ゴルフの練習って実際どうすれば?元賞金女王・古閑美保プロが教えるゴルフ上達の秘訣とは

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ゴルフというスポーツは非常に奥が深いスポーツですので、一概に練習と言っても何をやれば良いのか。何を考えてやったら良いのか。つい迷いがちになりますよね。

そこで今回は、ゴルフの学校を監修する小原大二郎プロが、2008年に賞金女王に輝いた古閑美保プロに、実際にゴルフを上達させるためには何をしたら良いのかをテーマに対談を行いました。

この記事を読めば、実際に賞金女王として君臨した古閑美保プロの練習方法を理解することができ、ゴルフを上達させる上で大切なこととは何かを理解することができるでしょう。

ぜひみなさんのゴルフの練習に役立ててくださいね!

※この記事で使用されている写真は、すべてゴルフライブ社主催「ゴルフライブサミット」の画像より使用しております。

目次

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賞金女王・プロゴルファー古閑美保さんとは?

“賞金女王・古閑美保 プロフィール” 11歳からゴルフを始め、中学生の時に日本ジュニア選手権で優勝。高校では全国高校ゴルフ選手権春季、秋季を連覇。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年には「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年はシーズン序盤から優勝争いを演じ、「スタンレーレディス」では7ホールにわたるプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝を挙げた。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。
“レッスンプロ・小原大二郎 プロフィール”
1976年2月生まれ。プロゴルファー兼レッスンプロ。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄から、100が切れないアマチュアゴルファーから絶大な支持を得ており、著書は「ザ・ビジネスゾーン」は15万部以上のベストセラーに。ゴルフの練習方法をやさしく解説するWebメディア「ゴルフの学校」の人気講師であり監修者。

古閑美保が実践したゴルフの練習方法とは?

古閑美保プロがいままで実践してきたゴルフの練習方法を具体的に教えていただけますか?

小原大二郎
早速ですが、私の方からいくつか質問していこうと思います。

小原大二郎
古賀さんがこれまでやってこられた練習というのは、どのようなものがあるのか伺えますか?

古閑美保
はい。

小原大二郎
古賀さんは小学生の頃から、ゴルフの練習を続けてきたと思うんですけれども、小学校の何年生くらいからゴルフを始められたんですか?

古閑美保
私は10歳からゴルフを始めました。一番最初のきっかけというのは、坂田塾というゴルフ塾との出会いでした。

古閑美保
私の両親はゴルフをやらないので、そのまま坂田塾に預けられたいたんですが、そこで初めてクラブを握ったのが始まりでした。

古閑美保
一番最初の練習は、学校が終わって夕方5時くらいから夜の10時くらいまでずっと球を打つ練習から入りました。

一番最初は夕方5時から夜の10時まで球を打つ練習を実践

古閑美保
もちろん、打席が空いていない時もあるので、ジュニアの子は外にあるアプローチ練習場とかパッティング練習場、バンカーも使わせてもらって、みんなでアプローチ合戦したりなど、とにかく5時から10時くらいまで練習をやる。ということをしていました。

小原大二郎
なるほど、やはりその頃から、毎日練習をされていたんですね。

古閑美保
そうですね。それで10時に練習を終えると球拾いも手押しのカートでしたりして、、、

小原大二郎
わかります。コロコロするやつですね。

小原大二郎
1日何球くらい練習したんですか?

10歳の頃で、練習する球数は1日300球から400球!

古閑美保
1日だいたい300球から400球打っていました。10歳とか11歳のころです。

小原大二郎
10歳で300球から400球打つというのは、かなりの数だと思うんですけど、マメとかできなかったんですか?

