正しいスイングを身につける上で、切っても切れない重要なポイントになるのが「アドレス」。
元賞金女王の古閑美保プロも、まずはじめにアドレスを練習していたほど、アドレスはゴルフのスイングで非常に重要です。
しかし、これをお読みの方の中には、普段何となくアドレスをしてしまっている方や、「そもそもアドレスって何?」「アドレスって構えるだけのことなのに、そんなに重要なの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アドレスがなぜ重要であるのか、正しいアドレスを身につけるためにはどんなポイントに気を配ればいいのかなど、アドレスの基本をご説明していきます。
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目次
1. アドレスの基本を確認しよう
1.1. アドレスとは?
1.2. アドレスが大事なわけ
1.3. 基本的なアドレスの作り方
2. アドレスをマスターするための大事なポイント
2.0. ドライバー・アイアンとアドレスを変えよう
2.1. POINT1~ボールの位置~
2.2. POINT2~前傾角度~
2.3. POINT3~スタンス幅/重心の位置(左右・前後)~
2.4. POINT4~グリップ・手の位置~
2.5. POINT5~手首の角度~
3. アドレスに関してよくある3つのお悩み
3.1 右肩は下がっていいの? 3.2 肘の向きはどう意識すべき? 3.3 ターゲットに対して正しい方向に構えられない 3.4 足幅はどうするべき? 3.5 正しいアドレスの力感は
4. 正しいアドレスができているかのチェックポイント
4.1 左右の重心位置
4.2 前後の重心位置
5. 道具を使ってアドレスを身につけろ!
5.1. 矯正器具
5.2. アシスト器具
1. アドレスの基本を確認しよう
みなさんはアドレスの基本をご存知でしょうか?
ゴルフはアドレスに始まりアドレスで終わるという言葉もあるほど、スイングにおいてアドレスは重視されています。
もし正しいアドレスがわかっていない、あるいは普段さほどアドレスを意識せずに曖昧なままプレーをしてしまっているという方は、まずはこれからご紹介していく基本のアドレスを確認してください。
アドレスは、スイングの良し悪しを決める大部分にもなるところですので、意識をしっかり持つようにしましょう。
また、中にはそもそもアドレスとは何であるのかを理解していない、アドレスがなぜ大事なのかが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで以下では、そもそもアドレスとは何か、なぜアドレスが大事であるのかなど、アドレスの基本的な部分に関してご説明していきます。
1.1. アドレスとは?
アドレスとは、簡単に言ってしまえばボールを打つために構えることです。
- 姿勢をとる(ポスチャー)
- 足の位置を決める(スタンス)
- クラブを地面につける(ソールする)
おおまかに分けて、以上の3つの段階からアドレスが完成します。
ちなみに、ゴルフのルールを定めるゴルフ規則上では以下のように規定されています。
■球にアドレス
プレーヤーはスタンスをとっていたかどうかにかかわらず、球の直前、または直後の地面にクラブを置いた時にそのプレーヤーは「球にアドレス」したことになる。
※2017年時点の規則
このように、ゴルフ規則ではソールしたかどうかを重視していますが、一般的には先ほどご説明した3つの段階を経て構えることを「アドレス」と呼んでいます。
1.2. アドレスが大事なわけ
なぜアドレスが大事であると言われているのか、その理由は、主に以下の2つの点にあります。
- 方向性や弾道に影響がある
- 安定性に影響がある
アドレスを正しく行うことができれば、自分が思った通りにボールを飛ばすことができるため(=方向性・安定性)、ミスショットが減ります。
また、スコアが伸び悩んでいる方の約80%が、アドレスに問題があると言われています。それほど、アドレスはゴルフ上達に重要だということです。
スコアに伸び悩みを感じている方や、基本のアドレスをしっかり習得できていないという方は、まずはアドレスを完璧にしましょう。
