルフ 左手で打つ練習(片手打ちドリル)

参照|中日スポーツ

6.3. 片手打ちで得られる科学的メリット

片手打ちは単なる「左手を使う練習」ではなく、以下の具体的な効果があります。

  • 左腕を曲げずに振れるようになる ──フォローで左腕が伸びる感覚を体で覚える
  • 遠心力を利用した振り方が身につく ──手先で操作しないスイングに自然と移行する
  • 入射角が改善する ──ハンドファーストでクリーンにボールをとらえられる
  • グリッププレッシャーの左右バランスが整う ──右手で握りすぎる癖が抜ける
  • アプローチで繊細な距離感が出せるようになる ──右手の雑な動きが排除される

特にアプローチに悩む方は、左手一本打ちを10〜20球取り入れるだけで距離感が一気に安定します。

以上でご紹介した片手打ち練習法で正しい左手の使い方を身に着けたら、次はなめらかなスイングを身につけるのに効果的な練習をしていきましょう。腕を身体と同調させて、かつなめらかに動かすことが大切です。

以下の記事では片手打ち練習法に加えて、正しいスイングを身につけるのに効果的な「ボディドリル」と「連続素振り」の具体的な練習方法について説明しています。こちらも併せてご覧ください。

→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を読んでみる

7. 左手が原因で出るNGショットと症状別対策

ゴルフで出るミスショットの多くは、左手の使い方が崩れることで発生します。症状別に原因と対策を整理しました。

  • ダフリ ──左手甲が早く被って(掌屈して)クラブが地面に先に当たる/対策は左手首の角度をトップからインパクトまでキープ
  • トップ ──左ひじが引けて手元が浮く/対策は左腰を引きながら左ひじを体に引きつける
  • 突っ込み(右肩前出) ──右手でクラブを下ろそうとしている/対策は左手でクラブを引き下ろす意識に切り替え
  • すくい打ち ──右手でボールを上げようとしている/対策は左手甲でボールを押し抜くイメージ
  • プル(引っ掛け) ──左腕を早く外旋させフェースが被っている/対策はインパクトまで左腕を回さない
  • プッシュ(押し出し) ──左腕が遅れてフェースが開いている/対策は左手主導で腰の回転をリード
  • スライス ──アドレスでウィークグリップになっている/対策は左手グリップをスクエア〜ストロングに修正

自分のミスがどのパターンかを特定し、該当する章(2章のグリップ/3章のステップ/4章の回旋)を重点的に読み直すと改善が早まります。

8. ゴルフ 左手の使い方のよくある質問

Q1. ゴルフで左手はどのくらい強く握ればいいですか?

中指・薬指・小指の3本をしっかり、親指と人差し指は力を抜くのが基本です。握力計で言うと最大握力の3〜4割が目安。「隙間を埋める」感覚で、グリップを潰すほど強く握る必要はありません。左手人差し指にマメができる方は握りすぎのサインなので、グリップを見直しましょう。

Q2. 左手甲はインパクトでどこを向くのが正解ですか?

ターゲット方向を向くのが正解です。左手甲の向きはフェースの向きと一致するため、ターゲット方向を向けることでフェースがスクエアになり、真っ直ぐボールが飛びます。左手甲が空を向けば球が上がりすぎ、下を向けばフックやダフりが出ます。

Q3. 左腕は内旋・外旋のどちらが正しい?ローリングは必要ですか?

局面によって変わります。アドレス〜インパクトまでは内旋をキープ(外旋させない)、インパクト以降〜フォローは自然に外旋に切り替わります。意識としては「インパクトまでは左腕を回さない、フォロー以降は止めない」が正解。「回す派」と「回さない派」の論争は局面を分ければ両立します。

Q4. 左手首は固定すべきですか?伸ばすべきですか?

両方とも正解で、意味は同じです。アドレスで左手首を「軽く伸ばして前腕と甲が一直線になるフラットリスト」を作り、その角度をトップからインパクトまで「固定」する──この2つを合わせた状態が正解です。手首が途中でほどけるとフェース向きが変わり球筋が乱れます。

Q5. 左手だけで打つ練習は何球くらいやればいいですか?

練習の冒頭に10〜20球を目安にすると効果的です。最初はボールなしで8時〜4時の振り幅から始め、慣れてきたらウェッジでクリーンヒットを目指します。毎回の練習で取り入れれば、1〜2ヶ月で明確に左手主導のスイングが身につきます。

Q6. ドライバーとアイアンで左手の使い方は変わりますか?

原則は同じ「左手主導・左手甲ターゲット向き」ですが、強調すべきポイントが変わります。ドライバーはフェースが被りやすいので左腕の外旋を抑える意識を強め、アイアンはハンドファーストを作るために左手でグリップエンドを目標方向に引っ張る意識を強めます。詳細は5章で解説しています。

9. まとめ

右利きの方にとって左手は扱いづらいものですが、その分感覚を掴めるようになれば大きなアドバンテージになります。最後に本記事の要点を振り返りましょう。

  • 左手は「ハンドル役」で右手のパワーを生かす ──引っ張る感覚でスイングをリード
  • 左手グリップはスクエア〜ストロング寄り、ナックル2〜2.5個が目安 ──ウィークだとパワーが伝わらない
  • 左手首はアドレスで軽く伸ばし、トップ〜インパクトまで固定 ──フラットリストが基本
  • 左手甲はインパクトでターゲット方向を向く ──フェースの向きと直結
  • 左腕はインパクトまで回さず、フォロー以降で自然に外旋 ──ローリング論争の正解
  • 片手打ちドリルは段階的に8時〜4時から始める ──10〜20球を練習冒頭に
  • ドライバーとアイアンで強調ポイントが変わる ──原則は同じ「左手主導」

ご紹介した内容を頭に入れて片手打ち練習に取り組み、左手を正しく使ったスイングを目指しましょう。

さて、この記事では特に左手に注目しながら正しいスイングに関して説明してきました。こちらの記事で左手の使い方を身に着けたら、次は他のパーツも意識しながらスイング全体の流れについて確認しましょう。

ゴルフにおいては、スイングの各パーツの練習だけではなく、スイング全体を考えながら練習することが上達に繋がります。以下の記事ではスイングの基本的なポイントをイチから解説していますので、今一度チェックして、さらなる上達を目指していきましょう。

ゴルフスイングの基本を復習したいという方は、ゴルフ初心者向けスイングの基礎をご覧ください。

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この記事で、ゴルフライブ社主催イベントでのコメントを引用した専門家(プロゴルファー)

プロゴルファー古閑美保プロフィール(2008年、賞金女王)

11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。
※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より

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この記事を書いた人

【この記事を書いた人】1976年2月生まれ。プロゴルファー兼レッスンプロ。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄から、100が切れないアマチュアゴルファーから絶大な支持を得ている。上達のヒントが毎朝届くメールマガジン「ゴルフライブ」の人気講師。
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