マメは適切なテーピングと消毒で皮が硬くなるまで練習を続けていた

古閑美保
マメはたしかにできました。一番最初は痛いですよね。手の皮も剥けますし。

古閑美保
テーピングとかしてもらって、いつも消毒して、それで続けていました。毎日打っている生活が続くと手の皮も、ちゃんと硬くなってきます。

小原大二郎
身体が慣れちゃう感じですね。

古閑美保
私は引退して6年も経ちますが、今も手は綺麗な方で、マメはできにくかったですね。

小原大二郎
体質もあったりしますよね。

古閑美保
マメにも良いマメと悪いマメがありますよね。

マメは手のひらと指の間は良いマメ。左手人差し指のマメはグリップの見直しが必要。

古閑美保
手のひらと指の間にできるマメは良いですが、左手人差し指のところにできるのは、グリップの見直しが必要ですね。

小原大二郎
右手の親指が痛くなっちゃう人も時々いますが。

古閑美保
親指にできるマメは悪いマメですね。ちょっとグリップのプレッシャーが強すぎるかもしれませんね。

小原大二郎
小学生時代に300球から400球という球数をこなしてきたからこそ、古閑美保ができあがったという風にも言えると思うんですが。

古閑美保
そうだと思いますね。夏休みには700球から800球打っていましたからね。

球数をこなすことにプラスして素振りの練習も意識

古閑美保
ただ私の場合は、素振りも大切にしていました。あとでお話しますが。最後まで一番役になったのは素振りでした。もちろん球数をこなすことは大切です。ですが、他にも練習方法は色々あります。

小原大二郎
古閑さんが練習してきた中で、好きだった練習、あるいは嫌いだった練習などはありますか?

練習嫌いでも勝ちたいという気持ちを強く持つことが大切

古閑美保
私は基本的に練習が好きではなかったです・・・

小原大二郎
練習は嫌いだったんですか?

古閑美保
:はい、練習は苦手でした。もともと父が私にずっと野球を教えてくれていて、私も野球の方が好きだったんですよね。しかも坂田塾はいざ入ってみたらおじさんばかりで・・・

小原大二郎
なるほど、25年前ですから、子供がゴルフをするなんてあんまりなかった時代ですよね。

古閑美保
女性の方も少なかったですね。こういうのもあって練習は好きではなかったですね…。

古閑美保
でも坂田塾にもジュニアの子はいて、私より走るのも遅い子が、ボールを私よりもボールをまっすぐ、遠くまで飛ばしているのを見るのがどんどん悔しくなっていって一番にならなくちゃという思いで球をたくさん打ちました。

小原大二郎
なるほど。そういったモチベーションの中で小学校時代からだんだんプロになっていくわ けですけれども、プロになってからもそのモチベーションを持ち続けていましたか?

古閑美保
そうですね。やっぱり勝ちたいという気持ちはすごく強かったです。

ジュニア時代は6番アイアンとパター・サンドウェッジの3本で試合に臨んでいた

古閑美保
10 歳の時から始めて 11 歳の時に初めてジュニアの試合に出たんですけれども、もちろ ん優勝はしてなかったですね、15 位くらいかそのくらいだったと思います。初めて出 た試合のスコアが 115 だったんですね。その時坂田塾ではドライバーを入れさせてく れなくて、6 番アイアンとパターとサンドウエッジだけで試合に出たんです。

小原大二郎
6 番アイアンとパターとサンドウェッジの 3 本ですか?

古閑美保
そうなんです。

小原大二郎
それでそのスコアって結構上手ですよ。

古閑美保
そうなんですよ、それで次の試合の時には 80 台だったんですけれども、私だけでなくてみんなそうだったんですね。その当時九州ジュニアは坂田塾だけが結果の上から占め ているような感じだったので。

古閑美保
中学生くらいから私も開花したと言いますか、ゴルフを 始めて 3 年 4 年経っていますので、そのころからジュニアトップクラスで優勝したりと いう風になりました。

古閑美保
まあ途中からは、賞金がいっぱいもらえるとか車が欲しいなとか、時計が欲しいなとか、 そういうモチベーションはもちろんありましたし、貯金が趣味になったりもしました。

小原大二郎
今お話を伺っていて思ったのですが、1 つのクラブ、例えば 6 番アイアンを徹底的に練習されたり、競技に出られたりとか、こういう事は皆さんも参考になるのかなと思います。

小原大二郎
よくアマチュアの皆さんは練習場に行って、サンドウェッジからドライバーまで きれいに万遍なく練習されたりする方が多いと思うのですが、特定のクラブを徹底的に 練習するのは効果的でしょうか。

ゴルフの練習は、6番アイアンから極める練習から

古閑美保
一番最初の入り口として、坂田塾では 6 番アイアンから打たせるんですね。6 番は真ん 中のクラブというのが坂田塾の理論なので、6 番アイアンが打てれば全部打てるという理論なんです。

古閑美保
私は坂田塾 1 期生なんですが、4 期生、5 期生になってくるとジャイロ スイングとか私はやったことがないようなスイングがあるんですが、私は坂田塾から清 元登子先生のところに移ったんですけれども最後まで基本は 6 番アイアン、それは変わらないですね。