階段の上り下りでお尻を意識してみるなど、アドレスへの意識は日頃のスキマ時間にも持っておくことがおすすめです。
1.3. 基本的なアドレスの作り方
ここで、アドレスの基本的な作り方、手順をご紹介していきます。
- ①背筋を伸ばしてまっすぐ立つ(姿勢)
- ②股関節から上を前傾させる
- ③膝を軽く曲げてすねは地面に垂直にする
- ④重心は拇指球にかける
以上の4段階がアドレスを作るための基本的な手順です。下の画像はそれをまとめたものですので、あわせて確認をしておきましょう。
ここではゴルフ初心者の方にもお分かりいただけるように、アドレスを作るための簡単な順序をご説明しました。
第2章以降では、アドレスをマスターするためのチェックポイントをより詳しく説明していきます。
「アドレスをマスターする前に、まずはスイング全体の基本を確認しておきたい」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を確認する
2. アドレスをマスターするための大事なポイント
第1章でご紹介したアドレスの基本をおさえていただいたら、次に正しいアドレスをマスターするための大切なポイントを確認していきましょう。
ご説明したとおりにやっていただくと、最初のうちはぎこちなさや違和感がある方もいらっしゃるかと思いますが、まずは繰り返し実践し、身体に動きを覚え込ませていきましょう。
画像を交えてご紹介していきますので、文章とあわせてそちらを参考にしつつ練習を重ねてください。まずは基本を徹底的に身につけることが重要です。
2.0. ドライバー・アイアンでアドレスを変えよう
「ドライバーとアイアンでは、アドレスの形を変えたほうがいいの?」というご質問をよくいただきます。
皆さんの中にもこのようにお悩みになっている方がいらっしゃるかもしれませんね。
お答えから申し上げますと、ドライバーとアイアンに限らず、番手によってアドレスは変わります。
以下の解説において、番手によってアドレスの形に違いがある場合にはその旨を記載しています。特に記載がない場合には番手が違ってもアドレスの形は同じだということですので、それを踏まえて練習をしていってください。
2.1. POINT1~ボールの位置~
正しいアドレスを身に着ける上で最も重要なポイントのひとつと言えるのが、「ボールの位置」です。
当たり前のことですが、ボールの位置が変わればアドレス・スイング時の体勢も変わります。
つまり正しい位置にボールを置いてこそ、正しいアドレス・スイングを身につけられるということです。
また、ゴルフにおいては毎回同じように安定してスイングをし、ショットできるようにすること、すなわち「再現性」が重視されています。
ボールの位置は番手によって変わります。以下では番手ごとのボールの位置を画像でご説明していきますので、まずはこれをしっかりと頭に入れておくようにしてください。
■ショートアイアン(9I,SW,AW,PW)の場合
ショートアイアンの場合は、両足の真ん中に置くようにします。
■ミドルアイアン(6I,7I,8I)の場合
続いてミドルアイアンの場合です。真ん中よりもボール1個分ぐらい左側に置くのがよいでしょう。
■ロングアイアン(3I,4I,5I)の場合
そして、ロングアイアンの場合です。ミドルアイアンの位置を基準としてそこから少しずつ左に動かし、ご自身が最も打ちやすい場所を見つけましょう。フェアウェイウッドの場合も同様です。
■ドライバー(1W)の場合
最後にドライバーの場合です。左脇の真下に置くようにします。
左足のつま先を基準とすることが多いドライバーですが、足の位置はスイングごとのズレが大きいため、比較的ズレの少ない左脇を基準にすることをおすすめします。
以上が正しいボールの位置です。
ちなみにご紹介したボールの位置はあくまでも目安ですから、ボール半個分程度のズレは問題ありません。
2.2.POINT2~前傾角度~
理想のアドレスを作るためには【理想の前傾角度を作ること】が必要不可欠です。
前傾角度とは、股関節から上体を曲げたときにできる角度のことをいいます。第1章でご説明したように、背筋をピンと伸ばしたまま上半身を前に倒してください。
