「手打ち」―ゴルファーであれば、誰もが一度は悩むであろう厄介な症状ですよね。手打ちはゴルフでやってはいけないことの代表的なもので、「悪いもの」とされることが多いです。
一方で、最近では「手打ちは悪いことではない。むしろ積極的に手を使うべきだ」という意見も出てきており、ゴルファーの皆さんの中にはどちらが正しいのかお悩みになっている方もいるのではないでしょうか。
ここで重要なのは「手打ちの定義」です。手打ちの定義は案外曖昧であるために、それが原因で「手打ちは良い」「手打ちは悪い」という2つの意見が出ているという面もあります。
そこでこの記事では、まず正しい手打ちの定義、よくない手打ちとは何なのかご説明した上で、手打ちの4つの原因と改善法に関してご説明します。それに加えて、手打ちを防止するのに役立つ「片手打ち練習法」をご紹介します。
この記事を読んで手打ちを改善し、ゴルファーとしてのレベルをさらにアップさせましょう!
[広告]実際に45万人が参考にしている、無料のゴルフメールマガジン、「ゴルフライブ」 |
---|
【10年間で、約45万人が受講!】 無料で学べるゴルフメールマガジン「ゴルフライブ」 ・ミスを減らしたいなら◯◯を感じとれ! ・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと ・シャフトの硬さは人に見てもらう方が良い? などなど。 ゴルファーであれば、一度は気になるこれらの話題を、12人のプロが動画授業付きのメールマガジンで徹底解説! 受講料は無料で受けられるので、ゴルファーに大人気! 10万部売れたゴルフ上達本を書いたプロゴルファーや、片山晋呉プロの元レッスンコーチ、ギアの専門家であるプロフィッターまで。 ゴルフに関わる様々のプロの声やコラムを、無料で直接聞くことができます。 ※無料でレッスンを受講することができます。 |
目次
2. 手打ちの4つの原因と改善法
2.1. 「3つのポイント」を同時に動かせていない
2.2. 脇が締まりすぎ・開きすぎ
2.3. ボールと体との距離が適切でない
2.4. 「飛ばしたい」などの意識が強すぎる
1. NGな手打ちとは
皆さんは、「手打ち」とはどのようなショットだと思っているでしょうか。手打ちの意味を正しく理解していなければ、手打ちを直すことは出来ません。
まず、一般的によく言われる「正しくない」手打ちの定義を確認しておきましょう。
- 体の回転をせずに、手や腕の動きだけでボールを打っている
- スイング中に手や腕の力を使ってしまっている
もちろん、体の回転をせずに手の力だけでボールを打つことはNGなのですが、これは正しい手打ちの定義であるとはいえません。また、単に手を使ってしまうことを手打ちと定義するのも誤りです。
これに対して、本当の意味での手打ちは以下のように定義できます。
- 腕の動きと体の動きが同調していない
- スイング中、ほとんどの動きを手首に頼っている、手を使いすぎている
- インパクトの直前に、手を動かしてスイングを調整している
- 体のターンと関係のないところで腕が振られている
つまり、手そのものは使ってもよいが、手ばかり使うこと、手が体の動きと同調せずに動いてしまうことが正しい意味での「手打ち」となります。このような手打ちはNGです。
しっかりと体の動きに合わせて手や腕が使うこと自体は何も問題ありませんし、これを手打ちとは言いません。
ゴルフは手で握ったクラブでボールを打ちます。ですので、手を使わないわけはありませんし、むしろ適度に手や腕を使ったほうが飛距離は伸び、方向性もよくなります。問題なのは手や腕を使いすぎることです。これをご理解していただいた上で、手打ちの原因と直し方を確認していきましょう。
2. 手打ちの4つの原因と改善法
体と手・腕が同調しない手打ちには、以下の4つの原因があると考えられます。
- 「3つのポイント」を同時に動かせていない
- 脇が締まりすぎ・開きすぎ
- ボールと体との距離が適切でない
- 「飛ばしたい」などの意識が強すぎる
2.1. 「3つのポイント」を同時に動かせていない