古閑美保
一番最初にグリップとアドレスを教えて頂きましたし、6 番アイアンで ひたすらスイング・素振りをするというのは、プロを引退するまで変わらなかったです。

小原大二郎
そうなんですね。ひとつの練習を小学校の頃から引退されるまで、賞金女王になるまで ずっとやり続けるというのは、すごく皆さんに参考になるかなと思います。

古閑美保
そうだと思います。始めた時期は別として、時期は色々あると思うんですけれど、 一番最初に覚えた事は最後までやり通した方がいいですね。

小原大二郎
ひとつの練習をやり通すという事。

古閑美保
そうですね、そこからもともと持っている自分の癖とか、そこを直すというよりも調整 するというくらいの感覚の方が良いでしょうね。

ドライバーが曲がらない、パターが決まる秘訣は練習の継続力

小原大二郎
次の質問です。古閑プロはドライバーが得意、またパターもまたお上手だったと思うの ですが、ドライバーが曲がらない、またパターが決まる秘訣はありますか? 実際にこんな練習をしたとか。

古閑美保
そうですね、とにかく小さい時から練習をしなさいと育てられましたので、坂田塾でも そうですし、あとは高校から清元先生の所でしたが、練習熱心で有名な不動裕理さんが 姉弟子にいました。
古閑美保
まだその頃私は高校生でしたので学校がありましたが、高校卒業後 プロとしてやっていきたいという意向は伝えてあったので、高校 3 年の半ばくらいから(プロテストの)2 次テストくらいから受けだしていました。
古閑美保
プロテストを 19 歳で通っ た時に、清元先生に『これからはゴルフが仕事になるから』と言われて、サラリーマン なら9時から5 時まで会社に行くわけだから、あなたも 9 時から5 時まで練習しなさ いと言われたのが始まりでした。
古閑美保
プロになってからは、お昼休憩は 1 時間くらいはあり ましたが、ショット 3 時間くらい、アプローチ 3 時間くらい、パターを 3 時間くらいと いうのを目安に 1 日 9 時間くらいというのが基本の練習スタイルになりました。
小原大二郎
なるほど。その中にラウンドとかも混ぜていくような感じでしょうか。
古閑美保
清本先生の教えなんですが、ラウンドは無駄という考えの先生だったんですね。
小原大二郎
なるほど。

古閑美保
「ラウンドなんてショットでいうと 30 回くらいしか打たないでしょ」って先生は言うん ですよ。パターなんかも 1 パット 2 パットだけですからね。だからラウンドは何回か回っ ておけばいい、だったら球を打てという人だったんですね。

小原大二郎
とにかく練習しなさいという事ですね。

古閑美保
はい。私たち、シーズンが 12 月に終わるんですけれども、12 月はスポンサーさんのお 仕事だったり色んな事をしています。その中で身体づくりはしているんですが、1 月 2 日から練習は始めるんですね。

古閑美保
その当時、不動さんと大山志保さんと私の 3 人が弟子で、 2 日からちゃんと練習できる身体作りを 12 月のうちにしておかないといけなかったん です。

古閑美保
そこから 9 時間の練習が始まって 3 月のダイキンがシーズン開幕なんですが、そ の 1 月 2 日から 2 月の末までの間にラウンドは 2 回くらいしか行きません。

小原大二郎
その間はひたすら練習ということですね。

古閑美保
2 月の最後の方に 1-2 回、しかもハーフだけ回ります。ハーフだけしておいて、3月のダイキンの会場に行って火曜日に 1 度ラウンドするという感じです。そこではスコアに ならなくて、80くらい叩いてしまうのですが、試合になるとアンダーで回れるんですね。

古閑美保
考えとしては、練習場はマットも平らですし方向もわかるのですが、経験で言えば私たちのようにジュニアの頃からやっていると、そんなにコースを回らなくてもという考え になりますか。

古閑美保
ですが、一般的にはコースに立つと練習場とは感覚が変わる方が大半だと思います。そういうわけでアマチュアの方はコースに出た方が良いと思います。出られるならば練習の頻度とコースの頻度を同じくらいにできたらいいのかなと思います。