前傾角度を作るときに目安にしていただきたいのは、背中のラインと構えたクラブシャフトの延長線が【90度=直角】で交わるようにするということです。これが理想の前傾角度になります。
上の画像のように理想の前傾角度をアドレス時に作り、スイング中はその角度を維持することが重要です。
正しい前傾角度を維持できなければスイングの軌道(スイングプレーン)が歪み、ミスショットを誘発してしまいます。
ちなみに、前傾角度によって、下記のようなボールが打ち出される傾向があります。
- 理想の90度・・・真っ直ぐ飛ぶ
- 前傾しすぎ・・・フックしやすい
- 棒立ち・・・スライスしやすい
念のため解説しておきますと、ターゲットに対して利き手側に飛んでしまうのがスライス、それとは逆方向に飛んでしまうのがフックです。多くのゴルファーは右打ちのため、一般的には右に飛ぶのがスライス、左に飛ぶのがフックとされています。
変に癖がついてしまう前に正しい前傾角度を身に着け、スライス・フックのミスを防ぎましょう。
2.3. POINT3~スタンス幅/重心の位置(左右・前後)~
続いて重心の位置に関してご説明します。前方と後方、右足と左足において、どのように体重配分をするのかを考える必要があります。
ですがその前に、まずは「スタンス幅」について確認しておきましょう。
■スタンス幅
スタンス幅とは、両足の間の幅のことをいいます。これには「この幅でなければならない」といったような明確な基準はなく、「自分の一番立ちやすい幅」がベストです。
ただし、目安となるスタンス幅がありますので、参考までにご紹介しておきましょう。
- ドライバー:あなた自身の一歩分の歩幅
- 7番アイアン:肩幅
クラブの長さが長いほどスタンス幅を広く、短いほど狭くしていくことが一般的ですから、これをひとつの参考にしてご自身の一番立ちやすいスタンス幅を見つけてください。
■重心の位置
続いて重心の位置を確認していきましょう。
重心の位置がズレてしまっていると、ダフリやトップなどのミスの原因になりますので、重心の位置については注意が必要です。
まず前後のバランスですが、前に傾けすぎてしまうと体がぐっと前にいきますので、地面をダフりやすくなってしまいます。
また、踵の方に重心がかかり過ぎると体が起き上がってしまいますから、トップボールが出て、ゴロを打ちやすくなってしまいます。
重心の意識は、足の付け根あたりに持っていくとよいでしょう。ここで登場するポイントが、「1.3アドレスの流れ」でも先述している「拇指球」です。足の付け根=拇指球に重心を置くよう心がけてください。
なお、このときに踵が浮いてしまっていたり、指にギューッと力が入り過ぎていたりするようであれば、それは重心が前にかかり過ぎてしまっています。重心を気持ち後ろにかけるようにしてみてください。
さて、次に左右の重心についてですが、これは基準となるものがありません。なるべく左右均一に体重をかけるよう意識しましょう。
2.4. POINT4~グリップ・手の位置~
「グリップ」というのは、クラブの握り方のことです。左手と右手に分けて解説し、最後に正しい手の位置に関してご説明します。
■左手のグリップ
左手のグリップは大きく分けて、スクウェアグリップ、ストロンググリップ、ウィークグリップの3種類がありますが、おすすめするのはこの中で最もポピュラーで初心者にも扱いやすいスクウェアグリップです。
ここでは、スクウェアグリップについてご説明します。
画像を交えながらご説明していきますので、よく確認をしながら身につけていくようにしてください。
まず、ゴルフクラブのグリップ(持ち手)には、下の画像のように真ん中を示しているロゴやマークがあります。これを基準にして左手の親指を置きます。
「真ん中ですよ」という印に対してまっすぐに親指を置くのではなく、親指がほんの僅か右側にくるように置いてください。
下掲の画像のように、親指の中心線がマークの右端を通るように持つのが目安となります。
なお、親指はクラブに対して曲がったりせず、まっすぐになるようにしましょう。
次のポイントは、クラブが小指のつけ根から人差し指の第二関節を通るようにしてグリップするという点です。クラブが左手に対して斜めに走るような形になります。
それでは、正しい形でスクウェアグリップができているか確認してみましょう!