まずご確認して欲しいのは、「3つのポイント」を同時に動かせているかということです。3つのポイントとは以下のとおりです。
- クラブヘッド
- 左手
- 左肩
この3つをバックスイングの時に、そしてダウンスイングの際にも同時に動かすことができていれば、体と手が同調した適切なスイングが出来ています。
*改善法*
もしこれが出来ていない場合には、まずバックスイングを左肩で押し上げるようにしてみて下さい。誰かに左肩を押されるようなイメージで振り上げるといいでしょう。手と体が同時に始動することが出来れば、その後のダウンスイングからフォローに至るまでがスムーズになります。
動画の終わりでもご説明していますが、これをトレーニングするためには「片手打ち練習法」が有効です。この練習法は第3章でご紹介しますので、参考にしてみてください。
2.2. 脇が締まりすぎ・開きすぎ
アドレスからインパクトに至るまで、皆さんは適度に脇を締められているでしょうか?脇が締まり過ぎたり開き過ぎていると、身体の動き以上に手を使いすぎてしまう可能性があります。また、再現性の低下にも繋がります。
*改善法*
まず、「脇を締めましょう」と言われた時に、皆さんはきちんと「脇」だけを締めていますか?脇を締める、というと肘まで締めてしまう方もいますが、これは誤りです。あくまでも「脇」のみを締めるように注意して下さい。
肘が密着するほど脇を締めてしまうと腕が自由に動かなくなり、スイングの円が小さくなります。そうなると上半身の動きがスムーズでなくなり、「タメ」が作れなくなるので飛距離も落ちます。
逆に開きすぎている場合には、手・腕と体が一体化せずにバラバラな動きになってしまいます。毎回軌道が変わってしまうので、インパクト前に手でアジャストする動きが入り、手打ちになりやすいです。
下の写真も参考にして、自分がいちばんスムーズに振れる脇の締め具合を見つけましょう。
2.3. ボールと身体との距離が適切でない
ボールとの距離が適切でないと、腕が曲がり過ぎたり伸び過ぎたりしてしまい、先ほどご説明したように脇が締まり過ぎ・開き過ぎになってしまいます。
ボールに近すぎると両腕の可動範囲が狭くなり、体と腕とが一体となったスイングをしにくくなります。逆にボールに遠すぎると、ボールにクラブを届かせようとして、体のターンに関係なく手を動かしてしまったり、下半身が不安定になることで、体のターンをしっかりすることが出来なくなってしまいます。
*改善法*
適切なボールと体との距離は、アドレスの際の「自分の体とグリップとの距離」と考えて下さい。そのときのクラブヘッドと体との距離が、適切なボールとの距離になります。
目安として、
- ドライバー:握りこぶし2つ分
- アイアン :握りこぶし1つ半分
が、適切な体とグリップの距離になります。正しくアドレスができていれば、大体これくらいの距離になるはずです。握りこぶし1つ以下の距離になっている場合には、近すぎるということなので注意しましょう。
ただし、ボールと体との距離は「近すぎず遠すぎず」がベストで、自分が一番気持ちよく振れるボールの位置がいいとされています。個人差が大きいので、上を参考にしながら自分にベストな距離を探しましょう。
2.4. 「飛ばしたい」などの意識が強すぎる
これは技術などではなくメンタルの問題ですが、「飛ばしたい」「失敗したくない」、こうした気持ちが強すぎるあまり、手打ちになってしまっているという方も案外多いです。
右利きの方の場合、「飛ばそう飛ばそう…」「あの人には負けない」などと意識すると、どうしても利き腕である右腕が反応してしまい力んでしまいます。
また、何らかのミスがトラウマになってしまっていると、インパクトの際にダフリやトップなどのミスをしないようにと、手を動かして合わせにいってしまうこともあります。
*改善法*
「ショットの時には考えすぎないように」と言われても難しいと思いますが、「あそこまで飛べばまあいいか」ぐらいの気持ちでプレーするのがよいでしょう。
飛距離ではなくショットの方向性を意識してしまう場合には、出来るだけ方向性によるミスのダメージが少なくなるようなコースマネジメントをすれば、ミスの心配も減りますよね。意識しないことを意識するのではなくて、「意識の原因」を減らすことも有効な手段です。