ゴルフは練習の頻度とラウンドの頻度を同じくらいに

小原大二郎
練習の頻度とラウンドの頻度は同じくらい。

古閑美保
そうですね、頻度は個々で違うと思いますが、月 1 回くらいは。

小原大二郎
最低でも行きたいですよね。

古閑美保
行きたいですよね。

小原大二郎
スコアを伸ばしたいのであれば、月に 2 回以上は行きたい所ですよね。 月 1 回では久しぶりすぎて気分がフワフワしちゃいますよね。

古閑美保
私の感覚で言いますと、私は今引退して 6 年経つのですが、引退後しばらく一切ゴルフ をしなかったんですね。2 年やらなかったんです。そうしたらなんとスコアが90まで 落ちました。

小原大二郎
本当ですか?

古閑美保
本当です。私、賞金女王になっているのですが、この結果はゴルフから離れすぎたとい う事もありますし、頭の中はプロゴルファーで、攻め方や今までやってきたタイミング やリズムなどは分かっていたはずです。

古閑美保
でも、引退後 10 キロくらい痩せて身体も変わって筋力も落ちていたので、昔のタイミングで振っても手がついてこない状況がありました。

古閑美保
ドライバーのような長いクラブだと余計に戻ってこないですし、球筋は定まらなくて、 アプローチもダフったり、短い距離もどのくらいの強さで打っていいかわからないという感じでした。

古閑美保
11 歳から試合に出続けていますが、引退後に初めてプレーイング4を 使いました。

小原大二郎
古閑美保がプレーイング4ですか。

古閑美保
ティーショットが怖い。曲がるからティーショットが怖いんです。 狙ったところに行かないし、プロの時はダウンスイングの最中に曲がりそうと判断した ら瞬時に修正して許容範囲内に打っていたのですが、引退後はそういうこともできなく なりました。

古閑美保
そういうわけで、クラブは練習場に行かなくても常に触っていなくちゃい けないものだと再認識しました。頻度で言うと、最近はゴルフをするので私の感覚で言 うと、月 1 回のラウンドではやはり最初の 3 ホールくらいは違和感がありますよね。

小原大二郎
なりますね。

古閑美保
月 2 回程度行っていると、感覚は変わらないです。今は練習はしないですが週 1 回ラウンドしていれば、だいたい 70 台で回ります。

小原大二郎
そうですか。だんだん感覚が戻ってきているという事でしょうか。

古閑美保
戻りますね。私は一回上手になった人なので、いきなりすごく下手になりましたがすぐ に 80 台には戻りました。

古閑美保
80 台くらいまで戻して、それから週 1 くらいでラウンドするようになったら、 また70くらいで回れるようになってきました。それでも 3 週間くらい空いてしまうと 75,76まで落ちますし、77,78なんていう時もあります。

小原大二郎
そうですか。

古閑美保
そういうわけで言いたいのは、常にクラブを握ったり、一番いいと思うのは家にパター マットを置く事ですね。これは最高です。1 メートルを入れる確率を上げていけば、 スコアはそんなに崩れないと思います。

まずは自宅で毎日パターの練習を5分するだけでも良い

小原大二郎
その為にも自宅で毎日パターの練習を 5 分でもいいですよね?

古閑美保
そうですね。プロでも内容は一緒です。私も家でパターマットで練習していました。今もたまにやります。あればやりますね。私は主人がプロゴルファー(小平智プロ)なので主人が練習しているので、 敷きっぱなしです。

古閑美保
主人を見ていると、主人はゴルフが大好きなんですね。皆さんと同 じ感覚でゴルフをしていると思います。いつもパターとか握っていますよね。

小原大二郎
自宅でもですか?

古閑美保
はい。ゴルフの事を常に考えて生活していますし、とにかく日常生活からゴルフにつな がるような行動をとっています。それはプロでもアマチュアでもジュニアでもみんな出 来る事だと思うので、スコアを 1 つでも縮めたいと思うのであれば、日常生活から常に 出来る事があると思います。

古閑美保
例えば階段を上る時もただ上るのではなく、お尻を意識してみるとか、それでアドレス の股関節の力の具合に生きてくるかもしれないですからね。なんでも勝手につなげてい けばいいと思いますよ。ただやるよりは絶対無駄にならないと思います。