上の画像のように自分の身体を鏡に映し、グリップを正面から確認してみてください。
鏡に映したときに、左手の人差し指と中指のこぶしが見えるようであれば、正しくスクウェアグリップができている証拠です。
ここで、グリップエンドについてもご説明しておきましょう。
グリップエンドとは、その名の通りゴルフクラブのグリップの末端を指している言葉です。このグリップエンドに関して、クラブを短く握るか長く握るかもポイントになります。
上の画像で示しているように、クラブを短く握るか長く握るかによって弾道に違いがあります。
これを活かして、コントロールを重視するようなショットでは短く持つようにし、飛距離を出したようなドライバーショットなどの場面では長く持つようにするとよいでしょう。
細かい部分になりますが、ぜひ試してみてください。
■右手のグリップ
続いて右手のグリップをご説明します。
右手のグリップには、オーバーラッピンググリップとインターロッキンググリップ、さらにマイナーなテンフィンガー(ベースボール)グリップという3つの握り方があります。
今回ご紹介するのは、最もポピュラーなグリップであるオーバーラッピンググリップです。参考として、以下の画像をご覧ください。右手の小指が左手の人差し指と中指の中間に乗るような形になります。
オーバーラッピンググリップは、筋力や力に自信のある方に向いているグリップですが、一般男性であれば特に問題ありません。逆に比較的非力な女性やシニアの方の場合は「図解!ゴルフグリップの基本と正しい握り方」を参考に、インターロッキンググリップを身につけることをおすすめします。
それでは話を戻して、オーバーラッピンググリップの仕方をご説明しましょう。
繰り返しになりますが、オーバーラッピンググリップは右手の小指を左手人差し指と中指の間に乗せる形になります。
正面から見たときに、左手の親指がはみ出して見えてしまったり、被せすぎないように注意してください。
■手の位置
正しいグリップを身に着けたら、最後に理想的な手の位置を確認しましょう。
手(グリップ)は左太ももの内側あたりにくるようにします。手の位置に関しては様々な基準がありますが、最もスタンダードな位置がここになります。この位置は最も飛距離と方向性を両立しやすいベーシックな位置ですから、まずはこの位置でグリップをするようにしてください。
2.5. POINT5~手首の角度~
「手首の角度」というと、大きく以下の2種類の角度があります。下の画像でも確認をしてください。
- 腕とシャフトとの角度-親指・小指方向に動く角度(ヘッドの上下)
- 腕と手の甲の角度-手の甲・手のひら方向へ動く角度
それぞれの角度をどのようにすればよいのか、以下でご説明していきます。
■腕とシャフトとの角度
腕とシャフトとの角度に関して、具体的に何度という基準はありません。ただし自分に適した角度を知る方法がありますので、以下を参考にチェックしてみてください。
- 両足を肩幅程度に開き、姿勢を正してまっすぐ立つ
- おへその前あたりでクラブを両手で握る
- 身体とクラブが垂直になるようにクラブを上げる(ヘッドが身体の正面にくる形)
いま、腕とシャフトとの間にある手首には角度ができているはずですが、それがあなたに適した角度になります。この角度は最も力を有効に使える角度ですので、毎回この角度でアドレスするように意識してください。
■腕と手の甲との角度
続いて腕と手の甲との角度をご説明します。注意すべきは、左手の手の甲の角度です。先ほどと同じように、あなたに適した角度を見つけるための手順がありますのでチェックしてみてください。
- 両足を肩幅程度に開き、姿勢を正してまっすぐ立つ
- 身体をやや前傾させる
- 何も意識せず、力を抜いて腕をだら~んと垂らす
このとき手の甲が正面を向いている人もいれば、左側を向いている人もいることでしょう。いずれにせよ、ここでできた手の甲の角度があなたにとって自然で最適な角度になります。
なお、右手の角度を意識する必要はありません。左手に合わせて握りやすいように握るのがよいでしょう。
3. アドレスに関してよくある3つのお悩み
ここで、アドレスに関するよくあるお悩みを3つご紹介します。これを参考にして、さらに理想的なアドレスに対する理解を深めてください。
3.1. 右肩は下がっていいの?
一つ目は「アドレスで左肩よりも右肩が下がってしまうのは問題ないのか」というお悩みです。みなさんの肩の高さはどのようになっているでしょうか。鏡などに自分の体を映し、確認してみてください。
正しくアドレスができていれば、右肩は左肩よりもやや低くなっているはずです。ゴルフにおいては、左手が上、右手が下になるようにグリップしますよね。したがって、右手が下にくる分右肩がやや低くなるというわけです。
ただし、あくまでも右手が下にくる分だけ下がりますから、過剰に右肩が下がってしまっている方は修正が必要です。
腕に力が入ってしまっていたり、ボールをあげようとする意識から右肩が下がりすぎてしまっている可能性があります。確認してみてください。
3.2. 肘の向きはどう意識すべき?