また、「プリショットルーティーン」などを行うのもよいでしょう。プリショットルーティーンとはショット前に毎回行う動作のことで、これを忘れずに毎回行えば自分を落ち着かせ、集中力を高めることが出きます。
コースマネジメントに関しては「リスクを回避するゴルフのコースマネジメント5つのポイント」で、プリショットルーティーンに関しては「再現性アップ!ゴルフのスイングリズムの見つけ方4ステップ」の第3章で説明しておりますので、ぜひご覧ください。
また、メンタル(心)を鍛える方法や、実際にプロが実践しているメンタルトレーニングに関しては「プロコーチが教えるゴルフのメンタルの鍛え方」という記事にまとめてありますので、こちらもぜひご覧ください。ゴルフのパフォーマンスはメンタルによって大きく左右されます。
3. 手打ちを防止する「片手打ち」練習法
片手打ち練習法とは、その名の通り片手でスイングをする方法のことです。
これを行うことによって、2章でご説明した①クラブヘッド②左手③左肩の3つのポイントをより同調させて動かすことが出来るようになります。以下のステップにしたがって、練習をしてみてください。
- STEP1
SWなどを使って、左手のみで4時から8時の振り幅を目安に素振りをする。手首をぐにゃぐにゃさせず、3つのポイントを同時に動かすことを意識しながらスイングする。
※グリップエンドは左足のつけ根を向くようにする。
- STEP2
素振りに慣れてきたら、ボールを両足の真ん中辺りにおいて打つ。まずは肩を支点に4時から8時のスイングをして、3-4yを目安に打ってみる。その次に腰の高さから腰の高さのスイングに切り替えて、約20yを目安に打ってみる。
※初めはまともに当たらなくてもOK。根気よく続けて、スムーズに打てることを目標に。
- STEP3
左手でSTEP1,2を行い、3つのポイントを同調させスムーズにスイングできるようになったら、次は右手でSTEP1,2を行う。手首の形を保つことに注意する。
※右手で行うとダウンスイングが速くなり、ダフリや引っ掛けが起こりやすいので注意。
以上の3STEPを行って下さい。手首に負担がかかりますから、最初のうちは左右それぞれ5球ずつくらいから行いましょう。苦手な方、得意な方ばかりやるのではなく、大体左右の割合が左2:右1となるように練習を行って下さい。
右利きの方の場合、比較的力の弱い左手の強さに右手を合わせるのではなく、力の強い右手に合うように左手を強化することが重要です。そうすれば、手打ちではない力強いスイングが出来るようになります。
4. まとめ
皆さんの手打ちの定義と、本当の手打ちの定義は同じだったでしょうか?復習になりますが、本当の手打ちの意味は「手・腕と体の動きが同調していないスイング」です。手そのものは使っても構いません。
もし手打ちになってしまっていた場合には、自分は何が原因で手打ちになっているのかを確認して、その原因を改善していきましょう。
手打ちを改善することが出来れば、再現性が高まり方向性が安定するほか、飛距離も向上します。
手打ちを克服して、さらなるスコアアップを目指していきましょう!
[広告]実際に45万人が参考にしている、無料のゴルフメールマガジン、「ゴルフライブ」 |
---|
【10年間で、約45万人が受講!】 無料で学べるゴルフメールマガジン「ゴルフライブ」 ・ミスを減らしたいなら◯◯を感じとれ! ・練習場でのスイング練習でやってはいけないこと ・シャフトの硬さは人に見てもらう方が良い? などなど。 ゴルファーであれば、一度は気になるこれらの話題を、12人のプロが動画授業付きのメールマガジンで徹底解説! 受講料は無料で受けられるので、ゴルファーに大人気! 10万部売れたゴルフ上達本を書いたプロゴルファーや、片山晋呉プロの元レッスンコーチ、ギアの専門家であるプロフィッターまで。 ゴルフに関わる様々のプロの声やコラムを、無料で直接聞くことができます。 ※無料でレッスンを受講することができます。 |