ドロッピングエリアとは
ゴルフでは、ハザードや修理地などにボールが入ってしまった際などには、ルールに従ってボールをドロップするという決まりがあります。
しかし、状況によってはルールに従ってボールをドロップするのが不可能な場合があります。そのようなときには、あらかじめゴルフ場や競技委員会がローカルルールに基づき、「この範囲の中でドロップをしてください」と一定の区域を白線で指定するのが一般的です。
こうして指定された区域が「ドロッピングエリア」「ドロップエリア」「ドロップ区域」と呼ばれるほか、正規のルールでは「Dropping Zones」と記載されていることから「DZ」と表記されるのが一般的です。
ZONING LAWS| AUSTRALIAN Golf Digest
なお、DZでのドロップは通常とは異なるルールが適用されます。たとえば、通常のドロップの際には、ドロップしたボールがホールに近づいてしまった場合、やり直しとなります。しかし、DZでのドロップの時には、たとえボールがホールに近づいてしまったとしても問題ありません。ゴルフ規則では、以下のように規定されています。
注:ドロップ区域を使用する場合、球のドロップまたは再ドロップに関しては次の規定が適用となる。
(a)プレーヤーは球をドロップする際にドロップ区域内に立つ必要はない。
(b)ドロップされた球はドロップ区域内のコース上の箇所に最初に落ちなければならない。
(c)ドロップ区域が線で定められている場合、その線はドロップ区域内である。
(d)ドロップされた球はドロップ区域内に止まる必要はない。
(e)ドロップされた球が規則20-2c(i-vi)に規定されている場所に転がりこんで止まった場合、再ドロップしなければならない。
(f)ドロップされた球はその球がコース上に最初に落ちた箇所から2クラブレングス以内に止まり、(e)で規定される所に止まらなければ、ホールに近づいて転がってもよい。
(g)(e)と(f)の規定のもとで、ドロップされた球は次の場所よりもホールに近づいて転がりこんで止まってもよい。
・初めの位置または推定された位置(規則20-2b参照);
・救済のニヤレストポイントまたは最大限の救済を受ける地点(規則24-2、規則25-1または規則25-3);
・初めの球がウォーターハザードまたはラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った地点(規則26-1)
この他、ドロッピングエリアに関するルールは、それぞれのローカルルールで規定されるので、あらかじめ確認しておきましょう。