肘の向きはさほど意識する必要はありません。なぜなら、腕を脱力させて下に垂らした状態のままアドレスをすればいいからです。第2章の「腕と手の甲との角度」と同じですね。
前傾して腕を垂らすと、人によって肘の向く向きが異なりますよね。それを維持したままグリップしていただければ問題ありません。
肘の向きや肘を曲げるべきかは様々な考え方がありますが、最も意識すべき点は腕をリラックスさせたい状態でアドレスをとるということです。
ですので、肘の向きを変に意識して力んでしまうのではなく、自然な状態でアドレスをとるようにしましょう。
3.3. ターゲットに対して正しい方向に構えられない
ターゲットに対して正しい方向に構えるためには、”3つのライン”と”ターゲットライン”を意識する必要があります。
まずはこの2つの用語に関して説明しておきましょう。 まず”3つのライン”とは、以下のラインのことをいいます。
- 肩のライン
- 太もものライン
- スタンスライン
それぞれ、両肩・両太もも・両足を結んだラインのことを総称して”3つのライン”と呼んでいます。
そして”ターゲットライン”とは、ボールとターゲットを結んだラインのことを指します。
ターゲットに対して正しい方向に構えるためには、これらのラインに注目しましょう。 正しくアドレスをとるためには、
- 3つのラインをすべて平行にする
- 3つのラインとターゲットラインとを平行にする
この2つを意識するようにしてください。もしこれが一つでも平行でなくなってしまうと、弾道の安定性が失われてしまいます。特に注意すべきは肩のラインです。
肩のラインは他のラインに比べて意識的にチェックしにくい上、弾道への影響が大きいです。
3.4.足幅はどうするべき?
先ほどもご紹介した通り、スタンス幅は、基本的にあなた自身にとって「一番立ちやすい幅」がベストです。
しかし、目安とすると ・ドライバー・・・あなた自身の1歩分の歩幅 ・7番アイアン・・・肩幅 クラブの長さが長いほど足幅は広く、短いほど狭くするとバランスの良いアドレスがとれるでしょう。
ちなみに、肩幅より広いスタンスを「ワイドスタンス」一方で、肩幅より狭い「ナロースタンス」といいます。
ワイドスタンスは、ナロースタンスに比べ安定感が高いので、飛距離を伸ばしたい方におすすめです。
ナロースタンスの場合は、身体が回しやすくなるので身体が硬い方におすすめです。
3.5.正しいアドレスの力感は
基本的に、力んでガッチガチの状態でスイングをしてしまうとヘッドが走らずフックやスライスのようなミスショットにつながります。
しかし、ではどのくらいの力感でアドレスをすればいいのか悩みますよね?
力の抜ける4つの方法を基準に、アドレスにはいる前に行ってみましょう。
①一回全力で力をいれる
この方法は、わざと力んでから脱力する筋弛緩法になります。 やり方はいたって簡単です。 打つ前に全身の筋肉にぐっと力をいれて、すっと抜くだけです。
②頭の中で力みを数字にする
先程の全力で力んだ状態を10として、ただ立っている状態を0としましょう。
数字化することで、今自分がどのくらい力んでいるのか感じる事ができます。
おおよその目安として、3〜4が理想とされています。
③重いものを直前に振る
重いものを振る時は、身体の回転を利用する必要があるので自然と腕の力が抜けます。 重いバット状のものが好ましいとされています。
④アドレスで足踏みする
人間は、じっとすると力が入りやすくこわばっていきます。 そんな時に、足踏みなどの細かい動作を行う事で力みが無くなるでしょう。 しかし、向き不向きがありますのでアドレスに影響がなければ実行することをおすすめします。
3.6 アドレスのつま先の向きは?
右足はターゲットに対して直角に、左足はつま先を少し開くのが標準の形です。 ここでいう少しは、だいたい20〜30度ぐらいが理想です。 そうすることで、楽にフルターンをすることができます。 しかし、左足を開くことでスライスになりやすい傾向があります。
ここで母指球の少し後ろ辺りで地面を踏んでいれば、どんなに左足を開いている状態であったとしてもスライスのようなミスショットになることは無いので母指球に意識をさせることも重要です。
4. 正しいアドレスができているかのチェックポイント
打つ前にアドレスの最終確認を行いましょう。
正しいアドレスができていないと、ショットに悪影響するのでしっかりとチェックポイントをおさえましょう。 特にチェックしたいポイントは、全体の重心の位置です。
なぜなら、重心が正しい位置ではないと、アドレスの全てが崩れてしまうからです。
4.1. 左右の重心位置
アドレスの際の左右の重心位置は、両足をそろえたときに、センターにあることが理想です。
両足の中央に骨盤をもってくることで、センターに重心位置をもってくることができます。
逆に左足寄り、または右足寄りに重心が傾いてしまうと重心位置もセンターからズレてしまいます。
この重心位置のズレは、スイング軌道を崩してしまう可能性が高くなってきます。
4.2. 前後の重心位置
さらに前後の重心位置も気をつけるべき必要があります。 正しい重心の位置は、拇指球に全体重がかかっている状態です。 拇指球より先の足の指先部分にかかっていると、重心が前過ぎてしまいかかとが浮いてしまいます。
かかとが浮き気味の状態のままで打ってしまうと、ダフリが多くなります。
逆に拇指球よりも後ろに体重がのってしまうと、足の指の腹が浮いてしまいトップボールが多くなります。 前後に重心位置がずれてしまうと、バランスの良い安定したスイングができなくなり結果的にミスショットにつながります。
このことから、重心位置は正しいスイングするためにとても重要になってきます。
理想な重心位置は、指の付け根に重心がくる位置です。
正しいインパクトがとりやすくなるので、スコアアップにつながってきます。
5. 道具を使ってアドレスを身につけろ!