古閑美保
あとは、電車に乗っていてもグリップの感じをやってみるとか、なんでもつなげていく 方が一打を減らす方向につながると私は思います。

小原大二郎
ちょっとした工夫ですよね。

古閑美保
そうだと思います。よく傘で振っている人もいますし。それも絶対にイメージを脳に伝 達を出すわけですから、絶対につながると思います。

小原大二郎
距離感とか、あそこまで何ヤードとか。

古閑美保
私も酔っぱらってもやっていましたよ。電柱まで何ヤードとか。今は測る機械とかあり ますけれど、その測定結果と自分の調子が良い時の感覚は合うんですね。

本当に重要なのは、日常生活からゴルフに触れる機会を増やすこと

小原大二郎
日頃、日常生活から気を付けていくということですね。やっぱり頻度が大事ですね。

古閑美保
頻度は大事ですね。

小原大二郎
とにかく触れる機会を増やすという事でしょうか。

古閑美保
その通りです。

小原大二郎
古閑さんが練習する中でやってきた練習、またスコアを伸ばす為にアマチュアの方にこういう練習をした方がいいのではないかという具体的なアドバイスは何かあ りますか。

古閑美保
スコアを伸ばすためには、やっぱりパターマットですね。

小原大二郎
今言ったパターをしっかり練習するということですね。

古閑美保
スコアを伸ばすという意味で言うと、これは絶対グリーン周り。グリーン上とグリーン周り。2 回で上がれればあまりダボって打たなくなるじゃないで すか。

そこは絶対毎日でもやれるように、パターマットはおそらく毎日できると思います。家でやる事なので。

小原大二郎
素振りもできますよね。

自宅で素振りの練習も効果的。ゆっくり1分くらいかける練習も心がけたい。

古閑美保
素振りも大事です。なぜ素振りが大事かと言いますと、素振りには色々な方法があるん です。今は重い物から、軽くてヘッドスピードを上げる物まで色々な練習器具があるの で、大変やりやすくなったと思います。

古閑美保
私自身は自分が使っているドライバーの先端に鉛を貼って、連続でビュンビュン振るん ですね。1 回 1 回では無くビュンビュン何回も連続で振るんです。

古閑美保
私は背中の筋力で打 つタイプだったので、そうすることで背中の筋力がつきましたし、前で打つタイプの人も前にも筋肉はつきますので、パワーアップする事でヘッドスピードも上がりますし、 筋力もつくので 10 ヤードくらい飛距離も伸びましたね。そんな風に身体を鍛える意味 でも素振りをしました。

古閑美保
あとは、ゆっくり 1 分くらいかけて素振りをするというのもしますね。そうすると、自分がどの位置で手が上がっているかが分かり出すんです。

古閑美保
スローモーション、1 分か けてスイングは相当長いですから、それをやって自分の今の状態を見て、この時にどの 辺にどういうプレッシャーがかかっているかとか、こういう風にした時はこの反応が早いとか、色々なことを考えながら自分のスイングを見つめなおすという素振りもあります。また、鏡を見ながらとか。

古閑美保
素振りはボールが無いので素振りだと自分の中で一番きれいなスイングがで きるんですよ。それを身体に覚え込ませるという意味でも良いですね。

古閑美保
ボールがあると 欲が出ますから、まっすぐ飛ばしたいとか、あっちに行きたくないとか。目から入って くる物が多いですが、素振りにはそれが無いですからね。自分の一番良いスイングを身 体にしみこませるという意味でも素振りはやっていました。

古閑美保
素振りにはいろいろな要素 が詰まっているので、ただ素振りをするのは本当に無駄になってしまうので、色々な要 素を考えながらすると中身のある良い練習になると思います。

小原大二郎
素振り練習は本当に効果的ですよね。

古閑美保
効果的だと思います。

小原大二郎
例えばパッティングの練習をするにせよ、何か目安はありますか?ここで、ゴルフの学校の読者の皆さんに古閑さんからの目安として、例えば 1 メート ルを何球連続で入るようになったら 2 メートルへ、とか。何か指標があれば。
古閑美保
何球連続という話になってくると、例えば 10 球だったら難しいのは 10 球目ですよね。大体外してしまいます。それを入れるために 9 球練習しているわけで、そういうのはあまり意味がないです。
古閑美保
ただ、ストロークの練習にはなるので、私は何球連続という 練習も嫌いじゃないです。

パター練習用の重いボールもゴルフの練習に有効活用しよう。

古閑美保
私が好きだったのは(パター練習用の)重いボールありますよね、それで芯を捉える練習器具があるんですよね。それはとても良い練習 になりました。現役の時もやっていました。
小原大二郎
そうなんですね。
古閑美保
はい。1 メートルくらいが緩まないんですね。しっかりパチンと叩かないと、そのボー ルが順回転してくれないので、私はその練習道具も自宅のパターマットに置いてました。
小原大二郎
重いボールですか。
古閑美保
はい。重いボールがあったんですよ。
古閑美保
江連さんから頂いたんですよね。これいいな、と思って。それから、レールも使っていました。

パッティングの練習には、「ザ・レール」が効果的!

