アプローチは一見簡単そうにも見える近い距離でのショットにもかかわらず、思い通りにいかないことも多く苦手意識をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、アプローチショットは実はかなりたくさんの技術量や、引き出しの多さが求められる場面でもあるのです。
それだけにゴルファーを悩ませる壁となりますが、コツを知ることで上達が早くなったり次のラウンドでもさっそく違う結果となって現れるかもしれません。
アプローチは、元賞金女王のプロゴルファー古閑美保プロでも、1日3時間を目安にしっかり練習していたほど重要な練習ポイントです。
ツアー通算6勝のプロゴルファー、北田瑠衣プロは、片山晋呉プロの合宿に参加した際、一週間朝から晩までアプローチの練習していたそうで、アプローチ練習の重要さが伺えます。
そこで、今回は重要なアプローチにおける技術、メンタルなど各要素の中から特に厳選した7つのコツを紹介します。
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目次
1. アプローチのスイング2つのコツ
1.1 クラブを短く持つ
1.2 身体の回転で打つ
2. 寄せるために知っておきたい3つのコツ
2.1 100切るまではPW(ピッチングウェッジ)で転がす
2.2 積極的に歩測する
2.3 点ではなく線でボールの落としどころを決める
3. 2つのメンタル術
3.1 2点に意識を集中する
3.2 ルーティンの動作をつくる
1. アプローチのスイング2つのコツ
アプローチでのスイングをうまくいかせるポイントは2つ。
- クラブを短く持つ
- 身体の回転で打つ
それぞれ詳しくご紹介していきます。
1.1 クラブを短く持つ
アプローチでは、クラブを短く持ちましょう。そうすることで操作性が増し、大きなミスを起こりにくくします。
また、グリップする箇所が少し細くなるので指先でいつもより軽く握る感覚になり、力まずにスイングのバランスが良くなることも期待できます。
1.2 身体の回転で打つ
近い距離になると手だけで距離を合わせようとする方がいますが、手打ちはなかなかうまくいきません。
アプローチのようなまとまったコントロールショットではより正確な距離感と安定したスイングが大切なので、身体の回転を使って打ちましょう。
その際、以下の3つの点を意識してください。
- スタンスを狭くする(こぶし一つ分)
- 一定のリズム、テンポで打つ
- 腰~腰など、左右対称の幅で打つ
アプローチの基本的なアドレスや打ち方について更に詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
2. 寄せるために知っておきたい3つのコツ
アプローチはピンに寄せるために、スイングの技術だけではなく、正しい方向性や距離感も求められます。
アプローチを上手くいかせる為に知っておきたいポイントは3つ。
- 100切るまではPW(ピッチングウェッジ)で転がす
- 積極的に歩測する
- 点ではなく線でボールの落としどころを決める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2.1 100切るまではPW(ピッチングウェッジ)で転がす
スコアが100を切るまでは、クラブはPW1本のみを使い、ピッチエンドラン・ランニングアプローチの2つの球種でアプローチをしましょう。他のクラブや球種を使い分けるのはそのあとです。
なぜかというと、ゴルフは基本的に「いかに転がして寄せるか」を考えます。ある程度安定したアプローチが出来るようになるまでは先ほど挙げたピッチエンドラン・ランニングアプローチのような、ミスに寛容で転がしで寄せていけるアプローチに絞って感覚を磨いて下さい。
2.2 積極的に歩測する
ピンまでおよそ何ヤードなのか、できるだけ積極的に歩測をしましょう。
これは体の温まっていないスタート後の数ホールや食事明けの体が反応しにくいとき、練習をサボりがちなとき等に起こしやすい大たたきを防ぐためにも役立ちますし、気持ちも落ち着きます。
ボールのある位置からピンまでのざっくりした距離に加えて、できればピン周辺の傾斜やグリーン全体の傾斜も見れると良いでしょう。
目視では分からない下りの傾斜を見落として、ボールがあらぬ方向に転がって行ってしまうような事態も防げます。
アプローチが上手だったり、100切りをしている人はこの歩測をしっかりしている場合が多いです。とても効果的なのでぜひ習慣づけてください。