アドレスの練習といえば、ひたすらに鏡と向き合って・・・という方もいらっしゃったと思いますが、現在では様々な方法で練習を手助けしてくれる道具や、矯正してくれる道具まで用意されています。
上手くアドレスを修正できない、練習できない、という方は、ぜひ最新の道具を用いて練習をしてみてはいかがでしょうか。
ここからは、アドレスの矯正や練習の手助けをしてくれる道具をご紹介していきたいと思います。
5.1. 矯正器具
おすすめの矯正器具は「アドレス君」です。アドレスくんはシンプルな使い方と、コースでも手軽に使える点が魅力です。
それでは、一体どのようなものなのでしょうか。こちらに製品紹介の動画がありますので、ぜひご覧ください。
アドレス君を上手く利用することで、正しいアドレスを身につけ、方向性の高いショットを打てるようになることでしょう。簡単に使えてかつ使い勝手もいいので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
5.2. アシスト器具
アドレスを矯正、練習する際のアシスト器具として人気が高いのが、「ザ・エイミング」です。コンパクトかつシンプルな使い勝手が人気の秘密でしょう。
出典 |Amazon
上が「ザ・エイミング」の本体画像になります。そして、この器具を以下のように着用します。
出典 |Next Motion
このように装着・起動をしたら、あとはアドレスを取るだけです。
出典 |Next Motion
アドレスを取ると、あなたのアドレスの向きによって音声が流れます。1枚目の画像では、ターゲットよりも左を向いているため、間違っていることを告知する音声が鳴らされています。
2枚目の画像では、ターゲットよりも右を向いているため、こちらも同様に間違っていることを告知する音声が鳴らされます。
最後の画像は正しい向きでアドレスを行えているため、正解を告知する音声が鳴らされています。
このように、ザ・エイミングは正誤の告知音によって、正しいアドレスを把握するための手助けをしてくれます。アドレスの改善に困っているという方は、試してみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
アドレスはゴルフを行う上で、とても重要な役割を担っています。スイングにおいて極めて重要なアドレスは、それに少し誤りがあるだけでも、スコアに大きな影響が出てきてしまうことも少なくありません。
アドレスがイマイチ上手くいかない、アドレスの基本を把握できていないという方がいらっしゃれば、悪いアドレスの癖が付く前に、しっかりと基本のアドレスを覚えてください。
アドレスは矯正することが難しいため、なるべく最初の内から正しい、基本となるアドレスを覚えることが肝要です。
スイングで迷ったとき、真っ先に立ち返るべきなのは「アドレス」です。よいスイングを身につけるためには、正しいアドレスが必須となります。まずは基本に則ったアドレスをマスターしましょう。
アドレスをマスターしたら、次にスイング全体の動きを確認していきましょう。以下の記事では、グリップからフィニッシュまでにおける各パートごとの動きを噛み砕いて説明しています。
スイングの始点であるアドレスを完璧にした上で全体を練習していくことで、精度の高い安定したスイングを身に着けていくことができます。こちらの記事も併せてご覧になり、レベルアップを目指していきましょう。
→→→プロゴルファー監修!「ゴルフ初心者がスイングを最短で身につける5ステップ」を読んでみる
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プロゴルファー古閑美保プロフィール(2008年、賞金女王)
11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。※写真は、ゴルフライブ社(当社)主催「ゴルフライブサミット」より