小原大二郎
ザ・レールですかね。ステンレスの。

古閑美保
はい、そうですね。あれもいいですね。かなり集中しますよね。
小原大二郎
あれ、無茶苦茶難しいですよね。
古閑美保
難しいです。でも出来るようになりますよ。そうしたらショートパットが入るようになりました。
小原大二郎
古閑さん、ちなみにザ・レールで何球連続くらいが最高ですか。
古閑美保
最後の頃は連続でずっと入るようになりました。
小原大二郎
え?ずっと?すごいな。
古閑美保
あれは集中力の問題ですから。
小原大二郎
なるほど。中には体験なさった方もあるかもしれませんが、「ザ・レール」という練習器具があるんですけれども、とっても難しいんです。
小原大二郎
今、古閑さんは最後の頃はずっと 入るとおっしゃっていましたが、プロゴルファーでも苦手な方は結構いて、あれをやるとおかしくなるからやらないという人もいるくらいです。
古閑美保
そうです。ストロークの種類にもよります。そうですね。嫌がる人もいますよね。
小原大二郎
外れまくっちゃうので、嫌になってしまうという方がいる程です。でも、そういった練習を地道にすると。
古閑美保
自分に合う練習を見つけるのは、かなり大事な事になってくると思います。 これは話では伝わらないかもしれませんが、ティーチングもそうですが合うコーチは絶対いると思いますが、それを見つける目を養わないといけないと思います。
古閑美保
あとは自分 に合うスイングもあるので、練習器具も自分に合う練習器具を使わないと自分の感覚と ずれてしまってはその練習器具は意味のない物になってしまいます。
古閑美保
流行りってありま すよね、みんなが使っているから使ってみようとか、そういう所もご自分で見極める力 をつけたほうがいいのかなと思います。
小原大二郎
ザ・レールはすごくお勧めです。私も使っていました。しかし、私の場合は古閑さんの ようにほとんど入るというふうにはいかず、結構外れていましたね。すごく難しい。
古閑美保
ザ・レールをやっている時にゾーンに入っちゃったりして、集中して機械のようにやっ ていたりしましたね。それも楽しくもあり。

小原大二郎
すごくお薦めなのでぜひ確認してみてください。アマゾンとかで売っています。

小原大二郎
また、打ち方の基礎をきっちり身に付けたいという方は、片手打ちトレーニングや、足を揃えて打つトレーニング、わざとミスするトレーニングなど、基礎の練習をするのも効果的ですよね。
小原大二郎
これらの練習はまさに日頃、ゴルフへの関わりを増やす練習としてはベストだと思います。(※もしご存知なければ、手前味噌ではありますが、私の書籍「ザ・ビジネスゾーン」でくわしい練習方法をチェックすることができます。)
小原大二郎
くわしい片手打ちトレーニングは、173ページに。足を揃えて打つトレーニングは195ページに、わざとミスするトレーニングは、197ページに書いてあります。
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ゴルフ上達させる練習とは継続して練習すること

今回の賞金女王古閑美保さんと、ゴルフライブ小原レッスンプロとの対談では、ゴルフの練習では継続こそ力であるということという認識で一致しましたね。

古閑美保プロのいう通り、特にスコアの上達を目指すのであれば、グリーン周りを強化することが必要です。

対談の中でも出てきた「ザ・レール」を使ったことがない方は、実際に使って練習してみると良いでしょう。

また、アプローチの練習方法がわからないという方は、以下の本を読んでみてください。

PXXには、スコアアップを考える上で非常に重要な、理想のアプローチを作る方法についてくわしく載っています。

ゴルフは正確さが求められるスポーツですので、上達を目指す方であれば、ぜひ一度アプローチを極める練習をやり抜いてみてください。