2.3 点ではなく線でボールの落としどころを決める
ボールの落とし所を、ピンポイントに点で考えていませんか?もしそれで過度にプレッシャーを感じてしまう場合は、もっとアバウトに設定しましょう。
例えば、グリーン上を縦と横の線でそれぞれ3分割してどのゾーンに落とすか考えましょう。
スコアが縮まってくれば自然と「点」に落とすことが出来るようになります。
この時、先ほど挙げた歩測をすることでパッと見ただけでは分からないカップ周りや後方の傾斜に気づくことができます。
ボールの落とし所がより正しくイメージできるようになるので、ぜひ自分の足を積極的に使いましょう。
3. 2つのメンタル術
アプローチでは、メンタルの状態が良くも悪くもプレーに大きく影響します。
特にピンが目と鼻の先に見えるような場面では「ここで寄せなきゃもったいない」「ミスすると恥ずかしい」「あわよくばチップイン」など、余計な心の声に支配されがちでミスにつながりやすいです。
逆に多少のことで動じないメンタルがあれば、特にこのアプローチでは大きなアドバンテージになりますし、実力を惜しみなく発揮することができます。
安定したメンタルを身につけるポイントは、シンプルですが「集中力」を高めることです。集中力が高まれば、余計なことは考えず正しい判断やスイングのイメージに力を発揮することができます。
3.1 2点に意識を集中する
アプローチで頭を働かせるのは以下の2点のみです。ショットの結果やスコアのことはここでは考えません。以下の2点に集中する力が高まれば、余計な緊張も和らぐでしょう。
- 1番最適なボールの落とし所
- 打ったボールが落ちて転がっていくイメージ
この2点がしっかりイメージできたら、あとはテンポよく打ってしまいましょう。ちなみに打つ時もピンやボールは見ず、狙った落とし場所を見て打てると良いです。
ボールの落とし場所が良く分からないという方は、こちらの記事で詳しく情況判断の仕方を紹介していますのでご覧ください。
3.2 ルーティンの動作をつくる
ショットの前に毎回行うルーティンの動作を作りましょう。こうすることによって心身のリズムがいつも通りに整うので上がりやすい方には特に効果的です。
例えば野球のイチロー選手や、ラグビーワールドカップで話題になった五郎丸選手など、よく見ていると多くのスポーツ選手がルーティンの動作を取り入れています。
特に何もせずにショットに臨んでいる方は、気持ちを切り替えるスイッチとなる動作が一つあると心強いでしょう。
今回はその一例として、オススメの素振りを紹介します。通常の空を切る素振りではなく、以下のように行うと本番のショットにも生きて効果的です。
- 芝生をザッとこするように振る
- 実際に打つ時と同じくらいの強さで振る
この素振りは、仮に芝生をこすった箇所にボールがあればナイスショットになるのでとても実践的です。本番では、今行った素振りでクラブヘッドが落ちた位置にボールを置けばOKです。
4.初心者でもできるゴルフのアプローチ練習方法「片手打ち」
ここまでアプローチのコツやメンタル術について解説してきましたが、最後におすすめのアプローチの練習方法、「片手打ち」をご紹介します。
片手打ちは、バンカーで下半身や腹筋にうまく力を入れて、片手で打つゴルフの練習方法を指します。
動画でレッスンプロの私、小原大二郎が、くわしく解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
片手打ち練習は、プロゴルファーの北田プロも実践していた練習方法でもありますよ。
5. まとめ
今回ご紹介したコツはアプローチを正しく攻略するためにどれも欠かせない重要なものなので、新たに知ったことがあればさっそくコースや練習場で取り入れてみて下さい。
そして知識も大切ですが、アプローチはそれ以上に場数を踏んでご自身の感覚を磨いていくことも大切です。
効果的な練習方法や、練習用具を「練習場でも自宅でも!ゴルフのアプローチに効果的な練習2つ」でご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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プロゴルファー古閑美保プロフィール(2008年、賞金女王)
11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より